自治基本条例検討委員会報告書案作成委員会第4回議事録
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日時
平成16年4月8日(木) 18:30~20:30

場所
高津区役所保健福祉センター1階 保健ホール

出席者
委員(学識者) 金井委員
委員(市民) 荒井委員、石田委員、浪瀬委員
市側(事務局) 木場田政策部長、海老名主幹、袖山主査、中村主査、今村主査、鈴木職員、鴻巣職員、儀間職員、棚橋専門調査員

議題
- 前回の作成委員会の確認
- 中間報告の構成について
- 中間報告イメージについて
- その他

公開及び非公開の別
公開

傍聴者
なし

配布資料
配布資料

議事
→司会進行(座長)は石田委員。

1.前回の作成委員会の確認
- 資料説明
(資料1「前回作成委員会の確認」) - 作成委員会のスケジュールが過密となってきたため、議事録の簡略化を図り、概要の形に変更することとしたい。なお、議事録の形式変更については、世話人会に報告し承認を得る予定である。
→一同賛成 - 「(資料裏面)※なお、これを第二部…。」で、「参加者への配布は行わない」という部分に「(希望者には配布する)」を加筆したい。
- 「前回作成委員会の確認」では日時が不明であるため、「第○回」と明示した方がよい。
- 作成委員会の確認事項については、翌日作成し、メールまたはファックスで配信してほしい。
→作成委員会の確認事項(概要)については、会議の翌日に、欠席委員を含めた全作成委員に配信することが確認された。

2.中間報告の構成について
- 資料説明(資料2「中間報告イメージと検討委員会における検討項目の関係性について」、資料3「自治基本条例検討委員会 中間報告イメージ」)

資料3 「中間報告イメージ」について
- 本来、構成を決めて中間報告の中身を検討するという検討順序が理想的であるが、本日の資料3は、資料2の左欄の構成を仮置きして作成したものである。
- 今後、資料3は、今日の委員会で決定された構成案に組替えることを予定しており、資料3の目次構成に縛られることなく並び替え作業を行ってほしい。

構成案の概要について
《資料2左欄の構成案》
- 資料2の左欄の構成案は、これまで検討委員会で検討してきた流れに沿って整理したものであり、第2回検討委員会で出された各委員の自治基本条例に対する想いや意見をグルーピングしてまとめたものが基本となっている。
《資料2中欄の構成案》
- 資料2の中欄の構成案は、市民の側から見た自治を意識した構成案として提案したものである。この構成案は、条例案をイメージして提示したものではなく、中間報告会に出席していただいた市民の方々に、「自治基本条例ができると自分たちの生活がどのように変わるか」をイメージしていただくことに重点を置いて提案したものであるため、市民に関することを前段に盛り込み、行政や議会に関する記述を後段に盛り込むことを想定している。
- なお、「6-3 市民同士の合意形成がスムーズに行われるためには?」に「・市民活動の推進」が整理されているが、これは4-3だけではなく「6 市民自らがパブリックをつくる活動」すべてにかかっている内容であると考えてほしい。
- 「XI 小さな政府としての市のあり方」では、行政が膨張すればするほど市民から遠くなってしまうと考えられるため、市民ができることは市民が責任を持って行い、政府はなるべく小さい方がよいのではないかと考え、"小さな政府"という表現をタイトルに用いている。
《資料2右欄の構成案》
- 資料2の右欄の構成案は、前回の作成委員会で示された中欄の構成案を基本としながら、わかりやすさという観点から、「市民」「議会」「行政」を規定したうえで「市民~議会~市長・行政の関係」を整理するという構成に組み替えたものといえる。

