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パラステゴドン象歯化石

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2018年7月20日

パラステゴドン象歯化石

パラステゴドン象歯化石 1点

年代

法量

全長 194mm
歯冠長 166mm
歯冠幅 76m

所有者

川崎市

所在地

多摩区枡形7-1-2(青少年科学館)

指定

市重要天然記念物 昭和48年3月14日指定

解説

発見から発表までの経過
 本象歯化石は1913年3月神奈川県都筑郡柿生村萬福寺追分(川崎市麻生区百合ケ丘2-19)才澤又平氏宅庭を拡張工事していた才澤和造氏によって発見されたものである。発見後は才澤氏宅の軒下に放置されていたが、1920年9月から森安治郎氏に保管されることによって、徳永重康博士による鑑定の機会を得ることになった。
 徳永重康博士の研究によって、本象歯化石はParastegodon auroraeに最も近い新種であることを確認し、1934年8月地質雑誌第46号にParastegodon kuantoensis.TOKUNAGA1。として発表した。
 1961年以降、本象歯化石は川崎市所蔵となり、1973年には川崎市重要天然記念物に指定され、川崎市青少年科学館に保管されている。

発見された地層と堆積時代
 本象歯化石は、発見場所一帯に分布する上総層群柿生泥岩層の上部を1m前後の厚さで堆積する青灰色粘土と砂の互層をなしている地層から発見されたものである。徳永博士は、下位の柿生泥岩層の中に多産する貝化石群集を解析することによって、柿生泥岩層の堆積時代を新生代第3紀上部鮮新世と推定した。従って、柿生泥岩層の上位に堆積している地層から産出した象歯化石の堆積時代は鮮新世最上部(約150~100万年前)であるとした。その後、藤本治義博士らによって、本象歯化石の産出した地層は王禅寺互層に対比するものであることが確認されている。

象歯化石発見の意義

  1. Parastegodonは第3紀鮮新世の地層から化石として多数発見されており、日本では関東、北陸、瀬戸内、九州などで発見されている。これらの象は、Parastegodon auroraeに属しているが、本象歯化石の歯冠の高さ、歯形、稜の褶襞などのちがいからみてParastegodon auroraeに近い新種としてParastegodon kuantoensis(カントウ象)を記載し発表した。本象は、第3紀以降に東南アジアから日本に住みついたstegodon象の仲間であり、気候の寒冷化した鮮新世のころに絶滅されたものと推定されている。日本では長野県、石川県、そして多摩丘陵では本象歯化石の他に川崎市溝の口新作付近の高津互層からも地質調査によって発見(1958)されている。
  2. 本象歯化石の発見によって、川崎の地質基盤を構成している多摩丘陵上部の地層、特に柿生泥岩層、王禅寺互層、生田砂層、飯室泥岩層、高津互層等が第3紀鮮新世最上部層に相当するものであることを推定するための役割を果たした意義は極めて大きい。

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川崎市 教育委員会生涯学習部文化財課

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