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電気火災を未然に防ごう(3)コードの発熱

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コードの発熱

コードの発熱が起きる原因

家電製品の電源コードは、発熱や電流漏出(リーク電流)を防止するために、導体の周囲は保護材で覆われていますが、複数のコードを束ね放熱されにくい状態で長期間使用していると、ジュール熱により保護材が溶け出すことがあります。溶け出した部分の導体が剥き出しになれば、ショートスパークを引き起こすかもしれず、それが火災につながる可能性があります。

コードの発熱による絶縁劣化の対策

掃除しやすい、ホコリがたまらないようにケーブルをまとめておきたい気持ちもわかりますが、無理に束ねず放熱しやすい配置・間隔を心がけましょう。
電源コードを束ねることで、熱が逃げられなくなり、その熱で電源コードの被覆が融けてショートする可能性もあります。これはジュール熱と呼ばれるもので、抵抗のあるものに電流を流すことで、抵抗分が損失となり、熱という形で放出されます。この時、電気抵抗が大きな物はより損失が大きくなり、多くの発熱があります。
つまり、電源ケーブルを束ねることで、発生した熱が篭ってしまうことになります。そして、酷い場合には電源ケーブルの被覆が熱によって融けてしまい、ショート。そして最悪は発火というケースに発展します。

電源コードの豆知識

コードは許容電流に対して使用しているコードの素線の数(より線のため)や素線の直径が定められています。

例えば、

  • 1000wのドライヤーで使用しているコードは、12A用のものとなり、素線の数は50本で直径は0.18mmとなります。
  • 1500wの3口テーブルタップ(延長コード)で使用しているコードは、17A用のものとなり、素線の数は37本で直径は0.26mmとなります。
消防署では火災現場のコードの素線を数えたり、ノギスを使って素線の太さを確認しています。