只木角太郎 洋服仕立て(紳士・婦人) 服装タダキ 川崎市幸区 平成11年度認定かわさきマイスター
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かわさきマイスターのシンボルマーク
ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。
只木角太郎(ただきかくたろう)
平成11年度認定かわさきマイスター 職種:洋服仕立て(紳士・婦人) 川崎市幸区
オーダーメイドの特徴である顧客の体型に合わせた、しなやかな着心地と洗練されたシルエットをモットーに、着るものに愛着が生まれる洋服造りを心掛けている。また、時代と共に変化するデザインや生地に挑戦し続け、日本代表として世界のファッションショーに出展してきた。業界雑誌に洋服の製図や作品を長年連載し、同業者の新分野進出や技術力向上に寄与した。
仕事を始めたきっかけは
姉が2人いた影響か、小さい頃から洋服が好きで、親戚の間ではちょっと変わっていると言われたものです。小学校からお雛様の洋服を作り、中学校の頃には洋服を解体して、色を変えてジャケットにしたりもしました。うちにミシンがなかったので、近くの洋裁店で借りていました。
仕事をする上で1番おもしろいと感じることは
商売を抜きにして、自分の作品を作ったときが一番のときめきです。徹夜で自分の作品を仕上げて、モデルに着せて舞台に送り出します。そして、心の中で人のデザインと競って「負けてない」と思うわけです。ファッションショーは、演出・構成も自分でやります。洋服は、モデルに合わせて素材と形をデザインするので、着る人が違うと雰囲気が変わります。
長年、継続して技能研鑽に努めることが出来た理由は
オペラをやりたいと思ったこともあったのですが、3回通ってやめました。やっぱり洋服が好きだと思ったんですね。長年続けてこられたのは、ショーがあったからです。ショーに出すには、小手先ではだめです。15メートル先から見ても大胆に見えないといけません。従って、配色やデザインが重視されることになります。デザインは、忙しいと思い浮かびません。毎年外国に行ってリフレッシュし、心が開放されるとまた新しいデザインが閃きますので、そういうときには一気に仕上げます。
健康でいることも、ひとつの要素かもしれません。
只木さんが自分自身で誇れる技術は
通常は、デザイナー(その人のイメージでデザイン画を描いてデザインする、仮縫いをする)、パタンナー(パターンをひく)、縫製(縫う)は分業となるのですが、私はひとりで全工程を担当します。これはとても珍しいことです。
デザイン的な洋服、かわった洋服を作ることができます。以前、デニムの生地でステッチを効かせた洋服を上下作ったら、とても喜ばれました。
もうひとつ珍しいのは、紳士服と婦人服の両方を作るということです。日本でひとりだけです。
ものづくりの魅力とは
「只木さんはいつも楽しそうですね」と言われます。洋服は遊びと夢、そしてお客様は恋人です。好きだから、納得いくまでやらないと気が済みません。当然、お客様によって、生地によって、パターンは変わります。今までに作ったパターンは数えきれません。
満足して着て、どこに着ていっても自慢できるような洋服を提供しています。
今後、ものづくりを目指す方へ
きっかけを大事にして、そこで好きになったらのめり込めんでください。自分がデザインを勉強したいならデザイン学校に行って勉強する、デザインを勉強したら裁縫のほうを覚える、というように勉強を続けることが大切です。10年やそこらではできません。20~30年続けてください。職種惚れ込んでに、のめり込まないと、腕のいい人は出ないと思います。
下記のサイトでは只木さんの技術を動画やマンガでお伝えしています
平成11年度認定マイスター 只木角太郎さん(洋服仕立て) 動画 (Youtube動画)外部リンク
川崎純情小町のThe職人魂「かわさきマイスター只木角太郎(洋服仕立て)」 (Youtube動画)外部リンク
只木角太郎さん紹介マンガ(PDFデータ)
問合せ先
服装タダキ
- 幸区古市場1-38
- 電話 044-511-4684
- ファクス 044-533-5066
- 営業時間 9:30~18:30
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お問い合わせ先
川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2242
ファクス: 044-200-3598
メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp
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