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3 分野別の重点施策 基本政策4「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

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基本政策4「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

 魅力ある都市拠点や、これらを結ぶ交通環境の整備を総合的に推進するとともに、中小企業の振興や、新産業の創出など、本市の強みを活かした産業都市づくりを進めてまいります。また、スポーツや文化芸術の振興を図るなど、市民が愛着と誇りを持つことのできる、活力と魅力にあふれたまちづくりに取り組んでまいります。

 こうした取組を通じて、便利で快適に暮らせる、人も企業も元気で活気にあふれたまちづくりを重点的に進めてまいります。

 

 川崎の発展を支える産業の振興として、中小企業の競争力強化につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にある市内企業を引き続き下支えしていくため、制度融資や利子補給による支援を引き続き実施するほか、ものづくり技術の高度化や、「新しい生活様式」に対応した販路拡大支援に取り組むとともに、関係団体や金融機関等と連携し、多様な手法による事業承継及び事業継続計画策定の一体的支援、ワンストップ型の経営相談窓口における支援に取り組んでまいります。

 都市農業の振興につきましては、認定農業者等の経営の高度化に対する支援や、農業者・商業者・大学等の多様な主体と連携した新たな農業価値の創造など、都市農業の強みを活かした農業経営の安定化・健全化を推進してまいります。

 

 新たな産業を創出する取組として、起業・創業の促進につきましては、「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」において、研究開発型の起業家やベンチャー企業の創出・成長支援に取り組むとともに、他都市との「知的財産交流ネットワーク」を拡大し、企業間連携による製品開発等を支援してまいります。

 研究開発基盤の強化につきましては、「新川崎・創造のもり」を拠点として、産学等の連携による研究開発を促進するとともに、オープンイノベーションによる新産業の創出や新製品開発の取組を促進してまいります。

 また、「ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)」におきましては、スマートナノマシンを応用した新型コロナウイルス感染症のワクチン開発や新しいがんの治療法など、研究成果の実用化に向けた取組を進め、イノベーションの創出を一層加速してまいります。

 川崎水素戦略の推進につきましては、水素需要の拡大をめざす水素ネットワークの構築に向け、国や企業等、多様な主体と連携したプロジェクトを創出し、推進してまいります。

 

 生き生きと働き続けられる環境づくりとして、人材を活かすしくみづくりにつきましては、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けている雇用情勢を踏まえ、「キャリアサポートかわさき」による総合的な就業支援や、「コネクションズかわさき」による職業的自立支援を強化するほか、就職氷河期世代への正規雇用に向けた就業支援を促進するとともに、市内中小企業における多様な人材の活躍を支援してまいります。

 

 川崎臨海部の活性化につきましては、臨海部ビジョンで示した「30年後の将来像」の実現をめざし、臨海部産業の競争力を維持しながらエリアの低炭素化を図る「低炭素型インダストリーエリア」の構築や、基幹産業の高度化・高機能化を促進する新たな投資促進制度の運用開始のほか、企業の枠を超えた人材育成や臨海部周辺の生活環境の整備誘導など、リーディングプロジェクトの具体化に向けた取組を引き続き推進してまいります。

 また、JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の土地利用につきましては、JFEホールディングス株式会社と締結した協定に基づき、地域の持続的な発展に向けて同社と協力しながら取組を進めてまいります。

 キングスカイフロントにおきましては、立地機関と市内企業とのビジネスマッチング等の取組を推進するとともに、研究成果から自律的に新たな産業が生まれるエコシステムの形成をめざした取組を進めてまいります。  

 さらには、臨海部の交通ネットワークの形成に向けて、公共交通を補完する企業送迎バスの利活用に向けた取組を進めるとともに、新たな基幹的交通軸整備につきまして、路線バスの機能強化を図るBRTの導入に向けて取組を進めてまいります。

