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音楽隊の誕生

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川崎市消防音楽隊の誕生

 川崎市消防音楽隊の設置構想は、活発な経済成長により日本中が活気に満ちていた昭和35年に生起し、自前の音楽隊を求める声に押され、2年後に創設を迎えます。

 創設にあたり、消防職員の中から身長165cm以上、年齢30歳未満、容姿端麗という条件で募集したところ、ただ音楽が好きなだけという56名が集まりました。

 もちろん楽器など間近に見たこともなければ手に触れたこともないものばかりです。集まった職員の音楽的センスを見るために、東京消防庁音楽隊から岡英男隊長以下9名を審査員に迎え、適任者を選考しました。候補者には、ある課題が示されました。それは、「自分の得意とする歌をうたってください」という事でした。今では信じられないような笑い話ですが、音感が良いかどうかを歌で判断したのでしょう。歌謡曲から民謡そして童謡まで、中には「君が代」を大きな声で歌った者もいたそうです。

 そして昭和37年8月「川崎市消防音楽隊の設置に関する規定」が施行され、選りすぐられた31名が任命を受け、隊長には東京消防庁から田中富三氏を迎え、総勢32名で発足しました。

 その後、歯並び肺活量等で担当楽器が決められ、同庁より派遣された幹部隊員の指導のもと音出しが始まりました。川崎競輪場の屋外スタンドで、脱落者が出るほどの猛練習が続き、特に冬の木枯らしが吹く日は体の芯まで冷え、震えが止まらなかったそうです。

 こうして4ヶ月余りが過ぎた翌年1月、市消防出初式で「君が代」をはじめ4曲を演奏し、デビューを飾りました。

 さらに昭和39年10月10日には、オリンピック東京大会に参加する機会を得ます。国立競技場において消防、警察、自衛隊の合同音楽隊総勢数百名で入場の行進曲を演奏しました。

音楽隊創設頃

 

 音楽隊発足から58年、往時を知る隊員はいなくなりましたが、先輩の教えは今も変わらず生き続けています。

 「消防隊と音楽隊の2足のわらじ、真夜中に災害出場して一睡もしていなかろうと、呼ばれたからには楽器を抱えて演奏に駆けつけるのが我々の仕事だ。寝ぼけた顔をしているんじゃあない。お客さんが待ってるぞ!」

 川崎市消防音楽隊は、これからも全力で演奏に取り組んでまいります。これからも暖かいご声援の程、よろしくお願いいたします。

 

 

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お問い合わせ先

川崎市消防音楽隊
044-975-0119
84ongaku@city.kawasaki.jp
〒216-0011 川崎市宮前区犬蔵1-10-2

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