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大浪忠 金属ヘラ絞り 有限会社相和シボリ工業 川崎市高津区 平成23年度認定かわさきマイスター

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かわさきマイスターのシンボルマーク

かわさきマイスターのシンボルマーク

ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。

大浪忠(おおなみただし)

平成23年度認定かわさきマイスター 職種:金属ヘラ絞り 川崎市高津区

大浪忠さん顔写真

回転する平面状の金属板に棒を当て、円錐状に加工する、全身を使う熟練技能が必要な加工法の金属ヘラ絞りに卓越した技術を保持している。対応可能な製品の素材は、一般的な鉄、銅だけでなく、難加工材やレアメタルまで幅広く、素材ごとに異なる加工特性を熟知している他、特に技能が問われる深絞り加工や、熱処理(なまし)を不必要とする高度な加工も可能である。子息に技能を継承すると共に家族によるものづくりの世界を繋げているマイスターである。

高津区新作在住。有限会社相和シボリ工業代表取締役。

仕事をはじめたきっかけは

東京に居る兄から機械を使っていろんな形のものをつくる仕事の話を聞き、興味をもちました。中学校を卒業すると、東京に出てきて五反田(品川区)のヘラ絞りの工場で働くようになりました。これが、私がヘラ絞りの職人になるきっかけです。当時は、張ってあるベルトがビュンビュン回って機械を動かしていました。力がかかるものにとりかかると、ベルトが機械の輪からはずれましてね。仕事がなかなか進まず、苦労しました。モーターから直接機械を動かす今の仕事は、あのころと比べると、やりやすいですね。

 

仕事をする上で1番おもしろいと感じることは

お客様に「つくってほしい」と注文があり、とても細かい注文を受けて仕事をしています。とにかくがんばって、お客様に注文に応えられた形に出来上がった製品を納めて、喜ばれたときはとても嬉しいですね。ヘラの仕事は面白いなと思います。お客様から、絞りの仕事を評価していただくと「ものづくり」としての喜び、やりがいを感じます。

 

長年、継続して技能研鑽に努めることができた理由は

家族みんなで技能研鑽につとめています

ヘラ絞りという仕事をみんなで「飽(あ)きないで、商(あきな)い」をしてきたから、長く続けてこられたのだと思います。
どんな技術でも同じだと思いますが、技術はこれで良いとか、終わりということはないですよね。次々といろんな難しいことに遭います。お客さんから、経験したことのないもの、とても応えられないと思うような注文もきます。素材も難素材といわれる絞りにくいものもあります。
職人として頑固に、製品をつくり出すために挑戦しなければと思って仕事をしてきました。新しいものにも積極的に挑戦してきました。挑戦する意識がないと仕事は続かないと思います。

大浪さんが自分自身で誇れる技術は

喜んでもらえるものをつくるのには素材選びも大切なことです。注文がくると、図面を見て伸び率のよい素材を選びます。絞っている最中に割れる悪いものもありますから、気を使います。金型をつくり、1個絞ってみて良ければ、その素材を使います。
(金属ヘラ絞りは)板をしわが出ないようにして注文の形にします。しわになる悪い絞りになったらおしゃかですからね。これまでの経験もあって、体の動かし方やどれぐらいの力で絞れば良いかは体が覚えていますので、自然に絞れます。そうはいうものの、どんな絞りでも神経を使います。経験と経験で得た感覚で、お客様に喜んでもらえるよう、きれいな絞りを心がけてきたことが誇りです。

大浪さん作業風景写真
大きなものも工夫しながら作成します
大浪さん製作物

ものづくりの魅力とは

人生のほとんどを、ヘラ絞りという仕事をしてきました。いつも思うのですが、素材である(金属の)1枚の板を思い通りヘラで操って、板をヘラに馴染ませて絞れたとき(製品に出来たとき)、自分のしている絞りという「ものづくり」の仕事に魅力を感じます。

 

今後、ものづくりを目指す方へ

「ものづくり」に興味があり、やる気さえあれば、ヘラ絞りの仕事はできます。我慢強く歯を食いしばって仕事をする、難しいなと思うものでも挑戦する意識をもっておれば、技術、技能を自分のものにすることができます。

 

下記サイトでは大浪さんの技術を動画やマンガでお伝えしています

平成23年度認定かわさきマイスター 大浪忠さん(金属ヘラ絞り) (Youtube動画外部リンク

川崎純情小町のThe職人魂「かわさきマイスター大浪忠(金属ヘラ絞り)」 (Youtube動画外部リンク

大浪忠さん紹介マンガ (PDFデータ

問合せ先

有限会社相和シボリ工業

お問い合わせ先

川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2242

ファクス: 044-200-3598

メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp

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