 あわせて、令和3年度中の一日も早い開通をめざして羽田連絡道路の整備を推進するとともに、キングスカイフロントと羽田空港跡地地区を結ぶ新たなバス路線の開設に向けて取り組んでまいります。

 港湾物流拠点の形成につきましては、引き続き、国と連携しながら臨港道路東扇島水江町線の整備を進めるとともに、東扇島小型船溜まりの防波堤整備など、港湾施設の整備・維持管理に取り組んでまいります。

 また、コンテナ貨物取扱量の増加に対応するためのコンテナ関連施設の整備や、東扇島堀込部の海面埋立に必要な護岸の整備を行うなど、港湾物流機能の強化を図ってまいります。

 

 魅力ある都市拠点の整備として、広域拠点の形成につきましては、川崎駅周辺地区では、本市の玄関口としてふさわしい、多様な賑わいや交流が生み出す魅力と活力にあふれた広域拠点の形成に向けて、民間活力を活かした都市機能の誘導・都市基盤の整備や、駅周辺の公共空間の有効活用の取組を進めてまいります。

 また、武蔵小杉駅周辺では、民間開発の適切な誘導と支援により、商業・業務施設・公共施設・都市型住宅等がコンパクトに集積した、個性と魅力にあふれた広域拠点の形成を推進するとともに、交通機能の強化に向けて、JR横須賀線の下りホーム新設等の取組を進め、安全性・利便性の向上を図ってまいります。

 地域生活拠点等の形成につきましては、鷺沼駅周辺では、民間の活力を活かしながら、駅を中心とする多様なライフスタイルに対応した都市機能の集積や、交通結節機能の強化に向けて、都市計画手続など市街地再開発事業の取組を推進してまいります。

 また、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区では、引き続き土地区画整理事業を推進するとともに、多摩川や多摩丘陵の緑など、豊富な地域資源の一体的なつながりを生み出す、本エリアにふさわしいまちづくりに向けて、取組を進めてまいります。

 

 良好な都市環境の形成の取組として、まちづくりを総合的かつ計画的に推進するため、都市計画マスタープラン区別構想の改定に向けて取り組んでまいります。

 また、快適な生活空間の形成や、まちの魅力向上、地球温暖化の防止等に向けて、木材利用の促進に向けた普及啓発や公共建築物の木質化の取組を進めてまいります。

 

 総合的な交通体系の構築の取組として、広域的な交通網の整備につきましては、横浜市高速鉄道3号線の延伸に向けて、引き続き横浜市と連携を図りながら、新百合ヶ丘駅や中間駅周辺の基盤整備に向けた取組を推進するとともに、新百合ヶ丘駅周辺の土地利用の誘導と交通結節機能の強化に向けたまちづくり方針を策定するなど、取組を進めてまいります。

 市域の交通網の整備につきましては、骨格的な幹線道路ネットワークの形成や広域拠点・交通結節点の機能強化、道路の防災・安全性の向上に向けて、国道409号や都市計画道路世田谷町田線等の整備を推進するとともに、道路交通の円滑化、利便性の向上や防災機能の強化を図るため、(仮称)等々力大橋や末吉橋等の整備を推進してまいります。

 また、鉄道事業者と連携した、京浜急行大師線の小島新田駅~鈴木町駅間や、JR南武線の矢向駅~武蔵小杉駅間の連続立体交差化等につきましては、京浜急行大師線1期(1)区間の工事等を推進するとともに、平間駅前踏切において即効性のある対策を検討するなど、踏切事故や地域分断の解消、道路交通の円滑化、渋滞の解消による沿道環境の改善に取り組んでまいります。

 身近な交通環境の整備につきましては、地域公共交通計画に基づき、まちづくりと連携した効率的・効果的な路線バスネットワークの形成に向けた取組や、地域住民が主体となったコミュニティ交通を導入しやすくするための手法の見直しを行うなど、多様な主体と連携を図りながら、市域全体の持続可能な地域交通環境の向上に取り組んでまいります。

