自治基本条例検討委員会報告書案作成委員会第1回議事録
- 公開日:
- 更新日:

日時
平成16年2月19日(木) 18:30~20:30

場所
高津区役所5階 第2会議室

出席者
委員(学識者) 金井委員、辻山委員、村上委員
委員(市民) 荒井委員、石田委員、竹井委員、浪瀬委員
市側(事務局) 木場田政策部長、海老名主幹、伊藤主幹、土方副主幹、中村主査、今村主査、鈴木職員、鴻巣職員、照屋職員、小野職員、棚橋専門調査員

議題
- 報告書案作成委員会の役割について
- 当面のスケジュールについて
- 中間報告書案のイメージ(構成)について
- 中間報告書案のたたき台の作成に向けて
- その他

公開及び非公開の別
公開

傍聴者
5名

配布資料
次第
資料1 各委員のイメージ
資料2 検討委員会で出された意見(各委員会の資料参照)
資料3-1 自治基本条例の構成案について
資料3-2 自治基本条例の構成案について
配布資料

議事

1.報告書案作成委員会の役割について
- 資料説明(プログラム裏面「■報告書案作成委員会の役割について」)
→報告書案作成委員会の役割についての確認が行われた。

2.当面のスケジュールについて
- 資料説明(プログラム裏面「■当面のスケジュールについて」)
(座長)
長期的なスケジュールについては、報告書のまとめ具合を見ながら考えていきたいと思う。スケジュールについては、当面のものとして確認いただきたい。
→当面のスケジュールについての確認が行われた。

