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木造 聖観世音菩薩立像(常楽寺)

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2013年2月6日

木造 聖観世音菩薩立像

木造 聖観世音菩薩立像 1軀

年代

平安時代

像高

62.5cm

所有者

常楽寺(中原区宮内4-12-14)

指定

市重要歴史記念物 昭和43年2月10日指定

解説

 聖観音は、主に密教で説かれる多面多臂の変化観音の正身、つまり根本の観音菩薩である。着衣は上半身は条帛をまとい、下半身は裳を着して、天衣を両肩からかけ垂下させる一般的な菩薩形である。像容は髻を結い上げて宝冠を頂き、左手を屈臂し観音の持物である蓮華をとり、右手は掌を前に向け垂下するものと、屈臂し胸前で指を捻じる姿が多いようである。但し、持物や指の捻じ方は像によってさまざまで一定していない。
 本像は常楽寺の本尊である。頭に天冠台を表して正面に三角形の頭飾を刻出する。両手は胸前で屈臂し、左手で未開敷蓮華を握り右手で第1・3・4指を捻じて、蓮華座上で直立する。輪光及び台座は後補。
 一木造の彫眼像で、内刳りはしない。現状素木。頭・体部及び上膊部を含めて一材から彫成し、両前膊部や手首先、両足先などの部材を別矧ぎとする。
 現在別矧ぎとなっている部材はすべて後補である。また天衣垂下部もすべて失われているが、脚部の前面に2条の天衣の跡らしい痕跡があり、もとは肩から垂れた天衣が前面又は左右に伸びていたと考えられる。
 穏やかな表情や浅く柔軟な衣文表現には、明らかに12世紀頃に流行した藤原様の特色が認められる。県下では、横浜観音寺や秦野東光寺などに同様の作風を伝える聖観音の作例が残されており、いずれも地方作らしいアクの強い表情を見せている。本像の場合、偏平な体躯や衣文の皺をほとんど刻み出さない簡略化された彫技などに地方作的な要素も窺えるが、面貌にはそのような土臭さは感じられず、むしろ素朴な優雅ささえ漂わせている。藤原様がこの地方でかなり消化された頃の作と考えられる。

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