製品概要
なでなで猫ちゃんDXシリーズ
スマートフォンのタッチパネルに内蔵されている静電センサーと同様のセンサーを4ヵ所(頭、背中、お腹、しっぽ)に配置した猫のぬいぐるみ。撫でると触るの違いをセンサーが認識して、本物の猫の声で鳴くので、ペットを飼うことができない一人暮らしの方や施設入居者の癒しやコミュニケーションを促進する。
なでなでワンちゃん
スマートフォンのタッチパネルに内蔵されている静電センサーと同様のセンサーを3ヵ所(頭、背中、しっぽ)に配置した犬のぬいぐるみ。撫でると触るの違いを感知して、鳴き声を変えるほか、新たに音センサーも内蔵し、呼べば答える新機能も追加しています。
こんにちは赤ちゃん
抱きあげたり話しかけたりすると、赤ちゃん言葉で喜んだり話したりする赤ちゃん型のコミュニケーションロボット。「こんにちは赤ちゃん」と一緒に暮らすことで、子供は小さな赤ちゃんを慈しむ心が芽生えるとともに、高齢者の方が一人暮らしの孤立感から解放されます。
実施内容
スケジュール
7月30日 活用モニター開始(猫ちゃん2台、ワンちゃん3台、赤ちゃん2台、計7件)
8月2日 利用者家族会で活用
10月4日 モニター効果をヒアリング
協力機関
高齢者グループホーム みのりの家麻生
住所:神奈川県川崎市麻生区下麻生3-41-20
施設:平成26年11月1日開設。1,2階共に9人の計18人の方が協力し合いながら生活しています。できるかぎり自立した生活を送ることにより、認知症の進行を和らげ、安心と安らぎを保ち、楽しい日々を過ごすことを目指します。
利用者情報(主な利用者)
80代女性(要介護4 認知症あり)
- 猫とぬいぐるみが好き
- 昼食後などのゆったりした時間に利用
- 2ヵ月以上使用
80代女性(要介護3 認知症あり)
80代女性(要介護3 認知症あり)
- 犬が好き
- 夕方の手持ちぶさたな時に利用
- 1ヵ月以上使用
70代女性(要介護3 認知症あり)
- 子どもが好き
- 昼食後の手持ちぶさたな時
- 2、3週間使用
みのりの家麻生での活用の効果
安らぎ癒しの効果
効果:感じる100%
【モニターでの主な意見】
●手触りもよく、撫でることで心が落ち着いている様子が見られた。
●利用者とその周りの方双方で、赤ちゃんが気になり、自然と笑顔が増えた。
●「かわいいね」と利用者様が喜んでワンちゃんを撫でる姿が見られた。
周辺症状の緩和の効果
効果:感じる28.6% どちらとも言えない42.9% あまり感じない14.3% 全く感じない14.3%
【モニターでの主な意見】
●夕方になると「帰りたい」と言う利用者が赤ちゃんの世話をすることで落ち着きを取り戻すことがあった。
●癒しの効果で、利用者様が怒ることが少なくなった。
●攻撃的な症状が元々ない方が多かった。
コミュニケーションの促進効果
効果:非常に感じる14.3% 感じる71.4% どちらともいえない14.3%
【モニターでの主な意見】
●猫についての会話が増え、普段より、利用者様が明るくなったと思う。
●ワンちゃんを通じて、利用者様同士のコミュニケーションも促進されたと思う。
●昼食後のゆっくりした時間に会話が増えたことがよかった。
介護負担軽減の効果
効果:感じる57.1% どちらともいえない42.9%
【モニターでの主な意見】
●利用者様が落ち着かない時はそばにいる必要があるが、赤ちゃんで落ち着いてくれると、他の業務ができて助かる。
●お風呂を嫌がる利用者が猫の話をするとすんなり入ってくれるので負担が減ったように感じる。
活用結果
認知症がある猫(犬、赤ちゃん)が好きな入居者がなでなで猫ちゃん等を活用することで、安らぎ癒しとともに、コミュニケーション促進効果を感じるとの結果であった。また、「動物を飼うことができない施設において、手軽に導入でき、昼食後などにゆっくり遊んでくれると非常に助かる」との意見が介護者からあるなど、介護者にとっても効果があるとの意見が多くあった。なお、特に効果のあった3名については、モニター終了後の製品(猫ちゃん、ワンちゃん、赤ちゃん各1台)購入に繋がった。