高層ビル・マンションの防災対策 ~在宅での避難のススメ~
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耐震化されたマンションや集合住宅などでは、在宅での避難が有効です!
大きな地震などが発生した場合、必ず避難所へ避難しなければいけないと思っていませんか?
マンションや集合住宅などは、一般的に、木造住宅よりも倒壊や火災、浸水等の可能性が低いため、自宅を安全に利用できる場合は在宅での避難が有効です。
一方で、大地震が発生すると、マンションや集合住宅などでは、エレベーターの停止や窓ガラスの破損、家具の転倒、電気・水道・ガスなどのライフラインの停止といった被害も想定されます。
マンションや集合住宅などにお住まいの方、マンション自治会、管理組合の方は、次のような対策に努めましょう。
主な対策を簡潔にまとめていますので、まずはこちらの動画をご覧ください。
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- 備える。かわさき みんなで学ぶ防災動画「マンションの防災対策のススメ」外部リンク
マンションならではの注意点や防災対策について紹介します。 「災害種類に応じた適正避難~在宅避難のススメ~」と合わせてご覧ください。
- 備える。かわさき みんなで学ぶ防災動画「災害種類に応じた適正避難~在宅避難のススメ~」外部リンク
災害の種類に応じた正しい避難行動と、自宅が無事なら自宅で避難をする「在宅避難」について解説します。
平素の備え
高層マンション特有のリスクを知る
- 地震で長周期地震動(下記参照)が起きた場合、高層階ほど揺れが大きくなり、家具転倒のリスクが高まる可能性があります。
- 玄関・ドアやサッシの開閉ができなくなった場合には、部屋の外に出ることが困難になります(一般的に高層マンションは耐震性が高く、被害は少ないと考えられています。)。
- 電気、水などライフラインの停止によりエレベーターが動かず、地上まで水を汲みに行く必要が出たり、トイレを使用できなくなるなど、高層階に居住する人ほど不便になります。
【長周期地震動】
大きな地震で生じる「周期の長いゆっくりとした大きな揺れ」。震源から数百km離れたところであっても、高層ビルを長時間にわたり大きく揺らしたり、家具が転倒したり、エレベーターが故障したりします。
在宅での避難に向けて
- 避難所には多くの避難者が集まることから、避難者一人当たりが利用できるスペースがとても狭く、プライバシーの確保が困難です。
- 住み慣れた自宅で過ごしながら、ペットと一緒に過ごしたり、ストレスの少ない避難生活が送れるよう、日頃から、ハザードマップの確認を始め、食料・携帯トイレの備蓄や家具の転倒防止等を行い、自宅を一番の避難所にしましょう。
より具体的な考え方などは「関連記事」からもご覧いただけます。
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- 川崎ぼうさい100企画「災害時の状況をイメージしてみよう(災害時の状況例集)」
避難所で生活しなければならない状況というのは、自宅が倒壊するなどの最悪なケースの場合であって、大部分の方は避難所で過ごす必要はありません。そうした状況になる可能性があるということを理解しておくと、災害時にどう行動したらよいかが見えてきます。
- あなたはどこに避難する?
いざという時のために、住んでいるところのリスクを正しく知り、避難先を日頃から話し合っておくことが大切です。あなたの避難行動を確認しましょう。
- マイタイムラインをつくろう
マイタイムラインとは、大雨や台風などの風水害にそなえて、一人ひとりの家族や生活の状況に合わせた避難行動、つまり「自分の逃げ方」を考えておくものです。 「いつ」「誰が」「何をするのか」をスケジュールにまとめておくことで、いざという時にあわてずに行動をとる助けになります。
備蓄などマンションや集合住宅ならではの備えが必要
各戸での備え
- 家具の転倒防止を行うなど、安全な部屋を作りましょう。
- 避難器具の近くに物を置かないようにしましょう。
- 在宅での避難に備え、携帯トイレを始めとして、お米、缶詰など日持ちのするものやカセットコンロなどの調理器具等、ローリングストックも意識して、各家庭で可能な限り多めに備蓄しましょう(上層階に住まわれている方はより多めに備蓄しましょう。)。
- より具体的な取組などは下記「関連記事」からもご覧いただけます。
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- 家庭で備える物(在宅避難に必要な備蓄、非常持ち出し品など)
備蓄品であれば、日頃から使い慣れたり、食べて補充するを繰り返したりしながら、日常生活の中で確認できてしまえばもっと安心ですよね。この機会に、ぜひ、準備をスタートしましょう。
- トイレ対策
地震によって排水管が壊れているかもしれません。携帯トイレの備蓄数を始め、使用済みの携帯トイレは「普通ごみ」として出すこと、集合住宅のトイレの使用可否の確認手順などをまとめています。
