川崎市高潮ハザードマップについて
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高潮について

高潮発生の仕組み

高潮とは、台風や発達した低気圧の接近により潮位(海水面)が高くなる現象です。主な原因としては吸い上げ効果と吹き寄せ効果が挙げられます。

吸い上げ効果とは
台風や低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。気圧が1hPa(ヘクトパスカル)下がると、潮位は約1cm上昇すると言われています。

吹き寄せ効果とは
台風や低気圧に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。風速が2倍になった場合、海面上昇は4倍となります。

津波との違いについて

高潮は台風や発達した低気圧などによって引き起こされますが、津波は地震に伴う海底地盤の隆起や沈降、地滑りなどにより、海水が上下に変動することによって引き起こされます。

川崎市高潮ハザードマップ

高潮浸水想定区域の指定について
2015年の水防法改正により、想定し得る最大規模の高潮に対する避難体制等の充実・強化のため、高潮による浸水想定区域を公表する制度、及び海岸の水位により浸水被害の危険を周知する制度が創設されました。 この水防法の規定に基づき、神奈川県は、想定し得る最大規模の高潮である「高潮浸水想定区域図」を作成し、浸水が想定される区域を「高潮浸水想定区域」として平成31年4月19日に指定・公表されました。
令和元年台風第 15 号に伴う高波によって高潮浸水想定区域を越えて浸水が発生した事例等があったことを受けて、国が令和2年6月に「高潮浸水想定区域図作成の手引き」を改定したことに伴い、神奈川県は高潮浸水想定区域等の見直しを行い、令和6年2月9日に見直しされた内容が指定・公表されました。
(基本的な設定条件)
(1)我が国既往最大規模の台風(室戸台風の中心気圧)を想定
(2)台風経路・速度及び半径の条件を増やして検討し、より影響の大きい台風を選定
(3)高潮と同時に河川での洪水を考慮
(4)最悪の事態を想定し、堤防等の決壊を見込む(決壊しない場合も含めて検討)

川崎市高潮ハザードマップとは
川崎市では、神奈川県が令和6年2月9日に行った高潮浸水想定区域等の指定・公表を受けて、高潮浸水想定区域及び想定される水深を表示した高潮浸水想定区域図に、市民の皆様が安全に避難の確保が行えるよう、避難先を示す避難所等の情報を掲載した「川崎市高潮ハザードマップ」を作成しました。
新たに作成した川崎市高潮ハザードマップについては、高潮浸水想定区域が川崎区、幸区、中原区の3区に跨っているため、「川崎区版」、「幸区・中原区版」の2種類あります。
※「川崎市高潮ハザードマップ」(令和7年1月16日(木)から配布を開始)は水防法に基づいたハザードマップとなっています。
※令和6年12月時点の情報で作成しておりますので、大師支所・田島支所の位置については、それぞれ現庁舎の記載となっており、仮庁舎の位置とは異なります。大師支所仮庁舎・田島支所仮庁舎それぞれの位置については、下記にてご確認ください。
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大師支所、田島支所の仮庁舎の位置についてはこちらをご確認ください。

川崎市高潮ハザードマップ表紙例(川崎区版)

川崎市高潮ハザードマップ地図面例(幸区・中原区版)
川崎市高潮ハザードマップ「幸区・中原区版」

配付場所
・川崎区役所・幸区役所・中原区役所
・川崎市役所本庁舎(2階 かわさき情報プラザ・6階 危機管理本部)
・各種防災啓発イベント等において配布

宅地建物取引業者の皆様へ
令和2年8月に施行された宅地建物取引業法施行規則の一部改正により、宅地又は建物の取引に際して、宅地建物取引業者は、「水防法施行規則第11条第1号の規定により市町村が提供する図面における当該宅地又は建物の所在地」を重要事項として説明することとなっています。
川崎市高潮ハザードマップは水防法施行規則の規定に基づく地図になりますので、宅地又は建物の取引の際には、取引の相手方が当該宅地又は建物の所在地の高潮のリスク情報を把握することができるよう、高潮ハザードマップについての情報提供をお願いいたします。

神奈川県 e-かなマップ「高潮浸水想定区域マップ」
「e-かなマップ」とは、インターネットを通じて神奈川県内の地図情報を発信する神奈川県のサイトです。住所検索機能のほか、1/500~1/1500の縮尺では0.1m単位の具体的な浸水深を確認することができます。

高潮浸水想定区域図
高潮浸水想定区域図は、想定し得る最大規模の高潮による氾濫が発生した場合に想定される浸水の危険性について、住民の皆様にお知らせし、避難等の対策を講じていただくことを目的として神奈川県が作成しています。
なお、「川崎市高潮ハザードマップ」についてはこの高潮浸水想定区域図に基づいて作成していますので、浸水想定区域及び浸水深等は神奈川県作成のものと変わりはありません。

索引図

高潮浸水想定区域図(浸水深)
高潮浸水想定区域図浸水深

高潮浸水想定区域図(浸水継続時間)
高潮浸水想定区域図浸水継続時間

家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)
家屋倒壊等氾濫想定区域図氾濫流

家屋倒壊等氾濫想定区域図(越波)
家屋倒壊等氾濫想定区域図越波

各種ハザードマップについて

災害時の情報収集方法
・情報収集ツールについて、ご紹介いたしますので、ぜひ日頃からのご活用をお願いいたします。
お問い合わせ先
危機管理本部危機対策部 危機対策担当
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話:044-200-2858
ファクス:044-200-3972
メールアドレス:60kikika@city.kawasaki.jp
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