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平成19年度川崎市化学物質環境実態調査の結果について

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  • 更新日:

 市では、化学物質による環境汚染の未然防止のために、未規制化学物質等について環境調査を実施しています。平成19年度は12物質について、市内の大気、水質及び底質を対象に調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。

表1 平成19年度調査物質
物質名調査媒体
(大気)
調査媒体
(水質・底質)
調査根拠
1 ノニルフェノール魚類に対して内分泌かく乱作用があると考えられている物質
2 4-t-オクチルフェノール魚類に対して内分泌かく乱作用があると考えられている物質
3 ビスフェノールA魚類に対して内分泌かく乱作用があると考えられている物質
4 o,p’-DDT魚類に対して内分泌かく乱作用があると考えられている物質
5 17β-エストラジオール生体ホルモン物質
6 アクリロニトリル化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
7 N-ニトロソジフェニルアミン化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
8 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(アルキル基の炭素数が10から14までのものに限る)(LAS)化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
9 スチレン化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
10 1,3-ブタジエン化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
11 メタクリル酸メチル化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
12 エチレングリコールモノメチルエーテル化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づく届出において、大気又は公共用水域に排出がある物質
川崎市化学物質環境実態調査地点図

図1 川崎市化学物質環境実態調査地点図

大気調査結果

 市内3地点について、8月と1月に調査を実施しました。メタクリル酸メチルは2回の調査において全地点で検出されましたが、エチレングリコールモノメチルエーテルは夏季調査の大師測定局及び中原測定局で検出下限値未満でした。 

表2 大気調査結果(単位:μg/m3)
物質名大師
測定局
(夏季)
大師
測定局
(冬季)
中原
測定局
(夏季)
中原
測定局
(冬季)
多摩
測定局
(夏季)
多摩
測定局
(冬季)
メタクリル酸メチル0.0780.480.0340.470.0380.30
エチレングリコールモノメチルエーテルND(<0.0062)0.021ND(<0.0060)0.0280.00760.014

ND:検出下限値未満
():検出下限値

水質調査結果

 海域は9月、河川は11月に調査を実施しました。調査対象10物質のうち、7物質が検出されました。このうち、4-t-オクチルフェノール及びo,p’-DDTの2物質は、すべての地点から検出されました。ノニルフェノール及び4-t-オクチルフェノールについては、すべての地点で予測無影響濃度(*)を下回っていました。

*予測無影響濃度:魚類に対して内分泌かく乱作用がないとされる水中濃度
ノニルフェノール:0.608μg/L 4-t-オクチルフェノール:0.992μg/L

表3-1 河川水質調査結果(単位:μg/L)
物質名平瀬川
(平瀬橋)
三沢川
(一の橋)
麻生川
(耕地橋)
矢上川
(日吉橋)
検出
下限値
ノニルフェノール0.10.10.1ND0.1
4-t-オクチルフェノール0.010.010.010.010.01
ビスフェノールA0.210.01ND0.040.01
o,p’-DDT0.0000090.0000080.0000030.0000090.000001
17β-エストラジオール0.00030.00020.00120.00020.0001
アクリロニトリルNDND0.05
N-ニトロソジフェニルアミンNDND0.02
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(アルキル基の炭素数が10から14までのものに限る)(LAS)0.28.50.2
スチレンNDND0.01
1,3-ブタジエンNDND0.01
表3-2 海域水質調査結果(単位:μg/L)
物質名京浜運河
千鳥町
京浜運河扇町扇島沖検出
下限値
ノニルフェノールNDNDND0.1
4-t-オクチルフェノールNDNDND0.01
ビスフェノールA0.010.010.020.01
o,p’-DDT0.0000160.0000080.0000030.000001
17β-エストラジオールNDNDND0.0001
アクリロニトリルNDNDND0.05
N-ニトロソジフェニルアミンNDNDND0.02
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(アルキル基の炭素数が10から14までのものに限る)(LAS)NDNDND0.2
スチレンNDNDND0.01
1,3-ブタジエン0.03NDND0.01

ND:検出下限値未満
-:未測定

底質(海域)調査結果

 9月に調査を実施しました。調査対象10物質のうち、5物質が検出されました。このうち、ノニルフェノール、4-t-オクチルフェノール、ビスフェノールA、o,p’-DDTの4物質は、すべての地点から検出されました。

表4 海域底質調査結果(単位:μg/kg-dry)
物質名京浜運河
千鳥町
京浜運河
扇町
扇島沖検出
下限値
ノニルフェノール20017011050
4-t-オクチルフェノール111085
ビスフェノールA291495
o,p’-DDT0.680.0840.110.0003
17β-エストラジオールNDNDND0.1
アクリロニトリルNDNDND1
N-ニトロソジフェニルアミン4.02.6ND1.8
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(アルキル基の炭素数が10から14までのものに限る)(LAS)NDNDND10
スチレンNDNDND1
1,3-ブタジエンNDNDND1

ND:検出下限値未満

ノニルフェノール詳細環境調査結果

 環境省(当時、環境庁)は平成10年度に環境ホルモン緊急全国一斉調査を実施し、その結果、川崎市の排水路から予測無影響濃度を上回るノニルフェノールが検出されました。(ノニルフェノールの予測無影響濃度は、平成13年に環境省の試験により0.608μg/Lと示されました。)このため、川崎市では、予測無影響濃度を上回っていた排水路について、継続的に水質調査を実施しています。平成19年度は平成18年度に引き続き、宮内排水路多摩川合流前地点及び合流上流700m地点の2地点について調査を実施しました。その結果、合流上流700m地点では予測無影響濃度を上回っていましたが、多摩川合流前地点では予測無影響濃度を下回っていました。

表5 排水路におけるノニルフェノール濃度の推移(単位:μg/L)
地点名平成
15
年度
12

3
平成
16
年度
12

2
平成
17
年度
3

22
平成
18
年度
12

19
平成
19
年度
12

6
宮内排水路(多摩川合流前)0.40.50.20.20.5
宮内排水路(合流前上流700m)
(開渠部)
5.8145.46.413
ノニルフェノール詳細環境調査地点図

図2 ノニルフェノール詳細環境調査地点図

お問い合わせ先

川崎市環境局環境対策部地域環境共創課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2532

ファクス: 044-200-3921

メールアドレス: 30kyoso@city.kawasaki.jp

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