ベカブネ・カイ(べかぶね・かい)
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所在地
川崎市川崎区殿町1‐17‐19

所有者
川崎市立殿町小学校

ベカブネ・カイ

ベカブネとは海苔の養殖に使う1人乗りの小船のことで、簡単にベカとも呼ばれます。長さ4~5m、幅60~80cmで、主に杉の板で作られていました。ベカを動かす櫂(カイ)には2種類あります。2m前後の短いものをツキガイ(突き櫂)、3~4mの長いものをドウチュウガイ(道中櫂)といいます。ツキガイは海苔漁場内の狭いところで作業するときに使い、ドウチュウガイは漁場への往復など立って漕ぐときに使いました。海苔を採取するときは、ベカのドウノマという真中より少し前の部分に座布団を敷いて正座し、左手でツキガイを突いて舟を静止させ、右手で丁寧に海苔を摘み取っていきます。海苔は11月から1月にかけての真冬がシーズンです。夜の干潮時に出漁するときは、櫂も凍りつくほど寒く、ベカで氷を割りながら海へ出たということです。ベカの耐用年数は6~7年、大師の船大工が作りました。
一般公開 有(要事前予約)

お問合せ先
川崎市立殿町小学校
電話:044‐266‐4886
コンテンツ番号5846
