道明寺甕　（どうみょうじがめ）

　道明寺甕は、愛知県常滑（とこなめ）市で作られている粘土製の甕で、塩酸に強いことから、明治末頃にグルタミン酸ソーダ製造工程で使用されていた。手作りのため品質は不揃いで、焼きが悪かったり、少しでも傷があるものはたちまち壊れてしまい、1日に1、2個は壊れることもあったが、品質の良いものは2ヵ月も使うことができた。当時は、甕にさらに針金や縄を巻き、その上に漆喰（しっくい）を塗って補強していた。現在、「味の素」はさとうきびの糖蜜を原材料に、発酵法によって最新の技術と設備でつくられ、うま味調味料のロングセラーとなっている。

※非公開

川崎市川崎区鈴木町3-4　味の素グループうま味体験館内