3.中間報告書案のイメージ(構成)について
※資料1(各委員中間報告取りまとめ案メモ)、資料2(「これまでの意見の整理」)、資料3(「中間報告書の構成(案)について」)をもとに検討が行われた。
(座長)
市民委員から「中間報告書取りまとめ案(資料1)」について、説明していただきたい。
(委員)
市民討議(中間報告会)に向けて、何を行うかという観点から考えた。中間報告書を市民にわかりやすく説明するためには、検討委員会で討議した内容を説明するなど、市民と同じ目線で検討していることを市民に理解してもらう必要があると思う。
中間報告書は取りまとめというイメージよりは、これまでに出された意見を中間報告会で、パネルディスカッションなどで説明するための検討材料というイメージを持っている。
(座長)
中間報告会で、市民と情報共有するための材料として中間報告書を扱ってはどうかという意見だったと思う。
中間報告会の進め方等は、世話人会や検討委員会で今後検討されると思う。
(委員)
8月までに最終報告書を作成する必要があるため、中間報告書は最終報告書の中間レベルのものというイメージを持っている。
中間報告後のスケジュールは明らかにされていないが、報告書案作成委員会(以下、「作成委員会」)では、たたき台を作成し、それをもとに3、4月の検討委員会で報告書としての肉付けを行うものと考える。
中間報告会での市民意見を十分に反映しながら、さらに精緻化したものが最終報告書のイメージとしてあるため、中間報告書は荒削りの骨格を文章として示した方がよいと思う。
提出したメモは、これまでの検討経緯を踏まえ、中間報告書作成にあたっての問題点、構成や作成の手順などについてまとめたものである。
これまでの検討委員会では自由に討議を行ってきたが、出された1000点程度の意見をベースに中間報告書をまとめていくことが望ましい。
また、作成委員会の市民委員は4名のため、検討委員会30名との間でキャッチボールを行うことが重要である。
このため、作成委員会で報告書を決定するのではなく、対立する意見などがある場合には、争点を明確に一覧表等に整理して、検討委員会に提案する必要がある。さらに、検討委員会でも結論が出ない場合には、中間報告会で市民に検討してもらえればよいと思う。
(委員)
たたき台であるにせよ委員会の資料(「中間報告書の構成(案)」)が事前送付されたときには少し残念に思った。このため、作成委員会では、中間報告書のイメージをどうするかという検討から始めた方がよいと思う。
中間報告書は、これまでの検討委員会の討議内容に沿った形でまとめていくことが望ましい。しかし、これまで出された意見の全てを報告書に盛り込むことは難しいため、作成委員会で精査を行う必要があると思う。精査にあたり、作成委員会の役割などについて、検討委員会で確認する必要がある。
また、少数意見や、抜け落ちた意見で必要なものについては、中間報告書に盛り込みたい。
これまでの意見集約を中間報告書とするか、条例案の骨子を中間報告書とするのかについて気になるため、検討委員会に問いかける必要があると思う。
また、「自治基本条例を使うことで市民は何ができるのか」という点について、検討委員会では整理されていないため、誰がどのように整理するかを含めて検討する必要がある。
さらに、作成委員会のたたき台を、検討委員会に提案することになると思うが、検討委員会が提案の確認や検討を行うだけの場になると、検討委員会で検討することがなくなるため、あるテーマについては、検討委員会で討議をする必要があると思う。
(委員)
誰に対して中間報告を行うのかという点をおさえておく必要がある。
また、自治基本条例の策定により、「市民は何を変えたいか、何を可能にしたいのか」ということを検討委員会で明確にする必要がある。
それを明確にした上で、「条例化できること、できないこと」を棲み分けて、報告書にも記載し、前者については条例に盛り込んでいく必要があると思う。
中間報告会では、「条例をつくることにより市民は何をできるのか」について、市民に問いかけたい。そのためには、他の自治体の事例などを参考に、条例の必要性を示す必要がある。
また、中間報告会では、条例の論点を明確にした上で市民の意見を伺いたい。その他の総論賛成的な部分については資料で提案した方がよいと思う。
中間報告会における意見の集約方法については、市民の満足度を得るために、ワークショップ形式で行うことが望ましい。
(座長)
最終報告までのスケジュールが定まらないと、中間報告までの作業スケジュールが立てられないという意見もあるが、中間報告会までの作業スケジュールを明確にしながら作業を進め、中間報告会で市民意見をもらった段階で、その後の作業イメージを固める方法もあると思う。まず、この点について検討を行いたい。
(委員)
中間報告会以降のスケジュールは、8月を目標に最終報告を行う程度しか明らかにされていないと思うが。
