（業務紹介）消防隊について（2）

仕事内容：
　火災・救助・救急等の災害出場や、災害活動で使用する水利の調査や管理、火災予防の観点から空き家や枯草の管理及び調査を行っています。また、日々さまざまな災害現場を想定した訓練を実施し、いかなる災害にも対応できるよう準備しています。

印象に残っている出来事を教えてください：
　真夏にマンション7階での炎上火災に出場したときのことです。6時間以上にも及ぶ消火活動の末、鎮火した後に出火した部屋に住む方に、家の中の状況を聞かれ「家の中のほぼすべてが燃えてしまいました。」と答えると、「家族写真だけでも残っているかどうか確認させてほしい。」と言われて一緒に見に行くと、引き出しの中にわずかでしたが家族写真がきれいな状態で残っていました。「本当にありがとうございます。」と泣いて感謝の言葉を言われた時には、人の生命、身体、財産を守る仕事の責任の重さを痛感しました。

どんな時にやりがいを感じますか？：
　私は体が小さいですが、はしご車等の大型車両の運転手として勤務しています。小さな体でも道具や車両を使って現場で活動することができます。体格差や性別に関係なく活躍できる仕事にやりがいを強く感じます。

消防士を目指したきっかけ：
　大学在学中にプールで友人を亡くしました。私は近くにいましたが、うろたえるだけで何もできませんでした。その時駆け付けた消防隊・救助隊・救急隊の方々の活動を目の当たりにして、もう二度と、何もできずに大切な人を失うのは嫌だという気持ちと、助けてくださった消防士の方々のように次は私が助けたいという気持ちが強くなり、消防士を目指しました。

職場の雰囲気を教えてください：
　明るく活発な雰囲気で、ON・OFFのメリハリがある職場です。家族と同じぐらいの時間を共に過ごし、時には家族、時には恩師といった尊敬できる仲間がたくさんいて、悩みを打ち明けて相談に乗ってもらうこともあります。災害活動を振り返り建設的な話し合いしたり、日々汗を流して訓練しています。

休日の過ごし方：
　家族とキャンプへ出かけたり、トレーニングで山に走りに行ったりと趣味を思い切り楽しんでいます。子供と公園に行って遊ぶ合間に懸垂をしています。

今後の目標について：
　私が初めて消防士を目の当たりにして、消防士を目指すきっかけとなった流れるような冷静で迅速な活動ができる消防隊、またその指揮を取ることができる存在になりたいです。そのためには毎日の訓練と、どんなことにも積極的に取り組む前向きな姿勢が必要だと思い日々頑張っています。

川崎市消防局を目指す方へメッセージ：
　人の命を預かる仕事であることからたくさん学ぶこと、体を張らなくてはならない厳しいことが沢山ありますが、日々の努力が達成され、助けることができた瞬間はとてつもなくやりがいを感じます。