- ひとり暮らし高齢者・障害者等の方に家具転倒防止金具の無料取付け
高齢者・障害者のみが居住する家屋の家具に転倒防止金具を取り付けることにより、地震発生時における家具転倒による事故を防止し、安全性の確保を図ることを目的とした事業のご案内です。
- 川崎ぼうさい100企画「みんなで考えるフェーズフリー100!」
「日頃やっているこれって災害時にも役立つよね?」っていうこと、ありませんか?実は、そういうことが「フェーズフリー」の考え方なんですよね。「フェーズフリー」の視点を持って生活することで、日常と災害時のフェーズをなくし、無理なく災害に備えることができるようになります。
【トイレの使用可否の確認手順】
マンションや集合住宅全体での備え
- マンションや集合住宅ならではの被害を意識し、自主防災組織等が中心となって、災害に強い住まいづくりに取り組みましょう。
- 非常階段への最短ルートなど、避難の方法を確認しておきましょう。
- 居住するフロアの消火器の設置場所を確認しておきましょう。
- エレベータ閉じ込め対策のため、エレベータ内にも備蓄しておきましょう。
- 管理会社と災害時の対応について確認しておきましょう。
- 居住者同士で話し合い、マンションごとのルールを作っておきましょう。
- 災害時にマンション周辺の方々と協力できるような関係づくりをしておきましょう。
- マンションや集合住宅全体で、又は近隣の町内会等と合同で訓練をしておきましょう。
- 本市におけるマンションコミュニティの施策などは下記「関連記事」からご覧いただけます。
自主防災組織を結成する
- 大規模な災害発生時には、市や消防、警察などの防災関係機関がすぐに駆けつけてくれるとは限りません。隣近所や町内の班などを取りまとめ、地域住民が一体となって平常時の防災活動や災害時の助け合いに取り組む組織、それが自主防災組織です。
- マンション管理組合等の単位で自主防災組織を結成するなど、地域に合った方法を選びましょう。
- 災害時に、物資や支援情報等を受け取ることができるように、日頃から、自主防災組織等を結成し、避難所運営会議で話し合いや訓練を行っておきましょう。
- マンション内で自主防災組織を確立した事例や、マンション独自の「防災マニュアル」を作成した事例、その他近隣同士で助け合える関係性づくりなどの取組については、下記をご参照ください。
手引・事例集などは「関連記事」からご覧いただけます。
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- 自主防災組織の手引き
ひとりでも多くの市民の方が地域の自主防災活動に参加して、活力ある「自主防災組織」を結成することで、皆さんの手によって、一層、地域の防災力を高める一助となるよう、自主防災組織の立ち上げ方法や災害時の活動内容等についてまとめたものです。
- マンション適正管理事例集
この事例集は、川崎市内のマンションにおいて、さまざまな悩みを抱えていた管理組合が問題を解決し、良好なマンション生活につながった事例をまとめたものです。
- 防災まちづくり事例集
市内各地において、新たな防災活動の取組方法や、課題解決に向けたヒントとして、地域防災力の向上に役立てていただくことを目的に、防災まちづくり推進地区の町内会等の皆さんと一緒に行った防災まちづくりの活動をまとめたものです。
- 防災協力事業所の取組事例集
各防災協力事業所でご協力をいただいた平時や災害時の取組実績をまとめたものです。マンションにおける防災取組の事例は、本ページの後段に記載しています。
補助金・支援制度などは「関連記事」からご覧いただけます。
関連記事
- 川崎市自主防災組織活動助成金交付制度
自主防災組織が防災訓練や防災に関する資料の作成、防災に関する映像の上映会などを行った場合に交付を受けることができます。
- 川崎市自主防災組織防災資器材購入補助金交付制度
自主防災組織が、地域での自主防災活動を目的とした防災資器材を購入しようとする場合に、限度額の範囲内で補助を受けることができます。
マンションへの防災対策・助成制度を知る
高層マンションへの整備基準適合証の交付
- 高層マンション(地階を除く階数が10以上のもの、既存の建物を含む。)の居住者が震災時に利用できるよう、高層階の防災備蓄スペースと共用部分の防災対応トイレを整備し、整備基準に適合していると認められた場合には、「整備基準適合証」を交付します。
- 詳しくは下記「関連記事」をご参照ください。
関連記事
- 川崎市高層集合住宅の震災対策に関する施設整備要綱の手続
高層集合住宅の高層階にお住まいの方々が、自立した生活を送ることができるよう、震災対策用施設(「防災備蓄スペース」及び「防災対応トイレ」)の設置を推進・誘導する施策を講ずる際の必要な手続等をまとめたものです。
- 川崎市高層集合住宅の震災対策に関する施設整備要綱
高層集合住宅の震災対策として防災備蓄スペース及び防災対応トイレの整備等に関し、必要な事項を定めたものです。
分譲マンション予備調査・耐震改修等事業助成制度
- 昭和56年5月31日以前に建てられた分譲マンションを対象に、診断・設計・改修費用の一部を助成します(予備診断は無料で受けられます。)。
