龍臺寺本堂
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当初は方五間の規模で、寄棟造、茅葺。
小規模な住宅風の建物ですが、平面は前一間通りを外陣、中心の方三間を内陣、左右入側を脇陣とした仏堂型の構成です。
内部は各柱に長押と化粧貫をまわし、竿縁天井を張り、近世的な広々とした空間を形成しています。虹梁や海老虹梁、及び手挟の絵様は流麗で力動感があり、18世紀中ごろの様式で、来迎柱の墨書により明和6(1769)年の建築であることがわかっています。
内陣と脇陣を区切る杉戸には、内陣側にのみ蓮の花が描かれていますが、現在は別に保管されています。
平成4(1992)年に銅板屋根の葺き替えを行った際に天井回りやガラス戸の改修を行うとともに内陣奥を増築し、来迎柱後方に仏壇を造っています。
近世中期の建築様式を今日に伝える文化財です。

員数
1棟

種別
有形文化財(建造物)

所在地
高津区久本2-12-23

年代
明和6(1769)年

規模
総桁行 10.18m

公開情報
屋外にあり、常時見学可能です。
お問い合わせ先
川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-3305
ファクス: 044-200-3756
メールアドレス: 88bunka@city.kawasaki.jp
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