【片づけで叶える】人生後半の身軽で快適なくらし方(5)
- 公開日:
- 更新日:
自宅の整理収納についてのコラムを配信しています
多摩区では、安心して暮らせる「住まいと住まい方」を実現していくため、地域包括ケアシステムの仕組みの一環として整理収納アドバイザーの方を講師に迎え、月に1回、計6回にわたり市民講座コラムを掲載します。
子どもが独⽴するなどのライフスタイルの変化や、自宅の老朽化などで、日々の暮らしの管理に困りごとが出てきていませんか?
人生後半の暮らしを快適なものとできるよう、これからのことを一緒に考えてみませんか?
講師紹介
椎名ともこ (ココチプラス代表)
・整理収納アドバイザー1級
・宅地建物取引⼠
コラム(5) 生前整理の片づけはよいことがたくさん!
これまでのコラムの中で、「人生後半はモノを減らして身軽に暮らそう」ということをお話してきました。このことは「生前整理」という考え方にも繋がります。
「生前整理」というのは、生きているうちに自分の財産や持ち物など身の回りを整理しておくことです。
ここでは「モノを減らす」という意味での「生前整理の片づけ」に焦点を当ててお話します。
『子どもや家族の負担を減らす』
自分がいなくなった後、残ったモノは家族や親しい人に整理してもらうことになります。子どもになるべく迷惑をかけたくないので、できるだけ自分で整理しておきたいと思う方は多いでしょう。
私の高齢の両親もまさにその典型です。例えば、人からいただいた高価な茶器やグラスなどは飾ったり、ほとんどは使わないまま大事にしまったりしているようですが、最近は娘の私にインターネットのフリーマーケットなどで売ってほしいと処分を頼むようになりました。私も子どもの立場としては惜しみなく協力したいと思っています。
生前整理の片づけは将来の家族の負担を減らすことに繋がるのです。
『人生後半の生活を安心安全な環境にする』
加齢に伴って体力が衰えてきて、重いものが持ちづらくなったり、思わぬところでつまずいたり、今までできていたことができなくなります。
モノが多過ぎると、高いところや奥の方のモノを取るのに踏み台を使ったり、スペースが狭かったりするので、転倒などの危険が伴います。他にも視力や記憶力の低下で探し物の時間も多くなりがちです。
なるべく、モノを減らしてスッキリした生活空間=安心安全な環境にしましょう。
『本当に大切なモノ、これから使うモノを残そう』
これまでの長い時間の中で昔は使っていたモノがやがて使わなくなり、不要なモノとして溜まっています。その中に「大切なモノ」「これから使う必要なモノ」が混ざってしまっています。生前整理という視点から、何を捨てるかよりも何を残すかと考えて片づけると、これからの自分にはもう必要ないモノが見えてくるかもしれません。
生前整理の片づけは家全体の作業になりますから、時間や体力に余裕のあるうちに早めに、少しずつでもやっておくのがオススメです。
お問い合わせ先
川崎市多摩区役所地域みまもり支援センター(福祉事務所・保健所支所)衛生課
住所: 〒214-8570 川崎市多摩区登戸1775番地1
電話: 044-935-3306
ファクス: 044-935-3394
メールアドレス: 71eisei@city.kawasaki.jp
コンテンツ番号148050