(事務局)
11月の議会に条例案を提出したいと考えている。そのためには、最終報告書を受けて行政側で条例案を作成し、その条例案に対してパブリックコメントをもらう作業を進める必要があるため、希望として最終報告書の提出を8月末にしたものと理解してほしい。
11月の議会に条例案を提出できれば、来年の4月に条例が施行されると思う。
また、4月の中間報告から、最終報告までのスケジュールが確定していない理由として、中間報告の持ち方により、その後の検討方法自体を変える必要が出てくると考えたためである。
(委員)
最終報告書の市長提出後、行政で条例案にしていく作業があると思うが、その変更内容を検討委員会に報告する機会は設定するのか。
(事務局)
条例案は市長が議会に提案し、議会で審議される予定であるが、最終報告書と条例案は、整合が図れた方がよいため、最終報告書がまとまる段階で、行政としても必要な情報等を検討委員会に提供していきたい。
(委員)
検討委員会はこれからの市民参加の形を問うものになると思う。このため、条例案として通用しない最終報告書をつくることは望ましくないと思うが、「これだけは実現してほしい」という意見もあるため、今後、学識者委員の意見も加えて、なるべく整合のとれた最終報告書にしていきたい。
(委員)
検討委員会の運営はオープンに行われており、市民はこれまでの委員会とは違う印象を持っている。市長へ提出した後、行政が最終報告書を条例案として技術的な面から取りまとめていくと思うが、その段階で条例案が最終報告書とまったく変わってしまった場合、市民の失望感は大きいと思う。
このため、行政が、条例案に盛り込むべき事項や盛り込めない事項を把握している場合、現段階で明確にしてほしい。それにより、盛り込めない意見を他の行政運営や施策等で活かすことができると思う。また、市民も検討すべきテーマに集中でき、中間報告会でも議論がしやすくなると思う。
(事務局)
行政としては、検討委員会の最終報告書を行政の条例案に近いものとするために、取りまとめ段階における討議の中で意見を述べるように努めていきたい。
(座長)
自分なりの解釈でこれまでの議論を整理すると、条例案に盛り込まれなかった意見がわかるような報告書をつくる必要があると思う。
(委員)
条例の策定には法律面における専門性も必要であり、出された意見の全てが条例案に反映されるものとは思わない。
このため、オープンな検討委員会の性格も踏まえて、報告書は、反映された意見と反映されなかった意見が、検討委員や市民にわかるように取りまとめる必要があると思う。
(委員)
条例案に盛り込まれなくても、行政運営に関する規定などで活かせる意見があると思う。このため、行政や学識者委員から、そのような意見について指摘してほしい。
また、条例案に盛り込まれない意見は、理由をしっかりと説明すれば検討委員や市民も納得すると思う。
(事務局)
行政が最終報告書を条例案にする段階で反映できなかった意見については、行政としてその理由を説明する責任があるものと認識している。
(委員)
検討委員会では、市民が望む自治の姿についての討議が行われていないが、市民が望む自治と市長や行政が望む自治とが違う場合、市民は困るため、現段階で検討すべきではないか。
また、条例としておさえるべき点などは、最終報告書の取りまとめ段階で検討する必要があると思う。
(事務局)
自治基本条例は単一の政策目的を達成する性格の条例ではなく、市の自治運営のあり方の骨格を定める条例である。このため、行政側にも一定の求める条例像はあると思うが、現段階では、最大公約数的に市民の意見をまとめてほしいと思う。
(委員)
「市民と行政の差」に言及したのは、構成案を事前に見たときに、子育てと同じだと思ったからである。子どもが自由研究のテーマ設定に迷っているとき、母親は子どもの意欲をわかせる仕掛けをつくる場合や、母親から子どもに考えさせることなく、やり方や方法論まで提示する場合があると思うが、後者が構成案に相当すると感じた。
(委員)
構成案は、あくまでも案として提示したものだと思う。我々が検討を行い、違うものができた場合にはそちらを尊重すればよい。
(事務局)
構成案は「これまでの意見の整理」にある柱となる言葉(検討テーマ)を並べたものと理解してほしい。
(座長)
構成案は「これまでの意見の整理」の検討テーマとなる言葉を並べたものである。冒頭の部分が少し整理されているため、勇み足な部分はあると思うが、報告書をつくるためのツールにはなると思う。
これまでの検討を整理すると、最終報告書の提出後も、自治基本条例の行く末には関心を持ち続けることが表明されたと思う。ただし、その時点で検討委員会は解散しているため、市民の委員会を何らかの形で立ち上げる必要があるかも知れない。そのためには、今後、解散後の組織についても検討する必要性があると感じた。
(委員)