- 詳しくは下記「関連記事」をご参照ください。
- また、下記「関連記事」では、その他関連する助成制度などもご覧いただけます。
関連記事
- 川崎市マンション耐震診断に係る予備調査事業
川崎市では、震災に強い安全なまちづくりを推進するため、昭和56年5月31日以前に工事着手した分譲マンションへ一級建築士を派遣し、管理組合の費用負担なしで耐震診断を行うにあたっての予備調査を実施しています。
- 川崎市マンション耐震改修等事業助成制度
分譲マンションの管理組合が耐震改修等を実施する際、市が費用の一部を助成することにより、震災に強いまちづくりを推進することを目的とした助成制度です。
- 特定建築物等耐震改修等事業助成制度
特定建築物等の所有者が耐震改修等を実施する際、市が費用の一部を助成することにより、震災に強いまちづくりを推進することを目的とした助成制度です。
- 耐震診断義務化沿道建築物について
広域の避難や救急活動、緊急物資等の輸送等の観点から、市町村が防災上重要な道路を指定することで、倒壊により道路を閉塞し、緊急車両等の通行の障害となる沿道の建築物に対して耐震診断が義務付けられています。
マンションに関するその他の支援制度などは「関連記事」からもご覧いただけます。
関連記事
- マンション管理支援
川崎市のマンションの適正な管理に関連する各種情報等をまとめています。
- マンションに関する相談窓口
マンション管理に関する相談窓口をまとめています。
- 川崎市マンション管理計画認定制度
マンション管理計画認定制度は、マンションの管理の適正化の推進に関する法律第5条の3及び第5条の4の規定に基づき、一定の基準を満たすマンションの管理計画を認定する制度です。
- 川崎市マンション管理適正化推進計画
今後、マンションの高経年化が予想されることから、市内のマンションの管理の適正化を計画的に推進するため、「川崎市マンション管理適正化推進計画」を策定しています。
- ハウジングサロン(住宅相談・マンション管理相談)
川崎市住宅供給公社が運営する「ハウジングサロン」(無料の相談窓口)では、マンション管理士等の専門家がマンション管理に関する相談に応じています。
- マンション管理組合を支援する制度について
川崎市では、マンションの適正な維持・管理などのため、マンション管理組合を支援する制度を設けています。
- マンション管理組合交流会
マンション管理に対する意識啓発・知識習得・組合間のつながり作り等を促し、市内マンションの管理水準の維持・向上に資することを目的とした交流会を、年2回開催しています。
- マンション便り
川崎市マンション管理組合登録・支援制度に登録いただいた管理組合に対し、マンションの維持管理等に関する情報を提供する「川崎市マンション便り」を、年2回発行しています。
- マンション建替え事業
マンションの建替えを円滑に進めさせるため、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」が整備されています。この法令に関する案内や問合せ先などをまとめています。
- よくある質問(FAQ)地震発生時に自宅の分譲マンションが安全かどうか確認するにはどこに相談すればよいか?
川崎市住宅供給公社が運営する「ハウジングサロン」では、耐震診断のやり方や改修方法などのアドバイスを実施しています。
- さいわい広報特別号(防災特集)
備えの重要性を再認識し、震災対策を考えるきっかけに。
- 集合住宅の防災マニュアル作りガイド
それぞれの集合住宅にあった、独自の防災マニュアルを作る際のヒントやきっかけに。
- マンションにおけるつながりづくりを応援
高津区で取り組んでいる「マンションにおけるつながりづくり支援事業」のご案内です。
被災後の生活を具体的にイメージする
マンションで大地震が起きたときのポイント
発災直後には…
- 同じフロアの人達などで声を掛け合う。
- エレベーターに閉じ込められた人はいないか、建物の破損はないか確認する。
- 避難するときには階でまとめって避難し、また、階段に殺到しないよう注意する。
- 周辺地域の人と協力し、初期消火や救出・救助活動、情報共有を行う。
被災生活では…
- 掲示板を設置するなど、情報共有をする。
- ごみの回収が再開するまでの間、集積場所を管理する。
- 空き巣防止のため、共同で見回りを行う。
- 居住者同士での炊き出しや困りごとを話し合うなど、お互いが助け合う。
- 周辺地域の人と協力し合う。
住み慣れたマンションで生活する、みんなで助け合う
- 避難所は、プライバシーの確保が難しいなど、普段の生活環境とは大きく異なります。
- 住み慣れたマンションで生活できるよう、備蓄や安全な部屋づくりなど、日頃から準備をしておきましょう。
- 低層階にお住まいの方など、風水害の浸水等によって居住が難しい場合は、あらかじめ居住者同士で話し合い、必要な物資等を持参して、上層階への避難や避難所等へ避難します。
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- 20XX年、川崎市で大地震が発生!あなたはどうする!?
