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平成23年度川崎市化学物質環境実態調査の結果について

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 市では、化学物質による環境汚染の未然防止のために、環境基準値や指針値等の定めのない未規制化学物質について環境調査を実施しています。平成23年度は22物質について、市内の大気、水質及び底質を対象に調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。

 なお、表1 において調査を実施した媒体(大気、水質及び底質)には「実施」と記載し、調査を実施しない媒体の欄には「対象外」と記載しています。

 また、排出量(kg/年)は化管法に基づく届出排出量及び届出外排出量の合計値です。(PRTRに関するページはこちら)平成21年度時点でPRTR対象外物質については「データなし」と記載しています。

表1 平成23年度調査物質
分類物質名調査媒体大気調査媒体水質(河川)調査媒体水質(海域)調査媒体底質

排出量(kg/年)(平成21年度実績)大気

排出量(kg/年)(平成21年度実績)公共用水域主な用途
残留性有機汚染物質(POPs)の追加物質1 α-ヘキサクロロシクロヘキサン実施実施実施実施データなしデータなし農薬副生成物
残留性有機汚染物質(POPs)の追加物質2 β-ヘキサクロロシクロヘキサン実施実施実施実施データなしデータなし農薬副生成物
残留性有機汚染物質(POPs)の追加物質3 γ-ヘキサクロロシクロヘキサン実施実施実施実施データなしデータなし殺虫剤
化学物質排出把握管理促進法(化管法)第一種指定化学物質4 クメン実施 対象外対象外 対象外 データなしデータなし化学物質の合成原料
溶剤5 ノルマル-プロピルベンゼン実施対象外 対象外  対象外  データなしデータなし溶剤
化学物質排出把握管理促進法(化管法)第一種指定化学物質6 ノルマル-ヘキサン実施対象外  対象外  対象外  データなしデータなし溶剤
化学物質排出把握管理促進法(化管法)第一種指定化学物質7 キシレン実施 対象外  対象外 対象外  542,000670化学物質の合成原料
化学物質排出把握管理促進法(化管法)第一種指定化学物質8 エチルベンゼン実施対象外   対象外 対象外 149,000 0化学物質の合成原料
化学物質排出把握管理促進法(化管法)第一種指定化学物質9 酸化プロピレン実施対象外  対象外  対象外  10,3000化学物質の合成原料
残留性有機汚染物質(POPs)の追加物質10 PFOS対象外  実施実施対象外  データなしデータなし有機系難燃剤
残留性有機汚染物質(POPs)の追加物質11 PFOA対象外  実施実施対象外  データなしデータなし有機系難燃剤
魚類に対して内分泌かく乱作用があると推察されている物質12 ビスフェノールA 対象外 実施対象外  対象外  15.86.61合成樹脂の原料
魚類に対して内分泌かく乱作用があると推察されている物質13 ノニルフェノール対象外  実施対象外  対象外  28.90.0849工業用界面活性剤の原料
魚類に対して内分泌かく乱作用があると推察されている物質14 4-t-オクチルフェノール対象外 実施 対象外 対象外 00工業用界面活性剤の原料
生体ホルモン物質15 17β-エストラジオール対象外  実施 対象外 対象外  データなしデータなし女性ホルモンの一種
生体ホルモン物質16 エストロン対象外  実施対象外  対象外  データなしデータなし女性ホルモンの一種
生体ホルモン物質17 エストリオール対象外  実施対象外  対象外  データなしデータなし女性ホルモンの一種
合成ホルモン物質18 エチニルエストラジオール対象外  実施対象外  対象外  データなしデータなし合成女性ホルモン剤
農薬として使用される物質19 ジクロルボス対象外  実施対象外  対象外  38830.5殺虫剤(有機リン系化合物)
農薬として使用される物質20 ダイアジノン対象外 実施 対象外 対象外 205  0殺虫剤(有機リン系化合物)
農薬として使用される物質21 フェニトロチオン対象外  実施 対象外 対象外  データなしデータなし殺虫剤(有機リン系化合物)
農薬として使用される物質22 フェノブカルブ対象外  実施対象外  対象外  データなしデータなし殺虫剤  

大気調査結果

 9物質について調査を実施し、9物質とも検出されました。

 なお、表2-1において調査を実施しない地点については「対象外」と記載しています。

表2-1 大気調査結果 (単位:μg/m3)
物質名大師測定局(夏季)大師測定局(冬季)中原測定局(夏季)中原測定局(冬季)生田浄水場(夏季)生田浄水場(冬季)多摩測定局(夏季)多摩測定局(冬季)
1 α-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000190.000230.000420.0000110.000210.000041対象外対象外
2 β-ヘキサクロロシクロヘキサン0.00000740.00000280.0000120.000000930.00000610.0000012対象外対象外
3 γ-ヘキサクロロシクロヘキサン0.0000770.0000710.0000910.00000820.0000620.000014対象外対象外
4 クメン0.0390.0520.0460.041対象外対象外0.0700.068
5 ノルマル-プロピルベンゼン 0.110.0790.150.092対象外対象外0.150.18
6 ノルマル-ヘキサン2.91.51.51.9対象外対象外1.13.6

