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麻生水処理センター

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2017年6月14日

埋没樹屋外展示コーナー

埋没樹屋外展示コーナー

住所

麻生区上麻生720

交通案内

小田急線「柿生駅」下車、徒歩15分

地図

解説

 麻生水処理センター内(旧名 麻生環境センター)の“緑の広場”の一角に、巨大な埋没樹を屋外展示したコーナーがあります。これらの埋没樹は、昭和60年(1985)に、麻生水処理センターの工事現場から大量に発掘されたものの一部です。ここからは埋没樹のほかにも、植物遺体(果実・種子・葉など)や花粉化石、貝化石、珪藻(けいそう)化石なども採取されています。これらの資料は、上麻生の古環境を復元する重要な手がかりとなるもので、麻生環境センター内古環境調査団によって調査・分析が行われました。
 その結果、埋没樹はコナラなどの7種類の樹木で、今から2500~3000年前(縄文時代晩期)に鶴見川や麻生川によって運ばれてきた流木であることがわかりました。この時期には、落葉広葉樹を中心とした森林が広がっていたと思われます。それが、花粉化石の分析結果によると、約1500年前(弥生~古墳時代)くらいから人間による森林の伐採がさかんに行われていたようで、その結果、アカマツの二次林が拡大していきました。
 ここからは、人間とのかかわりの深いソバ属の花粉も検出されていますので、この付近では農耕が行われていたのではないかと考えられます。
 また、この地域の基盤を形勢している上総(かずさ)層群・柿生(かきお)層からは、現地性の大型貝化石が多数産出しました。これらの貝化石によって、今から200万~80万年前(更新世前期)に堆積した柿生層は、寒流と暖流の影響を受けた広い内湾で形成された地層であることが判明しました。
 これらの調査・分析結果は、報告書として刊行され、学術的に活用されています。また、現地には、それをわかりやすく説明した解説板も設置されていますので、緑豊かな環境のなかで、悠久な自然の移り変わりと人間とのかかわりについて、想いをめぐらせてみるのはいかがでしょうか。