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指定開発行為「千鳥地区食用加工油脂工場建設計画」に係る条例環境影響評価審査書の公告について(お知らせ)

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  • 更新日:

 標記指定開発行為について,川崎市環境影響評価に関する条例(平成11年川崎>市条例第48号)第25条第1項に基づき条例環境影響評価審査書を公告いたしましたのでお知らせいたします。

  1. 指定開発行為者
    日本油脂株式会社
    代表取締役社長 中嶋 洋平
    東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号
  2. 指定開発行為の名称及び所在地
    ・名称:千鳥地区食用加工油脂工場建設計画
    ・所在地:川崎市川崎区千鳥町5番8号他
  3. 条例環境影響評価審査書公告年月日
    平成14年9月6日(金)

    千鳥地区食用加工油脂工場建設計画に係る条例環境影響評価審査書(概要)
    平成14年9月 川崎市

    はじめに
     「千鳥地区食用加工油脂工場建設計画」(以下「指定開発行為」という。)は,日本油脂株式会社(以下「指定開発行為者」という。)が,昭和40年から界面活性剤,化成品等を製造している川崎区千鳥町3番地の同社千鳥工場隣接地の他社所有の工場であった用地(約1.36ヘクタ-ル)を取得し,業務用マ-ガリンを主体とする食用加工油脂工場,製品倉庫,タンクヤ-ド等を建設するものである。
     川崎市は,平成14年2月27日に当該指定開発行為に係る指定開発行為実施届及び条例環境影響評価準備書(以下「準備書」という。)の提出を受け,準備書の公告・縦覧を行い,その後,この準備書についての意見書(1件)に対する指定開発行為者の見解を記載した条例見解書の公告・縦覧を行った。
     これらの一連の手続きを経たことから,準備書,意見書及び見解書を基に,本審査書を作成したものである。

    1 指定開発行為の概要
    (1)指定開発行為者
    日本油脂株式会社
    代表取締役社長 中嶋 洋平
    東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号

    (2)指定開発行為の名称及び種類
    ・名称:千鳥地区食用加工油脂工場建設計画
    ・種類:工場又は事業所の新設(第3種行為)
    (川崎市環境影響評価に関する条例施行規則第3条で規定する別表第1の5に該当)

    (3)指定開発行為を実施する区域
    ・位置:川崎市川崎区千鳥町5番8号他
    ・区域面積:13,623.4m2
    ・用途地域:工業専用地域

    (4)計画の概要
    ア 目的
    ・業務用マ-ガリンを主体とする食用加工油脂工場の建設

    イ 土地利用計画
    ・工場棟 3,460.0m2(25.4%)
    ・製品倉庫 1,699.5m2(12.5%)
    ・タンクヤ-ド 1,000.0m2(7.3%)
    ・緑化地(注) 2,903.0m2(21.3%)
    ・排水処理設備 375.0m2(2.8%)
    ・構内通路その他 4,185.9m2(30.7%)
     (注)緑化面積は,上記緑化地以外に,工場棟屋上520m2を緑化し,総計3,423m2となる。

    ウ 設備計画
    ・マ-ガリン製造設備,原料・製品貯槽,原料油脱臭装置,製品倉庫,排水処理設備等

    2 審査結果及び内容
     本指定開発行為にあたっては,次の各項に掲げる審査の内容について遵守すること。

    (1)全般的事項
     本計画は,食用加工油脂工場を建設し,マ-ガリン,ショ-トニング等の食用加工油脂を,年間42,000トン生産しようとするものである。
     今回新たに工場を建設するものであるが,隣接の既設工場を含め全体として,総合的な観点から環境への負荷の低減等への取り組みが望まれる。

    (2)個別事項
    ア 大気質
     本計画の大気汚染物質排出源としては,蒸気発生装置である小型還流ボイラ-,高圧循環式ボイラ-があるが,計画施設からの排出ガスによる影響を予測した結果では,二酸化窒素濃度の割合は0.18%であり,また,浮遊粒子状物質では0.01%以下であることから,周辺地域の大気環境への影響は小さいとしている。
     しかしながら,この指定開発行為は,新たに環境負荷を発生させるものであることから,施設の設置にあたっては,本市臨海部の大気汚染の状況を勘案し,より一層の大気汚染物質の排出抑制に配慮するとともに,その排出抑制の効果が最大限に発揮されるよう施設の適正な維持管理に努めること。

    イ 水質(公共用水域)
     本計画による排水は,装置洗浄水等の工程排水(340 /日)と生活排水(10 /日)がある。
     工程排水は,オイルセパレ-タ-で油分を除去後,活性汚泥法で微生物処理し,さらに沈殿槽で微生物を分離処理するとともに,生活排水は,合併浄化槽で処理した後,いずれも大師運河に放流する計画としている。
     また,タンクヤ-ド等油分の混入の恐れがある区域における雨水については,区域内に設けて油水分離枡を通して排出する計画である。
     実施にあたっては,これらの施設の適正な維持管理に十分配慮すること。

