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津波ハザードマップの発行について

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川崎市では、津波が発生した場合、市民の皆様が安全に避難を行うとともに、津波による被害を防止するため、本市における最大津波高が想定される慶長型地震による津波浸水予測区域や津波避難施設などを掲載した「津波ハザードマップ」を平成25年3月に作成、平成29年3月に更新しました。今回、新たに指定した津波避難施設の追記やレイアウト変更等(表紙デザインの変更・文字の拡大等) を行い、改訂をいたしました。

・平成31年3月には、やさしい日本語、英語、中国語、韓国語・朝鮮語版をつくりましたのでご確認ください。

津波ハザードマップ

 この津波ハザードマップは、平成24年3月に神奈川県が公表した『津波浸水予測図』の中から、川崎市に最大の津波被害をもたらす「慶長型地震」の津波浸水予測を表示した地図です。

 このマップで自分の家や学校・職場を確認し、津波が発生したときのために、あらかじめ津波避難施設や3階建て以上の鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の頑丈な建物に避難するための避難経路を選んでおきましょう。

津波ハザードマップへのリンク

 印刷したハザードマップは、川崎区役所、川崎区大師支所、川崎区田島支所、かわさき情報プラザ、川崎行政サービスコーナー等で配布しています。

 津波避難施設の最新の指定状況は、下段「津波避難施設」にて御確認ください。

浸水予測図面について詳細に確認する場合

津波ハザードマップ外国から来た人向け

津波ハザードマップやさしい日本語版

外国から来た人に知ってほしい情報です。

津波への準備を行い、危険から自分を守ってください。

津波ハザードマップ多言語版

津波ハザードマップは、英語、中国語、韓国・朝鮮語で書いたものがあります。

・配っているところ

川崎区役所、川崎区大師支所、川崎区田島支所、川崎行政サービスコーナー、教育文化会館などで配っています。

日頃の備えについて

日頃からの備えについては、こちらをご覧ください。

津波避難施設

 津波から我が身を守るためには、まず津波が到達しない場所や高台に避難することが大原則ですが、避難のための十分な時間を確保できない場合もあることから、堅固な中・高層建物を一時的な避難のための施設として利用する津波避難施設を指定しています。令和6年10月19日現在、津波避難施設は108箇所となっています。

津波の基礎知識

津波とは

 海底で発生した地震に伴う海底地盤の隆起・沈降や地すべりなどにより、海水が上下に変動することによって引き起こされる、エネルギーが大きい波のことをいいます。海で地震が発生した場合、揺れによる被害のほか、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震のように、津波の発生により、海岸沿いだけではなく、河川を遡上するなど、広い範囲で甚大な被害をもたらす可能性があります。

津波発生の仕組み図

津波の特徴

  • 繰り返し襲ってきます。到達する高さは、第1波よりも第2波以降の波が最大となる場合があります。津波警報や大津波警報・津波注意報が解除されて、安全が確認されるまで、注意が必要です。
  • 水深が浅くなると、津波は急に高くなります。
  • 津波の前には引き潮が起こると言われていますが、地震の発生の仕方によっては、いきなり大きな波が押し寄せることもあります。
  • スピードは速く、沖合ではジェット機に匹敵する速さで伝わります。陸に近づくと速度は遅くなりますが、陸に遡上してからでも自動車と同じくらいの速度で押し寄せます。津波が海岸に近付くのを見てから避難を始めたのでは問に合いません。

ハザードマップの想定津波

 川崎市では、『最大クラスの津波』として「慶長型地震」を選定しています。『最大クラスの津波』とは、発生頻度はきわめて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす津波です。

想定津波の概要
項目 内容 
 対象地震 慶長型地震
 川崎港で予測される最大津波高(注) 約3.71m
 最大津波高時の津波のみの高さ 約2.81m
 川崎市内の浸水深 浅野町の一部ほか2~3m、その他の地域2m以下
 川崎港への最大津波高の到達予想時間 約96分
 川崎市内浸水面積 約18.3km2(川崎区の約45%)

(注)川崎港の潮位が朔望平均満潮位(大潮時の平均満潮水位東京湾平均海面(TP)+0.9m)時の高さにあると仮定した場合の津波高(0.90m+2.81m=3.71m)

慶長地震とは

 1605年(慶長9年)に発生し、地震被害の記録は、兵庫県・淡路島の千光寺の諸堂が倒れただけですが(推定震度4以下)、大きい津波が発生したと言われています。

想定地震による津波の高さと到達時間(川崎港)

 慶長型地震による津波の場合は、地震が発生しておよそ80分から90分後に、最大で高さ3m程度の津波が到達し、その後、少しずつ弱まりながら、数十分おきに繰り返し津波が到達すると予想されています。