第2回検討委員会で、条例策定後のフォローアップ体制に関する意見があったと思う。
(委員)
中間報告書は条例案の形式にはならないのか。
(座長)
最終報告書のイメージをどの時点で確定するかという点を検討しておく必要があると思う。
(委員)
条例に盛り込むことが難しい意見は、無理に報告書に反映する必要はないと思う。なるべく早い段階でふるいにかける方が望ましいのではないか。ただし、盛り込めない理由はしっかりと説明する必要がある。
(事務局)
例えば、法律的に載せられない意見などが出てくる可能性はあるが、検討委員会には学識者委員も参加しており、行政職員も参加している。
このため、検討の際に意見を出していくことで、条例案に近い形の最終報告書にしていきたいと思うが、現段階では市民委員から幅広い意見をいただきたいと思っている。
(委員)
条例は最終的な成果であり、検討のプロセスを重視するという意味からすると、検討委員会の報告書は、法律的に載せるものが難しい意見についても掲載するべきだと思う。
つまり、理想的な意見も束ねた最終報告書をもとに現実的な条例案をつくるというプロセスの方が、市民に条例がつくられた背景を説明する際の説得力があると思う。
(委員)
法律的に掲載できない意見を書いた人の思いを汲み取る必要があると思う。理想的な意見でもそれを書いた人には、現状に思いがあるから書いた可能性がある。
その辺まで深く掘り下げて意見を扱ったならば、「では現実には他の方法があるため、その方法を意見として盛り込んではどうか」という議論ができると思う。
(委員)
法的に拘束力を持たせてはいけない条例の規定についても、例えば、「首長が尊重する」などの規定により、法律に抵触せずに事実上拘束力を持たせた方法があると思う。このため、現段階から抵触するかしないかの棲み分けを必ずしも行う必要はないと思う。
(委員)
自由に意見を出してよいという前提条件があったため、条例に必要な規定が抜け落ちていた場合、検証を誰が行うのかという疑問がある。そのため、ある程度、意見を絞りながら骨格づくりを行う必要があるのではないか。
例えば、報告書の作成段階で抜け落ちていた意見がある場合、書いた本人が意見を重要だと考えていれば、検討委員会に提案した際にその委員から指摘があると思う。そこで、指摘された場合、その人が真摯に考えていることがわかることから、尊重すべき意見になると思う。
(座長)
提案者に強い思いがあれば、整理して絞込みの段階で抜け落ちた場合でも、採用しようということになると思う。そのような判断はおそらく検討委員会で行うことになると思うが、意見集約の方法を提案するのは作成委員会の仕事になると思う。
(委員)
作成委員会が、意見の取捨選択の責任を持つかどうかについてはわからないが、最後に誰かが(報告書を)整理する必要はあるため、公正な基準をつくる必要があると思う。その基準を作成委員会で検討し、検討委員会に諮ればよいと思う。
(委員)
検討委員会への説明責任を果たすことにより、基準設定の如何に関わらず、作成委員会で意見の取捨選択を行ってもよいのではないか。また、作業時間が限られているため、検討委員会への事後承諾もやむを得ない面があると思う。
(委員)
意見の取捨選択を行った場合でも、思い入れのある意見については、検討委員会で残す結論に達すると思われるため、基準をつくり、意見集約したものを検討委員会に提案することが作成委員会の役割になると思う。
(座長)
意見集約を行う場合、検討委員会の討議で出された意見(ポストイット)について、「あるものは理由があって入れていない」ということを説明する必要がある。
そのためには、残す意見、整理する意見をチェックしていく必要があると思う。
条例に盛り込むことが難しい意見について、自治体にとって根源をなすものである場合、盛り込むことも可能とする学説もある。
その場合には、附則に「○○法の○○条の○項が改正された場合に、(条例の)○○条の規定を施行する」などの規定を設けることで対応できるものとしている。
(委員)
検討委員会で残すことが合意された意見については、条例の内容として適当でない場合でも残していき、合意されない意見については、整理すればよいと思う。
また、整理を行う場合は、その理由をしっかりと説明すればよいのではないか。
(委員)
委員メモ(資料1)に「総論賛成的なところは、資料で示し、意見を求める」とある。「総論賛成」の場合、「各論反対」もあるが、後者を整理していくという解釈でよいのか。
(委員)
中間報告会で、検討委員会で出された意見の全てを討議することは難しいと思い、検討委員会で総論として賛成が得られたものについては、資料としてまとめたものを市民に示し意見を募ってはどうかという提案である。
報告書の整理の仕方ではなく、中間報告会の進め方の案として理解してほしい。
(座長)
これまでの検討である程度合意された事項について整理を行いたい。

