囃子曲持

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2010年11月12日

囃子曲持

保存団体

新城郷土芸能囃子曲持保存会

指定

市重要習俗技芸 昭和53年7月7日指定

解説

 囃子曲持というのは、米俵・酒樽・臼などの諸道具を使用し、祭りの囃子のリズムに乗って、力技の妙技を見せるというものである。曲持の曲というのは曲芸の曲の意味から来ているようである。
 江戸時代に村の祭り、休日・上棟式などいろいろな行事の時、60kgから200kgほどの大石を持ちあげ、その力を競った力競べがあった。曲持はその力石競べに源があったといわれている。力持芸は川崎市の大師河原・加瀬・井田地域などにもあったが、現在は新城にのみ囃子曲持として伝えられている。新城囃子曲持の口上によると、曲持を伝えたのは武蔵国稲毛領新城天神森力持連中といい、それは多摩川ほとり諏訪の森力持連中から手ほどきを受けたという。新城の曲持は明治の頃にはじまったといわれている。それ以前の力石から曲持への推移の事情は明らかでない。新城の囃子曲持は、曲持に囃子がついたものだが、これは新しい。昭和48年(1973)5月15日、新城小学校創立20周年式に曲持を演じた。この時、今までの曲持連中と祭り囃子連中とが合体して、笛・太鼓などの祭り囃子による囃子曲持として今日に至ったものである。定期的には毎年10月第1日曜日の新城神社(中原区新城中町)の祭りに行なわれる。
 囃子曲持を行なう時は、最初に囃子曲持の由来を述べる口上があって、次に舞台きよめの獅子舞があり、それが終って曲持となる。
 曲持はまず約55キロの俵を持ちあげ、「さん俵返し」「地蔵返し」「投げざし」「強力ざし」「送りしゅもく」などの基本技を演ずる。「さん俵返し」は俵を腹の前にたてかけ、片手を俵の下にかけて回転させて肩にかつぎ、肩にかついだ俵を半回転してだくようにしておろす型である。「地蔵返し」は俵を左足の膝にたて、俵を左右の手で抱いて右肩に乗せる型である。そして、俵を両手で頭上に横の一の字型になる横一という型をする。「投げざし」は「さん俵返し」或いは「地蔵返し」の型で俵を肩にあげ、この俵を上に投げあげ、受けとめ横一にする型である。「強力ざし」は横にした俵を胸のあたりから一気に頭上にさし上げ横一にする型である。「送りしゅもく」は横一にさしあげ、両手を俵の中央に移し、片手で横一にさす型で、それが鐘をつく撞木の形に似ているところからつけられた型である。この基本技につづいて、約20kgほどの俵にかえての曲持にうつる。この曲持は今までの基本型をもとにしていろいろな芸をする。俵のみによって演ずる「うぐいすの谷渡り」「四方返し」「大返し」「邯鄲の夢枕」などの芸、俵以外に一升桝・平桶・長柄・箱・酒樽・臼などいろいろな道具を使って演ずる「長柄取り」「斗桶取り」などの技がある。曲持は全国的に珍らしく、貴重である。

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