佐藤榮子 洋裁(婦人服) 川崎市高津区 平成13年度認定かわさきマイスター
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かわさきマイスターのシンボルマーク
ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。
佐藤榮子(さとうえいこ)
平成13年度認定かわさきマイスター 職種:洋裁(婦人服) 川崎市高津区
デザインから製図,縫製まで全て一人でこなし,その優れた技能によりオリジナルデザインと着心地の良さで顧客に喜ばれている。長年の経験から,オーダーメイドとして体型に合わせた洋服を,生地の素材,裁断方法も研究し製作している。ドレスには色柄・デザイン・シルエットに気品さがあると評判である。後継者の育成、技能の普及、そして社会的活動にも積極的な職人である。
高津区在住。
仕事をはじめたきっかけは
嫁入り修行のひとつとして洋裁学校を卒業したのですが、もう少し勉強したくなり、ドレメ(現・杉野学園)に入りました。卒業後は恩師のところで教わりました。
結婚後、洋裁を教えたり、注文を受けたりして、本当に忙しかったですね。車を運転し、荷物を持って神田須田町のデザインルームに通っていました。そのとき、仕立て屋と呼ばれたことで、デザイナー気取りではいられないと思い知らされました。そのことで今の自分があると思っています。
仕事をする上で1番おもしろいと感じることは
オートクチュールは、お客さまに合うように素材を選び、デザインをしています。ですから、できあがったものをお客さまにおさめて、満足してもらったときにやりがいを感じます。
時間的に、あるいは経済的に厳しいことがあっても、好きだから続けていけると思っています。声楽家の方からの注文で、舞台衣装を作ることもあります。舞台映えするように、それでいて歌いやすいようにあまり締め付けず、着心地のいいドレスを提供しています。
長年、技能研鑽に努めることができた理由は
思い起こしてみても、他の道に行こうと思ったことはないですね。苦しくて辞めたいと思ったこともありません。
いろいろな面で恵まれていたと思います。健康に恵まれていたので、徹夜して仕事をしても大丈夫でした。だから、寝ずに仕事をしたことは大変でしたが、ここまで続けてこられました。
そして何よりも、おしゃれが好きだったこと、身に付けてみたいと思うものを作ること、この2点が秘訣となりました。
佐藤さんが自分自身で誇れる技術は
デザイン、パターン、裁断を、すべてひとりでこなすことです。100%お客さまの仕事なので、細心の神経を使うことを心がけています。
1着ずつパターンをおこし、裁断し、仮縫い、本縫いと進めていきます。デザイン、裁断、仮縫いまでうまくいけば、大体納得がいく洋服に仕上がります。仮縫いの段階で、満足して頂ける仕上がりになるように、調整をします。
ものづくりの魅力とは
お客様からの感謝の言葉が、ものづくりの魅力そのものです。
私自身、自分で作った洋服を着ています。やはり自分に合わせて作った洋服は着心地がいいものです。襟ぐりや袖なども好きな形にできますので、既製品にはない良さがあります。
今後、ものづくりを目指す方へ
その筋を持っている人なら、楽しい仕事です。
洋服を好きになって、頑張ってください。
下記サイトでは佐藤さんの技術を動画でお伝えしています
平成13年度認定川崎マイスター 佐藤榮子【洋裁(婦人服)】 (Youtube動画外部リンク)
お問い合わせ先
川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2242
ファクス: 044-200-3598
メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp
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