野浦惣一 ものづくり多能工 サンテック川崎 川崎市川崎区 平成19年度認定かわさきマイスター
- 公開日:
- 更新日:

かわさきマイスターのシンボルマーク
ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。

野浦惣一(のうらそういち)

平成19年度認定かわさきマイスター 職種:ものづくり多能工 川崎市川崎区

機械製品開発の専門家で、開発から製造まで全てを行っている。とりわけ摺動面(しゅうどうめん)を多く持つ工作機械の組立において、長年の経験で身につけたキサゲ加工などの技術・技能が十分に活かされている。勤務先の加工機械の多くをレトロフィットしているが、機械の機構と加工技術の双方を熟知していないと出来ないものである。また、開発アイデアを発案し具現化する能力に優れており、「川崎ものづくりブランド」認定の「総削りだしゴルフパター」などには、長年身につけてきたメカニクスについての卓越した知識やノウハウが活かされている。技能の継承や後継者育成にも熱心である。
川崎区在住。株式会社サンテック勤務。

仕事をはじめたきっかけは
えば子どもの頃から機械いじりが好きだったとか、ものを作るのが好きだったとか、そういったことは特になかったように思います。生きていくために働き続け、転々としている間に、自然といろいろな技術を覚えてきました。
この会社の機械修理をやっていたのが、この会社に入ったきっかけです。

仕事をする上で1番おもしろいと感じることは
一番面白いのは、完成したときです。
図面通りにキチッと決まり、思った通りに組み立てて、そして動いてくれたとき。その瞬間は嬉しいですね。そこに至るまで、とにかくできるまでは夢中です。家に帰っても、「明日はこうやろう」と頭の中で考え続けています。

長年、継続して技能研鑽に努めることができた理由は
若い頃、一度だけ他の職に就いたことがあります。半年位でしょうか。喫茶店でアルバイトをして、コーヒーを作っていたんです。でも、なかなか「いらっしゃいませ」と言えなくて辞めました。やっぱり機械の方が好きだと思って、だから戻ってきました。
この会社に入り、社長にとてもよくして頂き、お世話になったので、ここまで続けてこられたのだと思います。

野浦さんが自分自身で誇れる技術とは
キサゲ加工(金属の表面を削って平らにしていく作業)は得意ですが、今は機械の精度がいいので、活用の場も少なくなってきました。
中古の機械を再生するのは面白いと思います。動くものが好きなんです。組み立てて、そして動かすのが好きです。
昔は、戦争で焼けた機械を修理していました。とにかく全部外して、もう一度全部組み立てるんです。図案なんてありませんから、分解するときに頭で全部覚えておかないと組み立てられません。




ものづくりの魅力とは
そうですね。ああでもない、こうでもないと、考えているうちが一番楽しいのかもしれないですね。仕上げるためにいろいろ考える。
ただ、ケガには注意をしています。仕事をするときは、順序を自分で決めたほうがいいと思います。

今後、ものづくりを目指す方へ
自分のやってる仕事を好きになることが一番です。自分で仕事を好きになる。あの人みたいになりたいって尊敬する人が自分にはいましたが、今の若者にはいないのかもしれません。そういう人がいれば仕事も好きになれると思います。夢は、手っ取り早く掴もうとせず、ゆっくり掴んでください。

下記サイトでは野浦さんの技術を動画やマンガでお伝えしています
平成19年度認定かわさきマイスター 野浦惣一さん(ものづくり多能工) (Youtube動画外部リンク)
野浦惣一さん紹介マンガ (PDFデータ)

問合せ先
サンテック株式会社
- 川崎区大川町11-13
- 電話 044-322-5583
- ファクス 044-322-5574
- 営業時間 8:00~17:00
- 休み 土・日・祝
お問い合わせ先
川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2242
ファクス: 044-200-3598
メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp
コンテンツ番号20241
