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電気火災を未然に防ごう(2)過負荷(過電流)

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過負荷

電気コードは通常、電流が流れるときに熱を発生します。これは電気抵抗によるもので、抵抗があると電流が流れる際にエネルギー消費され、それによってコードが温度上昇します。しかし、電気コードは設計された電流以上の電流が流れると熱を発生させ、導体を覆う絶縁体(ゴムや合成樹脂)を劣化させ、導体が異なる部分で接触して短絡することがあります。短絡すると電流が急激に増加し電源コードが過熱し、火災の原因となることがあります。

対策

これらの電気用品を同時に使うと電力過負荷が発生し、火災の危険性が高まります。火災を防ぐためには以下の対策があります。

  1. 電力の均等な分散:これらの機器を同時に使用する場合、異なる電源回路に接続することで電力の負荷を均等に分散させます。電気配線が耐えられる限度を超えないように気を付けましょう。
  2. 同時使用を避ける:高消費電力の機器を同時使用するのを避け、必要な場合は順番に使用することで過負荷を防ぎましょう。

もう少し詳しく

金属の電気導体をビニル樹脂などの絶縁被覆で覆って、電気が電線の外に流れ出ないように絶縁処理したものが絶縁電線です。電気をよく通す物を導体、電気を通さない物を絶縁体と呼びます。人や建物に触れる場所に施設する電線は、必ず絶縁体で覆ったものを使用して、人や建物に電気が流れ出ないようにしています。

配線の中を流れる電流が増えると、図のようになります


簡単にイメージしてもらうと、

3車線の道路に深夜(定格容量)車が走っています。すると、スムーズに時間通り目的地にたどり着くことができます。しかし、休日の日中となると、すべての車線に車がひしめき合って渋滞が発生(定格容量オーバー)してなかなか前に進むことができません。

つまり、消費電力の大きい機器を使うと、銅線の内部に電子が増えて発熱します。このことから、銅線の大きさ(断面積・長さ)に適した電気の量が流れるように設計されています。


専門的に言うと、

電気が流れる道(導体)に電流が流れると、「導体の原子や分子」と「電子」がぶつかります。この時の衝撃で電子のエネルギーが失われ、その原子や分子の熱エネルギーが増加するため電流が流れている導体では熱が発生します。