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宗隆寺

  • 公開日:
  • 更新日:

万燈

住所

高津区溝口2-29-1

交通案内

JR「武蔵溝ノ口」・東急線「溝の口」下車、徒歩6分

地図

解説

 宗隆寺(そうりゅうじ)は日蓮宗の寺で、かつては池上本門寺の末寺でした。この寺は、古くは天台宗で本立寺と称していましたが、明応5年(1496)に日蓮宗に改宗して宗隆寺と寺号を変え、今日に至っております。
 宗隆寺では、御会式(おえしき)が大きな法会として行われています。御会式というのは、日蓮聖人の命日10月13日に聖人の追善報恩のため、入滅の霊蹟・池上本門寺をはじめとして日蓮宗各寺院で行われる法会で、その前日12日の夜行われる万燈練(まんどうぬ)り供養(くよう)がこの行事を盛り上げています。本門寺以外の寺では、いくぶん日をずらしてこの行事を行っています。
 宗隆寺の御会式は10月21日に行うしきたりになっています。この寺の御会式にも古くから万燈練り供養が行われていますが、本門寺は別としても堀ノ内妙法寺(杉並区)や雑司ヶ谷鬼子母神(豊島区)と並んで多数の万燈が出ることで有名です。
 万燈は細く裂いた竹ひごに紙の花を10個前後つけたものを、10本くらい柄のついた提灯や行燈の頭に取りつけ、その周囲に垂らしたもので、明かりが灯されると紙の花が暗闇の中に美しく浮き出します。この紙の花は日蓮聖人が池上宗仲の邸で亡くなられた時、邸前の桜が季節はずれの花を咲かせた故事にならったものといわれています。
 宗隆寺の万燈練り供養は御会式の日の午後7時30分頃から始まりますが、9時30分頃までの間に10数組の結社が万燈をかかげ、纏(まとい)を振り、一同団扇太鼓(うちわだいこ)をたたきながら参詣にきております。境内には地元各地域結社の万燈が7~8基立てられ、これを迎えます。万燈の行列は大山街道を順次進み、両側に多くの露店が並ぶ参道を通って境内に入り、祖師堂にお参りして寺の振舞いをうけ、それぞれ帰途につきます。
 祖師堂の中には紙の花をつけた竹ひごが各所に取りつけられ、また「宝前(ほうぜん)」と呼ぶ飾り物が一対立てられ、美しく飾りたてられます。