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(業務紹介)予防部保安課検査係について

  • 公開日:
  • 更新日:

予防部保安課について

所属:予防部保安課検査担当
氏名:石井 実希
採用年月日:平成21年4月1日
経歴:平成21年入庁
平成22年4月~平成23年3月
(臨港署)危険物係
平成24年4月~平成27年3月
危険物課規制係
                        平成27年4月~令和3年3月
                        (署)危険物査察係
                        (産休・育児休業2回取得)
                        令和3年4月~現在 保安課検査担当

仕事内容:
 火災になると甚大な被害を及ぼす「危険物」を担当し、住宅地だけでなく、石油コンビナート区域における危険物の火災、流出、破損等があった際に現場調査を実施して、再発防止対策を講じるよう指導したり、立入検査を実施して事業所における安全対策を推進しています。

印象に残っている出来事を教えてください:
 姫路市で危険物のタンクが爆発し、殉職者が出てしまった事故を受け、当市でも同様の危険物を取り扱う事業所へ緊急の立入検査を実施した時のことです。
  同じ災害を発生させないため、そして仲間の消防職員の安全のために、気持ちを奮い立たせて検査に臨みました。当日はマスコミも取材に来ており、川崎市の危険物行政に対する期待の高さを改めて感じました。
 また、川崎市消防局が昭和の時代から導入していた消防技術者説明者度が、この事故をきっかけに他都市でも導入されることになり、川崎市における危険物行政の先進性を改めて実感しました。

どんな時にやりがいを感じますか?:
 危険物等の火災・流出事故は、発生原因を特定するのがとても難しいのですが、現場調査、文献調査、時にはデータとにらめっこをして苦労した結果、原因究明ができ、事業所と共に有効な再発防止策を策定することができた時に、諦めずに調査してよかったなと感じます。

川崎市消防局に決めた理由:
 学生時代に吹奏楽に打ち込み、その中で大切な仲間ができたことから、地震等で仲間が危機に陥った際に助けられる存在になりたいと思い、消防士を目指しました。
 消防学校の最後の面談で、「体が小さく、力もない私に何ができるでしょうか。」と不安を打ち明けたところ、「川崎市といえば危険物だろ!大学で化学やっていたなら危険物をやってみたらどうだ?」と教官から言われ、「分かりました!危険物をやります!」と危険物の分野を希望し、配属1年目から現在に至るまで危険物業務に携わっています。

水張検査で、タンクの溶接部を確認しています。

職場の雰囲気:
 危険物課は、危険物の法令知識、工業技術の知識に精通した、消防職員の中ではマニアックな人(スペシャリスト)が多いです。でも、上司の気配りもあってか、笑いが絶えず、お互いを尊重する気風があり、職員からの意見も出しやすいです。また、育児に携わる職員が多く、急にお休みしなければならない場合も、お互いにフォーローしあうことができる理解ある職場です。

休日の過ごし方:
 休日は娘たちを連れて(最近は、さぼらないようにと娘らに連れられて)吹奏楽団の練習へ行き、思いっきり楽器を吹くことで日々の活力を得ています。

今後の目標について:
 配属1年目から危険物のベテランの先輩方にさまざまなことを教えてもらい今の自分があると思います。危険物の列に加わった1人として、次に列に加わってくる仲間を大切にして、今後も危険物のスペシャリストを目指して精進していきたいと思います。

川崎市消防局を目指す方へメッセージ:
 消防=消防隊、救助隊、救急隊?実は消防業務は多岐にわたり、あまり知られてないおもしろい業務もあります。
 川崎市消防局で、あなたの得意を活かしませんか?

装置内に入るために保護衣(白)を着ています。

危険物課検査係の1日のスケジュール
時刻業務内容詳細等
始業 AM8時30分ミーティングその日のスケジュール等を確認します。
AM9時水張検査出向

タンクの使用前に危険物ではなく、危険物よりも比重の重い水を入れて検査を行い、漏れ、変形がないか等の健全性の確認をします。工事を終えたタンクが危険物流出事故を起こさないよう、細心の注意を払い検査を実施しています。

PM0時昼食お昼休みは1時間。危険物事故があった場合はすぐに現場へ出向するため、無線交信が聞こえるところで休憩を取ります。
PM1時事務業務事業所から提出された書類の審査や、危険物事故の調査報告書を作成します。
PM2時危険物事故調査無線で危険物事故の可能性がある情報を得ると、危険物事故調査のために現場へ向かいます。災害出場している消防職員と連携しながら、情報を得て、事案の早期解決に向けて事業所へ応急措置対策等を指導します。また、消防局に現場の状況を伝え、製造所等の緊急使用停止・制限命令などを行うこともあります。
PM5時報告危険物事故調査を終えた後、事務所に戻って上司に詳細な情報を伝え、事故を起こした事業所に対する行政処分等を検討します。
PM5時15分勤務終了必要があれば事故が発生した装置の停止作業などの情報を消防隊に引継ぎ、業務を終了します。

水張検査で、タンクの溶接部を確認しています。