File15 テロ災害にも備えた訓練!
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除染テント組立て訓練を実施

この写真、特に何か訓練をしている様子はない消防署に見えると思います。
実は、ちょっと車両が車庫から飛び出していたり、車両が署庭に移動している時は、大体、消防署の奥で何かが行われているときです。
今回はそんな消防署の奥で行われていた訓練の様子をはりこみ報告させていただきます。

車庫の奥では・・・
消防署は火事や救急だけでなく、さまざまな災害に備えています。
今回は核物質、生物剤及び化学剤によるテロ災害(NBC災害)で使用する資機材の取扱い訓練を実施していました。
あってはならないことですが、ひとたび発生した場合、多くの人命が危険にさらされるため、迅速、的確、円滑な活動を実施する必要があり、配備されている資機材を速やかに使用し活動できるよう除染を担当する隊が訓練を行っていました。
除染とは、核物質、生物剤及び化学剤によって汚染された被災者や隊員の体を拭き取ったり、水やお湯で洗い流したりすることをいいます。

分担して速やかに設営

被災者や隊員の汚染を水で洗い流す時の汚水を入れる水槽も組み立てます

季節、風向き、服装も考えながら
訓練は実際の災害を想定して行いますが、季節や風向き、隊員の服装などによっても状況が大きく変わるため、訓練指導員からは、「夏場、防護服と呼吸器を背負っての活動を想像するとどうなるか」や、「風向きを考えて部署することの重要性」などについても説明しながら実施していました。
いざという時、どんな状況でも助けを必要としている方へ迅速、的確な活動が行えるよう、消防署の奥でも日々さまざまな訓練を実施しています。

百戦錬磨の隊員が訓練指導を行っています