構成案の検討について
《検討委員会で出された意見を前提とした検討》
- 中欄の構成案のように、市民中心の考え方で中間報告をまとめるということには賛同できるが、作成委員の個人的意見としての性格が強い表現は使うべきではないと考える。
- 作成委員会の作業は、検討委員会で出された意見をまとめることと考えれば、各委員が各回の検討委員会で出した意見は、あらかじめ設定されたテーマについて出されたものであるため、そのテーマに沿ってまとめる必要があると考えられる。例えば、中欄の構成案に"小さな政府"という表現があるが、これについては検討委員会で深く議論されていないため、このようなタイトルを用いることは好ましくないと思われる。
- 市民に対するわかりやすさだけを追求するあまり、検討委員会の場で個別意見として出されていないものを中間報告書に盛り込むことがないよう注意する必要がある。
→個別意見をわかりやすくするために若干の補足は必要だと思う。
→論理をつないでいく際には私見が入ってしまうものだが、それが検討委員会として承認されていれば問題はないが、承認を得ずに作成委員の私見を盛り込むことは問題である。 - 作成委員会の作業は、検討委員会で出された約1,000の意見をもとに整理することが大前提であることを確認しておきたい。
《市民に対するわかりやすさ、意見の出しやすさを優先》
- 中欄の構成案は、思考過程に沿って整理されたものであり、右欄の構成案は、思考の結果が整理されたものである。このように、これらの構成案は性格が異なっており、市民の方が中間報告書を読む際に、どちらが理解しやすいかという視点で検討することが必要だろう。
- 中間報告会は中間報告を行うだけの会ではなく、検討委員会で議論してきたことを参加者に理解してもらったうえで、市民の生きた意見を引き出すために開催することが目的であるため、中間報告書の構成を市民が意見を出しやすいものにすることを最優先するべきである。
- 資料3の目次構成は行政側の立場から組み立てられているように感じられ、自治するまちは市民が主役となっていくという観点から市民の立場からみた構成にすることが必要である。
- 中間報告会に参加する人がわかりやすいようにするためには、資料2の左欄に縛られることなく、全体が作品として読めるように、タイトルの変更等について検討することは構わないだろう。
《並べ替えの必要性》
- これまでの議論では、構成と内容を分けて作業することを前提としてきたが、これからの作成委員会の作業としては、中間報告会に向けて、項目の並べ替えを含めて中間報告書としての構成を検討し、それを検討委員会に提案するということが考えられる。
- また、項目の並べ替えは行わず、とりあえず資料2の左欄の便宜的な構成としておき、中間報告で出された市民意見を踏まえながら、中間報告会後に並べ替えを含めて検討委員会で検討するという方法も考えられる。
- これまでに、今日の作成委員会の目的は中間報告書の構成を検討することであることが確認されており、並べ替え作業を行うことが前提だと思われる。
- 中間報告会後に検討委員会の場や作成委員会の場において再度並べ替えが必要になるかもしれないが、今回は、中間報告に向けて、資料2の右欄をベースとしながら、市民にわかりやすい構成に組み替えることを試みてみたらどうだろうか。
- 無機質なタイトルがよいか、想いを込めたタイトルがよいかについても議論してほしい。
→検討委員会で出された意見を脚色するという意味からは、想いを込めたタイトルは好ましくないと思うが、中間報告会に初めて参加した市民に対するわかりやすさを考えると、ある程度想いを込めた方がよいと思う。 - 構成を組替えた後で具体的なタイトルの表現を検討するという方法もある。
- 資料2左欄のタイトルをカードに書き、構成の並べ替え作業を行った。
→並べ替え作業の結果、次の構成を基本に考え、次回の報告書案作成委員会で再確認することとなった。
1 条例について
- 条例の作り方・ポイント
- 条例の性格と位置づけ
2 めざす自治のイメージ
- 前文のポイント
- 自治体って何?
- 自治するまちのイメージ
3 市民のあり方
- 市民とは?
- 市民の権利と義務
- 市民活動の推進
- 市民間の合意形成
4 議会
- 議会の役割と責務
- 議会の運営
5 行政・市長
- 市長の役割と責任とは?
- 行政の役割と責任とは?
- 行政組織、職員のあり方
6 区とコミュニティ
- 区役所のあるべき姿
- 区のあり方
- 7つの区のあり方
- 自治とコミュニティ
7 関係性
- 議会と行政の関係とは?
- 市民と議会の関係とは?
- 市民と行政の関係とは(協働)?
8 制度・装置
- 評価制度
- 情報公開制度
- 住民投票制度
- 財政運営
- 住民救済制度
- 広聴制度
9 条例運用
- 条例の見直し規定
- 条例の実効性高める仕組み・ルール
→並べ替え作業で出された主な意見は次のとおりである。
- 「市民参加」「協働」「総合行政」といった原則がタイトルとして出ていないが、重要なキーワードになると思う。
…「市民参加」と「協働」は同じ考え方に基づくものとして整理することが望ましい。
- 「コミュニティ」と「区」をどのように整理すべきだろうか。
…「行政機関としての区」として捉えるか、「自治する単位としての区(市民自治の拠点)」として捉えるかで、「区」を盛り込む位置が変わってくる。
…「区とコミュニティ」を大タイトルとして加えるという対応もある。
→大タイトルとして、「6 区とコミュニティ」を設けることが確認された。
- 「市長」と「行政」をどのように整理すべきだろうか。
…「市長」と「行政」は分けた方がよいと思う。また、二元代表制について市民に理解してもらうためにも、「市長」を強調する必要があると思う
。
…市民に信託された「市長」のもとに「行政」があるため、「市長」と「行政」は一体で語られるべきものだと思う。
→これまで一体で議論してきたため、同じ枠組みの中に整理することとするが、小タイトルのレベルで「市長」を独立させて記述することが確認された。
- 「自治するまちのイメージ」については、これまで、きちんと検討されていないため、第7回検討委員会で議論した「自治基本条例で何が変わる」で代替するというイメージでよいのだろうか。
…これまでの議論では、「自治するまち」を、「自分たちで自分のことをやる」という意味で使っているのか、「行政運営が市民の意向に沿って動く」ことを意味しているのか明確になっていないように思われる。
→「2 めざす自治のイメージ」の項目のひとつとして位置づけておくことが確認された。
→その他の意見は次のとおりである。
- これまで出された意見の中には深く議論していない項目も多くあり、中間報告会では、検討委員会で議論した結果を報告すればよく、飾る必要はないと思う。例えば、"かわさきらしさ"についてはまだ議論していないため、変に飾ることなく、「今後"かわさきらしさ"について検討していく」という表現のままでよいだろう。
- これまでのワークショップの議論だけでは不十分な項目もあるため、今後、世話人会に新たな議論の場を設けることを検討してもらえるよう提案していきたい。