慶長型地震による津波を想定した図

津波浸水予測図

 津波浸水予測図とは、地震による津波が陸上に到達した場合の浸水する陸域の範囲、浸水深等を予測して示した図です。

津波の用語解説図

【浸水深】
 陸地が浸水した時に、陸上のある地点で水面が最も高い位置に達した時の地面から水面までの高さです。なお、河川敷内も表示方法は同じです。
【最大津波高】
 満潮の水位が最も高い大潮で津波が到達した場合の、海岸線の平均海面から最大の津波高です。
【浸水区域】
 陸域における浸水する範囲を深さごとに色分けしてます。

津波警報や大津波警報・津波注意報について

津波警報・注意報の種類
種類発表基準発表される津波の高さ
数値での発表
(津波の高さ予想の区分)
巨大地震の
発表
大津波警報予想される津波の高さが高いところで3mを超える場合。10m超(10m<予想高さ)巨大
10m(5m<予想高さ≦10m)
5m(3m<予想高さ≦5m)
津波警報予想される津波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合。3m(1m<予想高さ≦3m)高い
津波注意報予想される津波の高さが高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合。1m(0.2m≦予想高さ≦1m)(表記しない)

 気象庁は、地震が発生してから約3分を目標に、大津波警報、津波警報または津波注意報を発表します。
 地震の規模(マグニチュード)が8を超えるような巨大地震に対しては、精度のよい地震の規模をすぐに求めることができないため、その海域における最大の津波想定等をもとに津波警報づ主意報を発表します。その場合、最初に発表する大津波警報や津波警報では、予想される津波の高さを「巨大」や「高い」という言葉で発表して、非常事態であることを伝えます。
 このように予想される津波の高さを「巨大]などの言葉で発表した場合には、その後、地震の規模が精度よく求められた時点で津波警報を更新し、予想される津波の高さも数値で発表します。

(参考)発生確率の高い地震

【南海トラフ地震】

・今後30年以内に70%~80%の確率で発生可能性がある南海トラフ沿いの巨大地震(M8~9クラス)が起こった場合、川崎市内で想定される震度は5強、津波高は最大(M9)クラスの地震で最大3m(満潮位からの高さ、地殻変動による地盤の隆起・沈降を考慮)、津波到達想定時間(津波高が1mとなる時間)は最短で80分後です。

【首都直下地震(都心南部を直下を震源とする地震)】

・今後30年以内に70%程度の確率で発生可能性があるM7クラスの首都直下地震のうち、神奈川県に影響が大きい都心南部直下を震源とする地震が起きた場合には、川崎市で想定される震度は6強、津波は神奈川県内で最大1mと想定されます。

(参考)相模トラフ沿いの最大クラスの地震による津波

※「慶長型地震による津波」と比較して最大津波高は低いですが、地盤が約1m沈降を前提としているため、浸水面積が拡大します。

(1)神奈川県は、最大クラスの津波として、相模トラフ沿いの最大クラスの地震による津波を含む浸水予測図を見直し、「津波防災地域づくりに関する法律に基づく「津波浸水想定」を平成27年3月に公表しました。

相模トラフ沿いの最大クラスの地震による津波(M8.7)

(1)発生間隔:2千年から3千年もしくはそれ以上

(2)最大津波高:約2.9m(津波のみの高さは、約2.0m)

(3)最大津波高到達予想時間:約134m

(4)浸水面積:約32.9km2

(2)川崎市では、発生間隔や対策の継続性を考慮して、「慶長型地震による津波」への対策を継続します。

※現在、「津波災害警戒区域」は未指定です。

参考情報

津波浸水予測図について

災害時の情報収集方法

・情報収集ツールについて、ご紹介いたしますので、ぜひ日頃からのご活用をお願いいたします。

防災行政無線について

 災害時等に、防災気象情報をお知らせするため、防災行政無線の屋外スピーカーを設置しています。放送内容は、「防災テレホンサービス」により、電話で聞くことができます。

<防災テレホンサービス>

神奈川県内の一般加入電話、公衆電話及び一部のIP電話:0120-910-174(通話料無料)

携帯電話、神奈川県外の一般加入電話・公衆電話など:044-245-8870(通常の通話料金がかかります)

その他情報収集ツール

【テレビ・ラジオ】

・地上デジタル放送・ワンセグ放送(テレビ神奈川)・ケーブルテレビ(イッツコム、YOUテレビ、ジェイコム)・かわさきFM 79.1MHz

【緊急速報メール】

・携帯電話やスマートフォンなどに、緊急地震速報や津波警報、災害・避難情報などを一斉に配信します。

※受信するための事前登録は不要で受信料もかかりません。

安否情報確認(災害用伝言ダイヤル・災害用伝言板)

<災害用伝言ダイヤル>

災害発生時に、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供されます。

<災害用伝言板>

自分自身の安否情報を携帯電話により登録、また、家族や友人などの安否情報を携帯やパソコンなどで確認することができます。

SNSやインターネットを使用した通話

・LINE(ライン)、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)などのSNSでお互いの安否を知らせましょう。また、通常の電話は混雑で使用できなくなりますが、インターネットを使用したスマートフォンのあぷりは比較的容易に通話ができます。

参考情報

防災対策推進検討会議 津波避難対策検討ワーキンググループについて

国土交通省 ハザードマップポータルサイトについて