意見の整理作業について
- これまでに検討委員会で出された意見の整理を、中間報告会までの基本的な作業としたい。
- 整理方法について、対立意見などがある場合には、それぞれの意見を併記する。
- また、市民の考える望ましい自治の姿や、市民が自治基本条例を策定することで実現したいことなどに関する意見は、これまでに検討していないものを報告書に盛り込むかどうかについて検討する必要がある。
- さらに、作成委員会が意見の取捨選択作業を担うかどうかについて検討する必要がある。
- 以上の点を今回の作成委員会で決める必要がある。

中間報告書のイメージについて
- 中間報告書のイメージについては、中間報告以後の検討委員会での検討素材、たたき台としての性格を持たせる必要がある。これについてもどの程度のたたき台にするかをイメージしておく必要がある。
- 資料2(「これまでの意見の整理」)をそのまま中間報告書とするのではなく、ある程度、文章によるまとめを行っていく。
- 条文まで作成するかどうかについては、中間報告書の段階では、条文案の形にまとめることまではせずに、理念や考え方を整理するにとどめるというニュアンスのように受け取れた。

最終報告書について
- 最終報告書に関しては、法律的な問題にあまりとらわれずに、自由に議論を行いながらまとめる方向で作業を行う。また、行政が条例化を行うことを意識しながら作業を進めていく。
- さらに、条例化の段階で盛り込まれなかった内容がわかるような報告書にしていきたい。

