栗田佐穂子 洋裁・介護服 登戸ドレスメーカー学院 アソシエCHACO 川崎市多摩区 平成14年度認定かわさきマイスター
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かわさきマイスターのシンボルマーク
ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。
栗田佐穂子(くりたさほこ)
平成14年度認定かわさきマイスター 職種:洋裁・介護服 川崎市多摩区
優れた芸術感覚と熟練した縫製・仕立ての技能を生かし、全ての人にとってお洒落で着やすい洋服「ユニバーサルファッション」の研究開発の先駆者として、服飾全般の教鞭をとるかたわら、本の執筆・マスコミ出演・ファッションショーを開催し、広く技術の普及と後継者育成に努めている。また、中学・高校に馴染めなかった生徒のために、高校卒業資格を取得できる「ユニバーサル服飾高等学院」を創設し、“生きる力”を引き出す教育に取り組んでいる。
多摩区在住。登戸ドレスメーカー学院副校長・アソシエCHACO代表。
仕事をはじめたきっかけは
4歳の頃には、もう人形の洋服を作り始めていたそうです。教員だった両親が褒め上手で、おだてられて嬉しかったんですね。小さい頃から編み物や手芸をしていましたから小学校でも上手なほうで、褒められるからますます得意になりました。
戦後、着物から洋服社会になったとき、洋服はすべて母が作っていました。家族の体型や好みに合わせて作るのですから着やすく、まさにそれはユニバーサルデザインの服です。
仕事をする上で1番おもしろいと感じることは
お店に深刻な顔をして入ってきた人が、ニコニコして帰るとき、それを見送るとき、やっててよかった、と思います。人が胸を張って生きるための手助けをしたいという心は、両親から脈々と受け継いでいます。私にとって両親は誇りであり、目指している存在です。
ユニバーサルファッションショーの後の反省会も大切にしています。
長年、継続して技能研鑽に努めることができた理由は
他の道に行こうと思ったことは、150%ないですね。母が戦後、食べるのもやっとという状況でも、人のために一生懸命やっていたことですから。が、夫の支えなくしてはできなかったと思います。教師だった夫が、帰りの早いとき、休み期間中、子ども達の面倒をよく見てくれたから、仕事を続けることができました。本当に感謝しています。
栗田さんが自分自身で誇れる技術は
ともかく緻密なことをするのが好きです。誇れるとすれば、1番は発想、2番は発想を緻密な作業で形にすることです。そのためにかかる時間はまったく苦になりません。
まずはデザイン画を描き、試作品を作ってミニマネキンに着せてみます。それから実際の大きさのものを作るのです。若い世代は何を着ても綺麗ですが、60歳になってもウエストがくびれたかのように見間違うデザインなどを駆使して、着た人を「いきいき・無理なく・きれいに見せる」ことがファッションの楽しさだと考えています。
ものづくりの魅力とは
自分が心に描いたものを形にすることです。そして、それを誰かが喜んでくれることが魅力です。芸術家ではないので、鑑賞するのではなく、使ってもらって喜んでもらってこそ意味があります。
心を豊かにする魅力もあります。洋服作りの相談に来た方が、ホロッといい顔になり、心の健康を取り戻して帰って行かれます。他の人に喜んでもらえたということで、自分に自信がつき、次の難問に取り組む意欲がわきます。
今後ものづくりを目指す方へ
どんなことでも「好きだ!」と思ったら、また、「やろう!」と思ったら、できるものです。目標を立てたら、ためらわず動くことが大事です。
下記サイトでは栗田さんの技術をマンガでお伝えしています
栗田佐穂子さん紹介マンガ (PDFデータ)
問合せ先
登戸ドレスメーカー学院 アソシエCHACO
- 川崎市多摩区登戸2130-2アトラスタワー向ヶ丘遊園2F
- 電話 044-900-8844
- ファクス 044-900-8845
- 営業時間 午前10時00分~午後7時00分
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お問い合わせ先
川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2242
ファクス: 044-200-3598
メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp
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