階段・廊下の管理は大丈夫ですか【川崎署】
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新宿歌舞伎町ビル火災から20年
新宿歌舞伎町ビル火災とは?
2001年(平成13年)9月1日に、東京都新宿区歌舞伎町の5階建て雑居ビルで発生した火災のことです。
延べ面積500平方メートル程度の小規模なビルでしたが、
- ビルの唯一の避難経路であった階段に大量の物品が放置されていたこと
- 避難経路である階段を火炎や煙から守る防火戸が適正に閉鎖されなかったこと
以上のことから、従業員や利用客が避難することができず、火災の煙にまかれる等が原因で、負傷者3名、死者44名の犠牲者が発生しました。
火災リスクのチェックポイント
避難経路となる階段に避難の障害となる物品が置かれていませんか?
火災時の避難経路となる階段に、物品が無造作に置かれていると、円滑な避難の障害になります。
また、置かれている物品に放火される可能性もあります。
階段部分には、物品等を置かないようにしましょう。
階段部分は物品等を置かない!
防火戸は火災が発生したときにちゃんと閉まりますか?
防火戸は、火災による火炎や煙を防ぎます。
防火戸の近くにドアストッパーや物品があることで、火災時に閉鎖しなくなってしまう可能性があります。
火炎や煙による被害を受けにくくし、避難の時間を稼ぐために、防火戸の機能を適正に管理しましょう。
ドアストッパーを置かない!
避難経路は火災時に円滑に避難できるよう管理されていますか?
避難口の前に障害となる物品が置かれてしまうと、火災時に円滑に避難することができません。
避難口だけでなく、通路・廊下部分に物品が置かれていることで、避難の妨げとなる場合があります。
避難経路には、物品を置かないようにしましょう。
避難口に物品を置かない!
夜間特別立入検査の実施
川崎消防署では、歌舞伎町ビル火災の教訓から、避難経路の適正な維持管理の確認のために関係機関と連携をして、繁華街の雑居ビルに対して夜間特別立入検査を実施しています。
火災予防に引き続きご理解・ご協力をお願いいたします。
年度 | 建物検査数 | 階段の物件存置 | 防火戸の閉鎖不良 | 避難通路の物件存置 |
---|---|---|---|---|
平成30年 | 71対象 | 71件 | 2件 | 18件 |
令和元年 | 70対象 | 64件 | 7件 | 2件 |
令和2年 | 78対象 | 48件 | 4件 | 17件 |
お問い合わせ先
川崎市消防局川崎消防署
電話: 044-223-0119
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