第10回スマートライフスタイル大賞
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スマートライフスタイル大賞とは
川崎市では、多様な主体の協働によるCO2削減の取組を進めています。スマートライフスタイル大賞は、その一環として、市民や事業者等の省エネ・節電等をはじめとしたCO2削減に貢献する環境配慮行動を実践する生活や事業活動の中での取組を募集し、優れた取組を表彰するとともに、これを発進し広げていくことで、CO2削減及び地球温暖化対策を推進することを目的として、平成24年度から実施しています。
第10回スマートライフスタイル大賞
今回で10回目を迎えたスマートライフスタイル大賞について、さまざまな取組の応募をいただき、今年度の募集は終了いたしました。選考の結果、次のとおり受賞者を決定しました。
また、第10回の節目として、第1回から第9回までの受賞団体を対象に「更なるCO2削減に成功した事例」や「他団体や地域へ波及し、好影響を与えた事例」をとりまとめ、第10会特別企画「スマートライフスタイル大賞の軌跡」として公開しました。
実施概要
募集期間:令和3年4月30日(金)~同年7月30日(金)まで (受付終了)
表彰式 :令和3年11月18日(木) 実施
第10回スマートライフスタイル大賞表彰式における記念撮影
第10回スマートライフスタイル大賞 リーフレット
受賞者
最優秀賞
川崎信用金庫
環境に配慮した店舗
百合丘支店新店舗は、建物の断熱性能により省エネルギー性能を高めることで、「ZEB Ready」認証及び「BELS」の最高ランク5を取得した。また、「実質再生可能エネルギー100%の電力プラン」を導入したほか、金融機関として初めて「令和2年度川崎市木材利用促進事業補助金」を活用し、ロビーの一部に国産木材を使用している。
更にプラスチックごみの削減として、川崎市の施策と歩調を合わせ、職員向けウォーターサーバーの全営業所への導入や、マイボトル等の利用を推奨するとともに、デジタルサイネージ等でカーボンゼロに関する普及啓発に努めている。
前田道路株式会社
まえだTEQ,まえだパークによるグリーンインフラの整備
敷地の舗装部分の大半をヒートアイランド現象等の対策工法(遮熱性、保水性、他3種)の舗装材によって施工しているほか、地中には雨水貯留槽を4か所設置し、敷地内に降った雨水をすべて貯留槽に集水させ、自動潅水や、吸い上げ材を使用した無動力潅水による植栽の水やりに活用することで、下水処理時に発生するCO2の削減に貢献した。
また、敷地の一部を災害時の避難地(まえだパーク)として一般開放するとともに、パークの設備を体験してもらうことで、「雨水の活用とヒートアイランド現象対策」を学ぶ場として地域に貢献している。
優秀賞
トカイナカヴィレッジ松本傳左衛門農園
国際森林認証木材を通じて森林の大切さを学ぼう!
森を守ることに繋がる国際森林認証木材を使用して、当園施設の建設や工作教室、原木しいたけ栽培(菌うち・収穫体験)などを実施するほか、里山探検やレストランでの農家めしを提供することで管理された森の恵みなどを実体験できるよう取り組んでいる。また、宮崎県諸塚村との交流を通じて世界森林認証祭りへ参加するなど、多くの方に体験してもらえるよう取り組んでいる。
マルイファミリー溝口・ノクティプラザ
「みんなで地球をまもろう!」~溝口の街とノクティの共創~
電力使用量を削減するために空調のインバータ化や更新を実施したほか、今年度から全館で自然エネルギー100%の電力を利用している。また、親子で楽しむエコツアーイベントの開催、傘のシェアサービス、給水スポットの設置や国産木材を使用したフードコートリニューアルなど環境にやさしい施設づくりを進めている。
株式会社 内藤アカデミー
学童保育教室における自給と再利用の取組
学童保育教室の菜園で子どもたち自身が野菜の栽培に取り組み、「自給生活体験」をしている。収穫した野菜を「がんばり賞」として順番に持ち帰り、家族とともに工夫して料理し、「わが家の味レシピコンテスト」で発表している。また、菜園での堆肥の原料として、麦茶の使用済みティーバッグや生ごみなどを用い、「資源の循環・再利用の体験」に取り組んでいる。
川崎市立南野川小学校
南野川フードプロジェクト~なくそう食品ロス~
食品ロスの実態を調べ、削減に向けての取り組みについてさまざまな方法で調べた。地域の飲食店、コンビニなどの工夫を知り、自分たちにできることを考えた。給食の残飯調べでは、栄養士さんへのインタビューなどを通して分かったことを、ポスター、新聞、校内放送などにより全校に知らせた。また、エコ調理など日常生活で実践できることを調べ、取り組んだ。
早野聖地公園 里山ボランティア
「ナラ枯れ」樹木の多用途再利用について
「ナラ枯れ」対策のために処理をした樹木を(1)炭焼きに循環利用したほか、(2)シイタケのほだ木として活用し農業体験を提供したことや、(3)枝部分はチップ化し腐葉土として再利用することで畑に散布予定。炭焼きによる炭素(C)を昨年度は約1,150Kgの固定化を実施したほか、その炭(約60Kg)を二ヵ領用水(久地円筒分水ー川崎堀)に沈めて水質浄化を実施した。また、里山景観の保全等に継続的に取り組んだ。
奨励賞(委員長特別賞)
川崎花卉園芸株式会社
環境に対する当社の行動指針(環境意識について)
コロナ禍で、花の消費が減り世間に出回ることなく処分される「フラワーロス」対策として、福祉施設などへの花の提供や周辺地域の方々に対する「花育活動」を実施した。また、ごみ分別ルールの徹底やLED照明への変更など温室効果ガス削減に取り組んだ。
