川崎市電 塩浜駅の風景
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「川崎市電 塩浜駅の風景」
川崎市電は、昭和19(1944)年に開通し、川崎臨海部工業地帯への従業員の交通機関として重要な役割を果たしました。当初の路線は現在の小川町から渡田3丁目まででしたが、順次路線を延長して、昭和27(1952)年1月には京浜急行塩浜駅に達して、市電と京浜急行を乗り継いで、区内を1周することができるようになりました。市電の沿線は川崎駅付近の商業、住宅地域や臨海部の工場地域など、さまざまな姿を見ることができました。塩浜駅は工場と運河の舟泊めの共存する風景が特徴的で、付近では海苔や魚の養殖がされていたり、潮干狩りをすることもできました。沿線の人々の足として利用されていた市電は、バス路線の増加など交通手段の変化とともに順次廃止されていき、昭和44(1969)年3月31日にその役目を終えました。当時活躍していた700形車両は、桜川公園(川崎区桜川1-14)に展示されています。
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