【片づけで叶える】人生後半の身軽で快適なくらし方(32)
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「自宅の整理収納についてのコラムを配信しています」

多摩区では、安心して暮らせる「住まいと住まい方」を実現していくため、地域包括ケアシステムの仕組みの一環として整理収納アドバイザーの方を講師に迎え、月に1回市民講座コラムを掲載します。
子どもが独⽴するなどのライフスタイルの変化や、自宅の老朽化などで、日々の暮らしの管理に困りごとが出てきていませんか?
人生後半の暮らしを快適なものとできるよう、これからのことを一緒に考えてみませんか?
「講師紹介」
椎名ともこ (ココチプラス代表)
・整理収納アドバイザー1級
・宅地建物取引⼠
コラム(32)「「いつか」のためにしまい込んでいた布団を手放した日」
ベッド下にずっとしまっていた、お客様用の布団を手放しました。シングルの敷布団に、羽毛の掛け布団、毛布、タオルケット。
「お客様が泊まりに来たときのために」と、なんとなく取っておいたものでした。どれもきれいで、まだまだ使えます。
でも考えてみたら、実際には、そんな「お客様」が泊まりに来ることはここ数年なくて。たまに親しい友人が泊まりに来ることはあるのですが、その時は、布団を出して干して整える後始末が面倒で…、結局、友達にベッドを譲って、自分はリビングのソファで寝て済ませてしまうことになります。
そんなことが何度か続いた時、ふと気づきました。「この布団、本当に必要?」と。
「いつか使うかもしれない」「また誰かが泊まりに来るかもしれない」 そんな「いつか」を理由に、手放せずにいましたが、その“いつか”は、きっともう来ない。 最近は「布団レンタル」という便利な選択肢もあります。いざとなれば借りればいいし、手段だってあるし、その方が清潔で手間もかからない。そう思ったら、無理に持ち続ける理由がありません。
思いきって手放してみると、ベッド下にスペースが生まれ、気持ちも軽くなりました。 ベッドそのものも、下にモノがないせいか軽やかに感じられて、睡眠の快適さまで変わった気がします。 モノを手放すことは、空間を空けることだけではなく、自分の中の「思い込み」や「執着」と向き合うことでもあるのかもしれません。
一年でいちばん気候のいい今の季節。 空気も心も軽くなるこの時期は、暮らしを見つめ直すのにぴったりです。
「本当に必要?」と自分に問いかけてみると、 思いがけないモノが、するりと手放せるでしょう。

お問い合わせ先
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