首都圏を震源とする大地震は、今後30年以内に70%の確率で起きると言われています。実際、いつ起こるか分かりません。どのように備えたらよいでしょうか?それにはまず相手となる災害について知ることが大事です。
上層階への物資運搬等は対策や協力が不可欠
- マンションの上層階では、エレベーターが停止した場合、地上との往復が困難になるため、十分な備蓄がないと在宅での避難が困難になります。
- エレベーターの代わりに階段を使用したとしても、物資や水などはかなりの重量です。居住者が協力してリレー方式で運搬するなど、上層階への運搬をどのように行うのかなどについて、自主防災組織等が中心となり訓練内容に取り入れてみて、実際の状況をイメージして備えましょう。
- 受水槽や排水管などの設備点検やエレベーターの応急復旧の手順などを、事前に確認しておきましょう。
災害時のごみの出し方を確認しよう
- 災害時はたくさんのごみが出ます(大規模な災害の場合は、資源物や粗大ごみの収集を中止する場合があります。)。
- 災害時でも分別は大事です。正しく分別されていれば、その後の処理がスムーズにでき、復旧復興も早くなります。
- ポイントは「いつもの分別・いつもの場所」
- 生ごみなどの腐敗、悪臭等が発生しやすい「普通ごみ」を優先的に収集します。急いで出す必要がない物、資源物は自宅で保管をお願いします。
- 災害で壊れたり、水浸しで使えなくなった家具、家電等の「片付けごみ」は、公園等の「仮保管場所(詳しくは発災後のお知らせ)」へ出してください。集積所や道路に出してしまうと、消防車などの緊急車両が通れなくなります。自宅前にやむを得ず一時的に出す場合でも、道路にはみ出ないようにしてください。
関連記事
- 災害が起きた時のごみのこと
災害時に発生する大量のごみを迅速に処理し、いち早い復旧復興につなげるため、本市の災害時のごみの出し方についてご案内します。
災害時の医療について知っておこう
- 軽いけがや発熱は、自分や周りの人で手当をしましょう。そのため、日頃から、けがや発熱などに備えて、薬や応急手当用品を用意しておきましょう。(例:水、包帯、滅菌ガーゼ、バンダナ等の布、湿布、常備薬、持病の薬など)
- 歩けるが、家庭での処置ができない方(軽症の方)は、レベル4の病院又は診療所、クリニックへ。
- 生命に危険はないが、災害時のけがなどで歩けない方(中等症の方)は、レベル3の病院へ。
- 生命に危険がある状態(大けが以外)の方(重症の方)は、レベル2の病院へ。
- 大けがにより生命に危険がある状態の方(重症(大けがの方))は、レベル1の病院へ。
- レベル1~4の別や具体的な市内病院については、災害時の医療提供体制をご参照ください。
P波型地震時管制運転装置の設置に努めましょう
- P波型地震時管制運転装置とは、感知器が地震の初期波を感知して、エレベーターを自動的に最寄りの階に停止させ、乗客を安全に避難させる装置です。
- 平成21年度以降に新設されたエレベーターには設置が義務付けられていますが、未設置の場合は改修等により設置が可能なエレベーターもありますので、装置の設置を検討しましょう。
(参考)エレベーターや電気設備の対策
- エレベーターで揺れを感じたら、まず行先階のボタンをすべて押し、最初に停止した階で降りることを徹底しましょう。
【1ビル1台復旧ルール】
- エレベーターの復旧は保守会社の保守員が実施します。少しでも多くのビルで早期の機能回復を図るため、1ビル1台のみ復旧させ、他のビルの復旧作業に向かいますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
- エレベーターについての詳細は、一般社団法人日本エレベーター協会のホームページ外部リンクをご覧ください。
お問い合わせ先
川崎市危機管理本部危機対策部
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2795
ファクス: 044-200-3972
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