4.中間報告書案のたたき台の作成に向けて
(座長)
構成案、2枚目の中程までがこれまでに検討された内容にあたる。
作成委員会は以上の内容をある程度整理し、次回検討委員会に提案する必要があると思われるため、中間報告書のたたき台の作成をどのように進めるかについて検討いただきたい。
(委員)
今回は、資料2をどのようにまとめていくかということを議論するものと認識していた。構成案は、これまでの検討テーマを簡潔に整理している点は評価できるため、それを活かしてたたき台を検討してはどうか。
(座長)
構成案の「2.川崎市基本条例に盛り込む内容(案)」のところを見てほしい。さまざまなレベル(○や□など)の項目が書かれているが、どのレベルで整理すればわかりやすいかという視点で整理する方法があると思う。
例えば、これまでの討議の整理として「□自治体って何?」、「○自治の基本」、「・市民が主役のまち」などという言葉があげられている。これらの言葉を、次回作成委員会までに、事務局で資料2をチェックしながら文章化していくことが、一つの方法として考えられる。
しかし、項目が非常に多く、これだけの作業を事務局だけに委ねることもどうかと思われるため、作成委員で役割分担を行い、ある部分については文章化を試みるという方法もあると思う。
(委員)
どこまで可能かはわからないが、作成委員で分担しながら作業を行う方が望ましい。
ただし、これまでの意見は、個別に意見をまとめたもので、検討委員会で十分に合意が図られたものではないと思われるため、作業担当者の主観が入る可能性があることは気になる。
文章を書くと、後々その内容に引きずられるおそれがあるため、文章化から作業を始める方がよいのか、意見の再整理作業から始める方がよいのかについて検討する必要があると思う。
(座長)
箇条書きで整理しても構わないと思う。なるべく大きな字で、「すべきだ」などの語尾は付けずに、キーワードとなる単語を並べていく方法もあると思う。
(委員)
構成案「□行政と議会の関係とは?」には、「行政と議会の関係はどうあるべきか?」という内容しか書かれていない。
このように意見があまり出されていない部分については、意見を付け足す作業を進めていく必要があると思う。それと同時に、意見がある程度出されている項目については、整理作業を進める必要があると考える。
(委員)
作成委員会は中間報告会までに3回開催されるが、その間、検討委員会への提案の投げかけを数回行うと思う。
検討委員の中には、意見を言い足りなかった人や、意見を削ってほしいと思う人がいると思われるため、次回検討委員会でこれまでの意見の整理を読み返してもらい、意見の修正、追加、削除を行ってもらった方がよいと思う。その中で検討不十分な部分についても補足してもらってはどうか。
(委員)
検討テーマにより、意見の数にばらつきが見られるのはどうしてだろうか。
(委員)
「□市民と議会の関係とは?」は、市民が直接関わるテーマであるのに対し、「□行政と議会の関係とは?」は、市民が直接関わらないテーマであるためと思われる。
(座長)
構成案には省略された内容があるため、資料2を見ながら整理を行う方法もあると思う。
資料2には大量の情報がつまっているが、ここにある意見を箇条書きに並べ、また、対立する意見を併記していく作業を事務局で行うことは可能か。
(事務局)
可能であるが、事務局で行う作業の範囲について、作成委員会で検討していただきたい。
(委員)
これまでに検討された意見をすっきりとした文章に整理してもらえればよいと思う。
(事務局)
これまでの意見を、共有できる意見、少数意見、対立意見にわかりやすく分類し、箇条書きで表に整理するものと理解してよいのか。
(座長)
そのような方法で作業を進めてほしい。
また、作成委員で作業したいことがあれば申し出ていただきたい。
(委員)
事務局が作業を進める際に考慮してほしい点として、これまでの意見を箇条書きで整理した表の他に、項目をわかりやすく整理した図があると、作業を進めていく際に便利だと思う。
(座長)
図とは、目次のようなイメージと理解してよいのか。
(委員)
それは構成案を項目だけに絞りこんだものに相当すると思うが。
(事務局)
図は、構成案の項目等を検討委員会での検討順に再整理したものでよいのかについて教えていただきたい。
(委員)
そのように思われるが、構成案には省略されている内容もあると思う。
(委員)
報告書の取りまとめを進める段階で、取り上げない意見が出てくるとは思うが、構成案の形に整理する責任は作成委員会にあると思う。
また、基本となる検討材料は、資料2になると思うことから、ここに掲載された意見について、報告書に盛り込むか否かを整理し、あわせてその理由を説明できるようにしておく必要があると思う。
(委員)
構成案から検討テーマの項目だけを抽出した図と、これまでに出された意見を箇条書きに整理した表を事務局で作成し、次回作成委員会に提出してほしい。
(座長)
作成委員が次回委員会までに行う作業分担についても検討してほしい。
これまで出された意見をあらためて見る機会が少なかったように思われるため、資料2を再度読み返して重複意見や対立意見などをチェックしてもらうとよいと思う。
(委員)
例えば、構成案、「3つの主体の関係」、「□市民と行政の関係とは?」という項目は、資料2から転記したものだと思うが、抜け落ちている内容があるかも知れない。
そこで、資料2から抜け落ちた意見について拾う作業を作成委員で担当してはどうか。
(事務局)
「条例をつくることにより何ができるか」など、条例の理念の部分の検討が十分に行われていないという意見が共通意見としてあったため、作成委員で検討してはどうか。
(座長)
作成委員で前文のコンペを行ってはどうか。自治基本条例に対するイメージの違いが明らかになると思うが。
また、資料2の読み返しを行わないと、事務局で作成した材料を検討できないと思う。
(事務局)
資料2の左側の欄には、検討テーマが掲載されている。例えば、1枚目には「□自治体って何?」という柱(テーマ)がある。右側の欄は、数枚の意見(ポストイット)とそれをくくった枠がある。
箇条書きの表とは、ポストイット1枚分を箇条書きにするイメージか、それとも、枠でくくられた数枚のポストイットの趣旨を箇条書きにするイメージかについて教えてほしい。
