土橋正福寺の安政二年銘馬頭観音塔
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安政2(1855)年に土橋村の大久保善兵衛のほか、犬倉(犬蔵)、神木の人々が寄進した馬頭観音塔。塔身は、光背型に高肉彫りで1面8臂、片膝を立てた坐像の馬頭観音塔で、左側面に諏訪山妙安寺写しと刻銘があります。
現在の埼玉県東松山市の妙安寺境内にある上岡観音は馬頭観音の関東地方随一の霊場とされ、毎年2月19日の例大祭には絵馬市が立ち、馬の守り観音として信仰を集めています。
馬頭観音塔の前面には、造立翌年の安政3(1856)年2月19日上岡観音への代参記念塔が付属しています。。
土橋村やその周辺の人々も、暮らしに欠かせない牛馬の安全を祈願し、上岡観音の功徳にあやかって馬頭観音を建立したことがうかがえ、当時の暮らしや信仰の様子を知ることができる貴重な文化財です。
【刻銘】
左・諏訪山妙安寺写
右・安政二年乙卯二月吉日
基台正面・武州橘樹郡/土橋村
左側面・寄進者大久保善兵衛 他連名
右側面・犬倉/□□□ほか連名
神木/寺嶋六□□ほか連名
世話人/當村/小倉忠右□□
員数
1基
種別
川崎市地域文化財 有形民俗文化財
所在地
宮前区土橋6-2-8
年代
安政2(1855)年
規模
総高 156cm
塔身 高さ74.5cm 幅31cm、厚さ23cm
公開情報
屋外にあるため、自由に見学できます。
お問い合わせ先
川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-3305
ファクス: 044-200-3756
メールアドレス: 88bunka@city.kawasaki.jp
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