奨励賞(環境局幾貢献賞)
川崎市立大谷戸小学校
5年総合的な学習の時間におけるSDGsの取組
「自分達にできる身近なSDGs」のもと、学校の電気代を調べて現状を知り、自分達にも簡単にできる節電方法を記したポスターなどで全校児童に節電を促した。また、CO2削減のため、花壇やプランターで植物を育てたり、地域に向けて緑化を促すポスターで呼びかけたりした。
川崎市立末長小学校
夏を涼しく爽やかに
6年生家庭科「夏を涼しく爽やかに」の学習において、エアコンの開発・製造を行う地元企業(富士通ゼネラル)に協力を依頼し、専門的な知識や技術を提供いただき効率的な冷房の方法などについて考えた。学んだ成果は6年生が全クラスへと伝達したほか、各家庭へも広めていった。
奨励賞(省エネ貢献賞)
一般社団法人 川崎建設業協会
照明設備のLED化
建設会館内の照明器具の老朽化に加えて、有害であるPCBが含まれている可能性があるため、照明器具のLED化工事を実施し、照明器具に関わる電気使用量を半分に抑えた。また、LED照明は光線に熱を含まないため、冷房への負担が少なく、空調機器の省エネにも繋げた。
GBtechnology株式会社
エコは地球を救う
4Rを通じてごみの仕分け方法の掲示や分別を徹底したことで、ごみ排出量の見える化に繋がりごみ削減の意識が高揚した。また、デジタルタコグラフの全車両導入を行い省エネ運転を点数評価するなどの意識啓発に繋げたほか、アイドリング減少を促す取組など地域環境保全に努めた。
東京貿易マテリアル(株) 京浜営業所
使用済み煉瓦の輸送手段変更・再利用によるCO2削減効果
JFEスチール京浜地区から発生する、使用後煉瓦屑を中間処理することで土壌材としての製品化に成功した。さらに、海上輸送に都合のよい立地の引き取り先を採用することで輸送方法を陸上から海上に変更するなどの取組により、コストとCO2の削減を同時に実現した。
日崎工業株式会社
町工場が挑戦する脱炭素への取り組み
創エネとして社屋屋根に太陽光パネルを設置したほか、省エネとして全社LED化、エネルギー量の自社管理、省エネ型主力大型加工機の導入により、CO2削減に取り組んだ。また、省エネ設備費用については、リースや補助金の活用など導入しやすいように工夫をした。
奨励賞(プラ削減貢献賞)
有限会社グリーンフーズあつみ
製造原料から出る端材を使用した二次商品の生産
商品の販売で使用する使い捨てプラ容器の削減
製造商品原料から出る農産物の端材を活用して二次商品を作り、食品ロスを減らすための事業を構築した。また、使い捨てプラスチック使用量を年間85%削減したほか、再生可能なバイオマス製品やリユース製品等を積極的に使用することで環境負荷の低減と地球環境保護に取り組んだ。
奨励賞(地域共生推進賞)
ジェクト株式会社
国産木材利用促進による森林保護とCO2削減
欅の古材を活用して木工品を製作し、素材の説明を添えてお得意様に贈呈することで木材の素晴しさを広めた。また、自営の学童クラブで間伐材を利用した木工教室を開催したほか、木材利用促進制度を利用して道南杉を床・壁全面に使用したシェアリングスペースを提案・施工した。
セレサ川崎農業協同組合
もらったあなたを幸せに!
情熱のヒマワリプロジェクト!
花農家等で不要になったプランターを回収し、リサイクルできるものをヒマワリの種の小袋と肥料入り培養土をセットにして配布した。また、店舗窓口でヒマワリの種を配布するほか、遊休農地などでもヒマワリ栽培を展開し、CO2削減だけでなく、市民に笑顔と元気をもたらすことができた。
株式会社 渡辺土木
“CO2排出ゼロの会社経営”への挑戦!アクト4
本社敷地内及び社有地にさまざまな植物・農作物を栽培しており、グリーンカーテンを設け夏場の空調温度の抑制につなげられるよう、自社栽培したゴーヤの苗を近隣小学校に配布した。またガソリン車1台を水素自動車に更新し、取引先・協力会社等にもCO2削減に対する取組みをアピールしている。
過去の開催実績
特別企画 ~スマートライフスタイル大賞の軌跡~
スマートライフスタイル大賞第10回を記念した特別企画です。
第1回目から第9回目までの受賞団体様を対象に、「更なるCO2削減に成功した事例」や「他団体や地域へ波及し、好影響を与えた事例」といった、受賞された時からの更なる取り組みを調査いたしました。
そのうち数団体様には直接お話を伺い、それぞれの脱炭素に資する取り組みをお話しいただき、動画として公開いたしました。
お話しいただいた団体様
【第1回受賞】グリーンコンシューマーグループかわさき
【第4回受賞】モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合
【第7、8、9回受賞】早野聖地公園里山ボランティア
【第7回受賞】かわさきかえるプロジェクト
【第8回受賞】株式会社 アルファシステムズ
【第9回受賞】川崎キングスカイフロント東急REIホテル
ほか、取り組みをお知らせいただいた団体様
【第1回受賞】省エネグループ
【第1回受賞】東京ガス株式会社 川崎支店
【第7、8、9、10 回受賞】株式会社 渡辺土木
お問い合わせ先
川崎市環境局脱炭素戦略推進室
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-3871
ファクス: 044-200-3921
メールアドレス: 30dtanso@city.kawasaki.jp
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