これまでの意見から考えると、ポストイットに書かれた個々の意見をおさえつつ、大きな枠ごとに箇条書きに整理するイメージを持っている。その場合、重複意見などもあるため、各ポストイットの意見が、それぞれ箇条書きになるとは限らないことについて理解してほしい。
(座長)
そこまでの整理作業を事務局に任せるかどうか議論してほしい。作業的に大変だと思うが。
(事務局)
資料2に掲載されている意見は、「てにをは」の直しを除いて、検討委員会で出された意見をそのまま転記したものだと思う。文章にしていないため、わかりにくい意見もあるとは思うが、趣旨が明確でない意見は少ないと思う。
(委員)
資料2の形の方がわかりやすいと思う。文章化して修飾語や助詞がつくと矛盾した意見が出てくる可能性があるため、資料2のままでもよいと思うが。
(事務局)
枠でくくられた数個のポストイットを箇条書きに整理するということは、枠内には重複意見や相反意見があることがわかるように整理することで、それらを一つの文章にするものではないものと理解してほしい。
また、「□行政と議会の関係とは?」の項目にある意見は少ないが、そのような項目については、そのままの状態で整理を進めるかどうかについて確認したい。
(委員)
現段階ではそのような認識で作業を進めてほしい。
(座長)
最終報告書を資料2のような整理とは違う形でまとめていく点については、委員間で共通認識が持てたと思う。このため、項目(大きな枠)単位で箇条書きに整理する試みを行いたい。
また、作成委員は、ポストイットの論点整理と前文コンペの作業を行っていただきたい。
(委員)
前文を理念として考える場合、キーワードを並べる形で整理した方がわかりやすいと思う
(事務局)
前文コンペは作成委員で行い、それを整理したものを検討委員会で議論する流れで作業を行うものと理解してよいか。
(座長)
案を絞らないと検討委員会での検討が難しいと思われるため、前文は、検討委員会で議論する前に作成委員会である程度集約した方がよいと思う。
(委員)
作成委員だけで前文コンペを行うのではなく、検討委員全員から前文案を募るべきではないか。そこで集まった意見を作成委員会で集約し、最終的に検討委員会で議論する方がよいと思う。
(委員)
検討委員が前文に対する認識を共有しているとは限らない。また、第3回検討委員会において、「基本・総論」としてある程度の意見が出されている。
ただし、出された意見が理念に含まれているかについては明確ではないため、これまでに出された意見を見直しながら、前文を作成してみてはどうか。
(座長)
前文コンペを実施するのではなく、資料2を再読しながら、前文に相当する意見を拾い上げる作業を行いたいと思う。
(委員)
これまでに学識者委員が自治基本条例について研究された報告書の中に、自治基本条例に盛り込むべき3つの原則があったと思う。
理念を「価値原則」という言葉で表し、信託関係の明確化や市民の定義付けなどが「価値原則」に含まれていたと思うが、我々が検討すべき理念は「価値原則」よりも、もう少し抽象的なものではないかという気がする。
逆に「川崎らしいまちをつくる」という程度の表現の前文だと抽象的でわかりにくいと思う。
このため、前文で表現する内容の程度について教えてほしい。
(座長)
他の自治体の例を見ると、まちの歴史を綴った前文や、条例策定の経緯を述べた前文、基本構想の理念のような前文もある。前文のイメージについては、それぞれの自治体で異なっており、検討委員でも個々に見解が分かれると思う。
最終報告までに前文を書くかどうかについての検討も含め、書く場合には、前文の種類や意味などについて、さまざまな面から検討する必要があると思う。
(委員)
これまでの討議の中で、前文の内容に相当する意見は出されていると思う。それらの意見の中には、理念そのものではなく、考え方を書いたものもあるため、理念として十分に足りている部分もあれば、そうでない部分もあると思う。
このため、意見の補充や、意見を適切な場所へ配置する作業を行ってはどうか。
(委員)
理念の内容として、川崎らしさにこだわる必要はないのではないか。かつての川崎のイメージを理念にした場合と、これからの川崎のあり方を理念にした場合とでは、イメージが違うと思う。
(委員)
自治基本条例で謳う川崎らしさは、これまでの川崎らしさとは別のものであるかも知れない。
(委員)
前文を盛り込むかどうかを含めて、検討委員会で討議してはどうか。
(委員)
どのような理念を持つ条例にするかということを先に検討した方がよいと思う。
(委員)
前文については、第3回検討委員会の検討テーマとして設定され、意見も出されているため、作成委員が資料2をベースに前文に相当する意見を抽出し、それをもとにつくる方がよいと思う。
また、作成委員会でつくった前文案を検討委員会へのたたき台として提案する方が望ましいと思う。検討委員会に提案する場合、提案に対する意見は、期間を設定した上で、意見提出希望者にポストイットで提出してもらう方法で行ってはどうか。
(座長)
これまでの検討を整理したい。
作成委員は、次回の作成委員会までに、資料2に目を通し、同じ趣旨の意見や趣旨のわかりにくい意見、場所を変えた方がよい意見、前文に相当する意見などのチェック作業を行うものとする。
(委員)
検討委員会への報告は、どのように行えばよいのか。
また、検討委員に補足意見を募る場合、次回検討委員会でアナウンスする必要があると思う。
(座長)
今回の作成委員会で話し合われた内容を検討委員会への報告内容としたい。
また、次回検討委員会では、検討委員に「これまでの意見の整理」を再度読んでもらい、追加意見などを次回作成委員会までに事務局に提出してもらうように提案したい。
このため、作成委員会での検討内容と資料2(「これまでの意見の整理」)を次回検討委員会で配布することとする。
(委員)
次回検討委員会への報告者を決めた方がよいのではないか。
→検討委員会への報告は、荒井委員が行うことが確認された。

5.その他

次回以降日程
□第2回作成委員会:3月11日(木) 18:30~20:30 高津区役所5階 第2会議室
□第3回作成委員会:4月2日(金) 18:30~20:30 高津区役所5階 第2会議室
お問い合わせ先
川崎市市民文化局コミュニティ推進部協働・連携推進課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2168
ファクス: 044-200-3800
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