3.中間報告イメージについて

今後の検討の進め方
- 各自、次回(4月12日(月))までに資料3を読み込んで内容を検討し、タイトルや記述内容で書き直した方がよい箇所等を考えたうえで持ち寄ることにしたらどうか。
→一同賛成

中間報告イメージの修正版について
- 資料3のp.5の中段にある(2 条例の意味)は、p.1に条例の意義についてまとめた項目があるため、p.1にまとめ直すこととする。
- p.7の「(2)行政の役割と責任」の中に、「行政サービスのあり方」を整理している。
- 今日の議論を踏まえ、資料3を並べ替えたものを4月9日(金)に各委員にメールまたはファックスで配信することになった。

4.その他

(1)中間報告会での報告者の選出
- 次のとおり確認された。
→4月24日(土)川崎会場担当:浪瀬委員
→4月25日(日)溝口会場担当:石田委員

(2)中間報告会の発表用資料の作成方法
- 2日にわたって同じ資料を使用することが望ましい。
- 次回(4月12日(月))までに発表担当者が、発表方法(発表スタイル、説明資料など)のイメージを検討してくることとなった。

(3)その他
- 中間報告会以降の進め方について、中間報告会後に世話人会と作成委員会の合同会議を開催したいと考えており、別途日程調整を行うこととしたい。
→一同賛成 - 次回検討委員会の直前に行われる世話人会(4月16日(金)17:30~)で中間報告会当日の進め方の確認を行うため、作成委員も参加することとなった。

本日の確認事項
- 中間報告書の構成案について検討し、構成案を確認したこと(4月12日(月)の作成委員会で再確認する。また、章立てのタイトルについては、次回の検討委員会(4月16日(金))で議論する。)。
- 本日確認された中間報告書の構成案に沿って『中間報告イメージ(資料3)』を並べ替えた資料を4月9日(金)に、各作成委員にメールまたはファックスで配信すること。
- 中間報告会での発表担当者が決定したこと。
- 発表担当者が、中間報告会の発表スタイルや説明資料のイメージを次回作成委員会(4月12日(月))までに考えてくること。
- 議事録について、スケジュール的な制約から、概要・確認事項のみを会議の翌日に委員に配信し、その後、摘録のかたちで記録として残すこと。
お問い合わせ先
川崎市市民文化局コミュニティ推進部協働・連携推進課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2168
ファクス: 044-200-3800
メールアドレス: 25kyodo@city.kawasaki.jp
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