 また、市バスの輸送サービスの充実につきましては、安全な輸送サービスの確保やお客様サービスの向上に取り組むとともに、事業環境の変化に的確に対応し、利用動向に合わせたダイヤ改正を実施するなど、持続可能な経営をめざした取組を進めてまいります。

 

 スポーツ・文化芸術の振興を図る取組として、スポーツのまちづくりにつきましては、東京2020大会の開催を契機として、年齢や性別、障害の有無等にかかわらず、誰もがスポーツに親しむことができる地域づくりに向けた取組を推進するとともに、新型コロナウイルス感染防止対策を踏まえた英国代表チームの事前キャンプ受入れの取組を進め、市民や事業者と一体となった機運の醸成を図ってまいります。

 また、2024年に開催されるパリオリンピックの実施競技に採用されたブレイキンにつきましては、第1回世界ユースブレイキン選手権が本市で開催されたほか、市内を拠点とする世界トップクラスの選手のもとに若者が集まり、その中から世界で活躍する選手が育つ、好循環が生まれております。今後も、ブレイキン等の若者文化の発信につきまして、環境整備に向けた取組や、川崎発の世界的な大会の開催に向けた取組を進めてまいります。

 さらには、障害の有無にかかわらず、誰もが共に楽しめるeスポーツにつきまして、特別支援学校や障害者施設等における出張eスポーツ体験会を実施してまいります。

 文化芸術の振興につきましては、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けている文化芸術活動を支えるため、相談窓口の拡充や市内施設における文化芸術公演の会場費の支援等に取り組むとともに、「新しい生活様式」に対応した文化芸術活動の推進に向けて、文化コンテンツの配信等の取組を進めてまいります。

 また、市内障害福祉施設・団体等で活躍するアーティスト等の作品を展示する展覧会「Colorsかわさき展」の巡回展示の拡充など、市民がパラアートに触れる機会のさらなる創出を図ってまいります。

 令和元年東日本台風で被災した市民ミュージアムの収蔵品の修復等につきましては、引き続き、専門家などの協力を得ながら取組を進めるとともに、ミュージアムの機能や施設整備のあり方等について総合的に検討を行い、今後の方針を策定してまいります。

 さらには、「藤子・F・不二雄ミュージアム」におきまして、開館10周年を記念する事業を実施し、同館の魅力向上や地域の活性化を図るとともに、開館50周年を迎える「かわさき宙と緑の科学館」におきまして、プラネタリウム「MEGASTAR-3 FUSION」の新番組を公開するほか、東京交響楽団とコラボレーションしたプラネタリウムコンサートの開催など、未来につながる魅力ある科学館づくりを推進してまいります。

 音楽や映像のまちづくりにつきましては、多様な活動団体と協働・連携しながら、誰もが身近に音楽を楽しめる環境づくりを進め、豊かな心を育む「音楽のまちづくり」と「映像のまちづくり」を推進してまいります。

 また、今年は、川崎市出身のアーティストである坂本九さんの生誕80周年にあたることから、その魅力の発信に向けた記念映像の制作・活用の取組を、川崎フロンターレをはじめとする市内スポーツ団体や音楽団体等と連携して進めており、今後、広報やイベント等の取組を推進してまいります。

 こうした取組により、誰もが文化芸術に親しみ、楽しむことができる環境づくりを進めてまいります。

 

 戦略的なシティプロモーションにつきましては、価値観やライフスタイルの変化に対応しながら、多様なものがつながりあい、新しい価値を生み出していく本市の姿をブランドメッセージの活用やあらゆる施策・取組を通じて展開してまいります。また、まちへの愛着を深める取組を進め、さらなるシビックプライドの醸成を図るとともに、市制100周年の機運を高めてまいります。

 観光の振興につきましては、ポストコロナ社会を見据え、「かわさき きたテラス」における観光情報の提供や、観光協会や民間事業者等と連携したプロモーション活動の強化等により、市内の観光振興を図ってまいります。