 試料採取日
 1~5:夏季(7月26~27日)、冬季(12月13日~14日)
 6  :夏季(7月5日~6日)、冬季(12月6日~7日)

表2-2 大気調査結果(単位:μg/m3)
物質名池上測定局(最小~最大値)池上測定局(年平均値)大師測定局(最小~最大値)大師測定局(年平均値)中原測定局(最小~最大値)中原測定局(年平均値)多摩測定局(最小~最大値)多摩測定局(年平均値)
7 キシレン2.4~7.64.81.0~5.63.50.84~6.22.93.1~148.1
8 エチルベンゼン1.6~8.93.70.84~4.22.50.70~4.22.01.6~5.93.9
9 酸化プロピレン0.038~0.610.190.025~2.20.350.020~0.510.100.028~0.200.065 

 試料採取:4測定局とも毎月実施。

図1 川崎市化学物質環境実態調査地点図(大気)

水質調査結果

(1) 河川

 16物質について調査を実施し、11物質が検出されました。
 ノニルフェノール及び4-t-オクチルフェノールについては、すべての地点で予測無影響濃度を下回っていました。

予測無影響濃度とは:
 魚類に対して内分泌かく乱作用がないとされる水中濃度
 ノニルフェノール:0.608μg/L、4-t-オクチルフェノール:0.992μg/L

 なお、表3-2-1、表3-2-2において調査を実施しない地点については「対象外」と記載しています。

表3-1 河川水質調査結果 (単位:μg/L)
物質名平瀬川(平瀬橋)三沢川(一の橋)麻生川(耕地橋)矢上川(日吉橋)
1 α-ヘキサクロロシクロヘキサン0.0000540.0000840.0000650.000058
2 β-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000270.000150.000470.00058
3 γ-ヘキサクロロシクロヘキサン0.0000540.0000550.000240.000029
10 PFOS0.0250.0220.0310.057
11 PFOA0.00750.00700.0170.0081
12 ビスフェノールA0.340.0200.0100.030
13 ノニルフェノールNDNDNDND
14 4-t-オクチルフェノールNDNDNDND
15 17β-エストラジオールNDNDNDND
16 エストロン0.00060.00060.0110.0011
17 エストリオールNDNDNDND
18 エチニルエストラジオールNDNDNDND

 ND:検出下限値未満
 試料採取日:7月8日

表3-2-1 河川水質調査結果 (単位:μg/L)
物質名調査時期平瀬川(平瀬橋)三沢川(一の橋)三沢川(城下橋)三沢川(下村橋)
19 ジクロルボス 夏季0.00290.0028 0.00400.0025 
19 ジクロルボス 冬季0.00560.0036対象外 対象外 
20 ダイアジノン 夏季0.0160.100.210.29 
20 ダイアジノン 冬季0.00750.00091対象外 対象外 
21 フェニトロチオン 夏季0.00750.00280.00260.00094
21 フェニトロチオン 冬季0.00240.0020対象外 対象外 
22 フェノブカルブ 夏季0.00180.00130.00140.00035
22 フェノブカルブ 冬季0.000750.0032対象外 対象外 
表3-2-2 河川水質調査結果 (単位:μg/L)
物質名調査時期麻生川(耕地橋)矢上川(日吉橋)矢上川(大日橋)有馬川(五月橋)
19 ジクロルボス 夏季0.00420.0016 対象外 対象外 
19 ジクロルボス 冬季0.00120.00300.00260.0010
20 ダイアジノン 夏季0.000320.00028対象外 対象外 
20 ダイアジノン 冬季0.000390.000320.000230.000070
21 フェニトロチオン 夏季0.00170.0016対象外対象外
21 フェニトロチオン 冬季ND0.00390.00230.0013
22 フェノブカルブ 夏季0.00460.00068対象外対象外
22 フェノブカルブ 冬季0.00140.0077 0.00250.00033

 ND:検出下限値未満
 試料採取日:
 夏季(7月8日)
 冬季(12月7日)

図2 川崎市化学物質環境実態調査地点図(河川)

(2)海域

 5物質について調査を実施し、5物質とも検出されました。

表4 海域水質調査結果 (単位:μg/L)
物質名京浜運河千鳥町京浜運河扇町扇島沖
1 α-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000150.000210.000082
2 β-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000170.000200.00015
3 γ-ヘキサクロロシクロヘキサン0.0000610.0000660.000035
10 PFOS0.00350.00410.0025
11 PFOA0.00310.00490.0023

 試料採取日:10月6日

底質(海域)調査結果

 3物質について調査を実施し、3物質とも検出されました。

表5 海域底質調査結果 (単位:μg/kg-dry)
物質名京浜運河千鳥町京浜運河扇町扇島沖
1 α-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000290.000440.00036
2 β-ヘキサクロロシクロヘキサン0.000280.000360.00023
3 γ-ヘキサクロロシクロヘキサン0.0000970.000140.00012

試料採取日:10月6日

図3 川崎市化学物質環境実態調査地点図(海域)

お問い合わせ先

川崎市環境局環境対策部地域環境共創課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2532

ファクス: 044-200-3921

メールアドレス: 30kyoso@city.kawasaki.jp

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