    ウ 緑の質及び量等
     緑化計画については,現況植生調査,文献調査の結果を踏まえて適合性のある樹種を選定し,「川崎市緑化指針」に基づき植栽することから植生充実度の向上は図られる。植栽地の土壌については,コンクリート塊等を含み有効土層が薄いことから,客土及び土壌改良等植物の良好な生育に必要な土壌対策を行う。また,緑被については,工場建屋の屋上の一部を緑化することにより,地区別環境保全水準に適合するとしている。
     緑化対策については,緑の適切な保全育成を図るとともに,隣接の既設工場を含め,更なる緑化の推進に努めること。

    エ 騒音及び振動
     建設機械の稼働に伴う騒音及び振動については,当計画地が工業専用地域であるため,地区別環境保全水準の適用を受けないが,建設機械の選定にあたっては,低騒音・低振動型の機種の選定に努めること。
     また,供用時における工場騒音及び振動レベルの予測値は,地区別環境保全水準に適合するとしているが.設備機器等の設置にあたっては,低騒音,低振動型の機種選定に配慮すること。

    オ 廃棄物(一般廃棄物,産業廃棄物,建設発生土)
     建設時及び供用時の産業廃棄物については,再生利用の徹底に努め,資源の再利用が可能なものは,再生利用の徹底に努め,それが困難なものについては,「廃棄物処理法」に基づき適切な処理・処分を行うこと。
     供用後に発生する一般廃棄物については,構内に設けられた保管場所において分別回収し,可能な限り再資源化を図ること。
     なお,建設発生土については,可能な限り埋め戻し土として利用すること。
     また,工事用車両の走行にあたっては,適宜洗車措置を行うなど,道路を汚損しないよう十分配慮すること。

    カ 景観
     計画地は,京浜工業地帯の一角に位置しており,既存の周辺の景観は,工場,倉庫及びタンク等建物が主体であることから,周辺環境との調和が図られるとしているが,計画建物の色彩等については,周辺との調和に十分に配慮すること。

    キ 地域交通(交通混雑,交通安全)
     建設時における工事車両及び供用時における搬出入車両については,走行ル-トの市道川崎駅東扇島線における全体交通量に占める車両の割合は,建設時0.5%,供用時0.8%で,ピ-ク時交通量は,建設時2.3%,供用時1.7%である。また,千鳥町交差点における交差点飽和度は,建設時0.53,供用時0.53で,交通量の処理が可能とされる0.9を下回っている。
     したがって,工事用車両及び搬出入車両が交通量・交通流に及ぼす影響の程度は小さいとしている。
     しかしながら,市道川崎駅東扇島線に出る途中の日本油脂(株)千鳥工場北側私道との交差部は信号が設置されていないことから,歩行者の安全確保のため交通安全教育の徹底を図ること。

    ク 安全
     本事業は,石油コンビナ-ト等災害防止法,消防法,高圧ガス保安法等の法令を遵守して,各種安全対策を講じるとともに,隣接の千鳥工場の既存の防災組織体制と,一体となった防災体制を確立するとしている。
     しかしながら,本事業において可燃性固体類や可燃性液体類を取り扱うことから,設置するプラント等の耐震設計はもとより,人の健康の保護と安全確保に必要な措置を講じるなど,事故防止及び安全管理の徹底を図ること。

    (3)環境配慮項目に関する事項
     廃棄物の再資源化,地球温暖化への取り組みなど事業所全体での環境配慮への取り組みの強化が望まれる。

    (4)事後調査に関する事項
     工場建屋の屋上の一部を緑化するとしているが,その保全管理に配慮するとともに,樹木が活着した段階で,市へ報告することが望まれる。

    3 川崎市環境影響評価に関する条例に基づく手続き経過
    平成14年
    2月27日(水) 指定開発行為実施届受理
    3月12日(火) 条例環境影響評価準備書縦覧公告
    3月12日(火) 条例環境影響評価準備書縦覧開始 縦覧者 25人
    4月25日(木) 縦覧終了
    4月25日(木) 意見書締切り 意見書提出1件
    5月20日(月) 条例見解書受理
    5月30日(木) 条例見解書公告
    5月30日(木) 条例見解書縦覧開始 縦覧者 6人
    6月28日(金) 条例見解書縦覧終了

お問い合わせ先

川崎市環境局環境対策部環境評価課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2156

ファクス: 044-200-3921

メールアドレス: 30kanhyo@city.kawasaki.jp

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