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動物取扱業の方へ(SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について)

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 ダニ媒介性の新しい感染症「重症熱性血小板減少症候群」(以下、「SFTS」とする。)が、日本国内でも発生しています。SFTSを発症した猫から人に感染した事例も報告されていますので、十分に御注意ください。感染症法では四類感染症に分類されています。

感染経路

 人も動物も、主にウイルスを保有するマダニに刺されて感染すると考えられますが、SFTSに感染したペットの猫や犬等から咬まれたり、血液や分泌物に触れることで感染する可能性があります。
 一方、健康なペットや屋内のみで飼育されているペットから人がSFTSウイルスに感染した事例はこれまでに報告されていません。

猫や犬等の症状

 発熱、元気・食欲低下、黄疸の他、血液検査では白血球数や血小板数の減少がみられます。発症例では急速に状態が悪化し、発症後、数日で死亡することもあります。

猫や犬等の感染予防について

 日常的な対策として、ダニの駆除剤等の適切な使用が有効です。また、屋内飼養により感染を予防することができます。

人の症状

 主な初期症状は、発熱、全身倦怠感、消化器症状で、時に意識障害などの神経症状や出血症状が出現します。重症化した場合、死亡することもあります。日本におけるSFTS患者の致命率は27%で、高齢者で重症化しやすいと考えられています。

人の感染予防について

感染が疑われる猫や犬等の取扱い時は十分な感染対策を行うこと

 体調不良の猫や犬等を取り扱う際は十分な感染対策を行い、迅速に動物病院で診察を受けさせましょう。顧客のペットである場合は、動物病院での診察を受けさせるよう説明してください。また、体液や排泄物、及びそれらが付着した物品は適切に消毒処理を行ってください。

マダニに刺されないようにすること

 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出は少なくし、マダニに効く虫除け剤を使用しましょう。マダニに刺された場合、吸血中のマダニは無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまったり、マダニの体液を逆流させてしまったりする可能性があります。

獣医療従事者等の方々へ

SFTSを発症もしくは感染が疑われる猫や犬等の診察について

 SFTSを発症した猫や犬等の血液、唾液、便、尿を含めた体液には感染性のあるウイルスが検出されています。SFTSに感染した、もしくは感染が疑われる猫や犬等を診察した場合、体液や排泄物、及びそれらが付着した医療器具等は適切に消毒処理を行ってください。また、動物の遺体についても、同様に適切に処理してください。

 詳細は国立感染症研究所『獣医療関係者の SFTS 発症動物対策について(2024 年バージョン)』 外部リンクのホームページを参照してください。

飼い主への指導等について

 猫や犬等の飼い主に対しダニの駆除剤等の投与に関する指導を徹底するとともに、猫や犬等の健康状態の変化に注意し、体調不良時は動物病院を受診させることを推奨してください。

 ※猫や犬等のSFTSを診断した場合は、飼い主に対し、体調不良等の症状が現れた場合には、医療機関を迅速に受診するとともに、飼育しているペットがSFTSを発症したことを医師に説明するよう指導してください。