平成11年度ダイオキシン類環境測定結果

　川崎市内のダイオキシン類による環境汚染状況を把握することを目的として，水質，底質及び土壌の各環境媒体ごとに調査を実施したものです。

　平成11年5月から平成12年3月まで

　試料採取方法及び分析方法について，土壌は「ダイオキシン類に係る土壌調査暫定マニュアル，平成10年9月，環境庁水質保全局土壌農薬課」，水質は「ダイオキシン類に係る水質調査マニュアル，平成10年7月，環境庁水質保全局水質規制課」及び底質は「ダイオキシン類に係る底質調査暫定マニュアル，平成10年7月，環境庁水質保全局水質管理課」に準じて行いました。

• 土壌（川崎区，多摩区）：2地点（年1回測定）
  ＜川崎区：大師公園わんぱく広場，多摩区：生田緑地(桝形内展望台広場)＞

• 海域　川崎港（京浜運河)：1地点（年1回測定）
• 多摩川河口(大師橋)：1地点（年1回測定）
• 市内河川（4河川）：4地点（年1回測定）
  ＜平瀬川（平瀬橋），二ケ領本川（堰前橋），矢上川（矢上川橋），真福寺川（水車橋）＞
  ※（　）内は試料採取地点。

• 海域　川崎港(京浜運河)：1地点（年1回測定）
• 多摩川河口(大師橋)：1地点（年1回測定）
• 市内河川（4河川）：4地点（年1回測定）
  ＜平瀬川（平瀬橋），二ケ領本川（堰前橋），矢上川（矢上川橋），真福寺川（水車橋）＞
  ※（　）内は試料採取地点

　土壌調査の測定結果は次の表のとおりです。

　備考：土壌中のダイオキシン類環境基準は，1,000pg-TEQ/g以下

　川崎港，多摩川河口及び市内河川水質の測定結果は次の表のとおりです。

　なお，矢上川（矢上川橋）の調査地点で環境基準を上回っております。

　備考：水質のダイオキシン類環境基準は，1pg-TEQ/L以下

　川崎港，多摩川河口及び市内河川底質の測定結果は次の表のとおりです。

　なお，底質については，まだ環境基準は定められておりません。

　ダイオキシン類対策特別措置法（平成12年1月15日施行）では，ポリ塩化ジベンゾフラン（PCDF），ポリ塩化ジベンゾーパラージオキシン（PCDD）及びコプラナーポリ塩化ビフェニル（コプラナーPCB）を「ダイオキシン類」としている。

　PCB（ポリ塩化ビフェニル）のうち，一部の異性体は，平板状の構造を示すことから，コプラナーPCBという。コプラナーPCBは，ダイオキシンと同様に強い毒性を持つものがある。

　重量を示す単位で，1兆分の1グラムを指す。

　重量を示す単位で，10億分の1グラムを指す。

　「ティー・イー・キュー」と呼び，ダイオキシン類の量をダイオキシン類の中で最も強い毒性を有する2,3,7,8-TCDD（4塩化ジベンゾーパラージオキシン）の量に換算していることを示す記号です。

• 水質環境基準：1pg-TEQ/L
• 土壌環境基準：1,000pg-TEQ/g
• 底質環境基準：未定