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菅生神社

  • 公開日:
  • 更新日:
菅生神社獅子舞

住所

宮前区菅生2-8-1

交通案内

  • 東急田園都市線「宮前平駅」から川崎市バス宮05系統「聖マリアンナ医科大学前」行き、「菅生中学校」下車、徒歩約5分
  • 小田急線「向ヶ丘遊園駅」北口から小田急バス向11系統「労働科学研究所前」下車、徒歩約1分

地図

解説

 初山(はつやま)の獅子舞(ししまい)は、現在、10月の第1日曜日に、菅生(すがお)神社で舞われています。この獅子舞の由来については、伝承も記録も残っていないため、詳しいことはわかっていません。しかし、初山には3組の獅子頭が保存されており、そのうちの一番古い1組(市重要郷土資料)は江戸時代初期のものと推定されています。このことから、江戸時代の初め頃には舞われていたものと考えられます。かつては、初山の集落と鴛鴦沼(おしぬま)の8戸が加わって舞われていましたが、明治時代に初山(はつやま)・長沢(ながさわ)・蔵敷(ぞうしき)・稗原(ひえばら)・犬蔵(いぬくら)の鎮守が菅生神社に合祀されてからは初山の人々だけで舞うようになり、現在に至っています。

 初山の獅子舞は、「剣(けん)獅子」「玉(たま)獅子」「巻(まき)獅子」と天狗(てんぐ)面を付けた「幣負(へいお)い」の4人で舞われる1人立3頭形式で、いわゆる雌獅子隠しのストーリーを持った舞です。

 獅子頭の角が剣になっている剣獅子は3頭の獅子の筆頭格で、雌獅子を隠してしまう乱暴者という役柄を演じます。玉獅子は頭に宝珠(ほうじゅ)の玉を付けた雌獅子です。剣獅子と闘って玉獅子を取り戻す巻獅子は、角がねじれているためこの名前があります。そして、幣負いは大型の幣束(へいそく)を担ぎ、大きな団扇(うちわ)やひょうたん、おわん、さいころを持ってこの舞の道化役(どうけやく)をつとめます。この4人は未成年者の長男に限られていましたが、現在は小中学生が演じています。世代交代は4人揃って行われ、引退した4人は後輩の指導にあたります。この他に、獅子達の入退場を先導する「金棒引き」2人と笛の年配者が数人参加します。

 初山の獅子舞の特徴は、地面を這うように低い姿勢で舞う点と動きの素朴さにあり、古い形式を伝えるものと思われます。

 初山の獅子舞は、平成13(2001)年に県指定無形民俗文化財に指定されました。

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所有する川崎市地域文化財

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