上作延西台講中の大山灯籠
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高津区上作延地区は、平瀬川が形成した河岸段丘に広がっており、丘陵上の田畑の水の供給は湧水に頼っていました。上作延の平瀬川の南岸西寄りの一帯の人々は、西台講中を結成し、雨乞いの願いを大山詣りに託しました。
この大山灯籠は明治5(1872)年の墨書銘があり、この地域でも夏の登拝期間には、灯籠が立てられたことがわかります。地元から小学校へ寄贈され、郷土資料室で保管されています。
昭和63(1988)年に発行された川崎市博物館資料調査報告書『川崎の雨乞い』によると、上作延でも7月25日から8月16日までは、灯籠を立てて講員が交代で火をともし、灯りを絶やさないようにしたといいます。灯籠の内部には、油を入れる燈明皿と、大山阿夫利神社のお札が納められています。
上作延地区における大山講の様子を知る上で貴重な文化財です。
【灯籠背面墨書銘】
武蔵国橘樹郡/向丘村字上作延/大山西台講/明治五年七月廿五日
員数
1基
種別
川崎市地域文化財 有形民俗文化財
所在地
高津区上作延3-9-1 川崎市立南原小学校
年代
明治5(1872)年
規模
高さ167cm、幅49cm、奥行48cm
公開情報
非公開
お問い合わせ先
川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-3305
ファクス: 044-200-3756
メールアドレス: 88bunka@city.kawasaki.jp
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