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長尾台遺跡

  • 公開日:
  • 更新日:
縄文時代前期の住居跡

縄文時代前期の住居跡

住所

多摩区長尾6-11

ふじやま遺跡公園内

交通案内

小田急線「向ヶ丘遊園駅」東口から川崎市バス溝06系統「第三京浜入口」行き、東急バス向02系統「二子玉川」行き、「長尾」下車、徒歩約8分

地図

解説

 JR南武線宿河原駅の南方約800m、東西に主軸をもつ標高90mほどの舌状台地の上に長尾台遺跡があります。この台地の北側は急峻な崖で、多摩川の広い沖積低地が一望のもとに見渡せます。

 この遺跡は、宅地開発が計画されたことを契機として、遺跡を確認することを目的とした第一次調査が昭和45(1970)年の夏に行われました。その結果、縄文、弥生、古墳時代の竪穴(たてあな)住居跡約30軒が発見されました。遺跡の主要な部分については、開発事業者の好意によって現状保存されることになりましたので、同年の冬と翌年の春の2度にわたって、それ以外の区域を対象とした事前の発掘調査が実施されました。

 この調査では、縄文時代前期の住居跡1軒、弥生時代後期の住居跡3軒、古墳時代の住居跡2軒の合計6軒の住居跡と溝状の遺構が発見されました。

 このうち、縄文時代前期の住居跡は、一辺が約4~5mほどの長方形をした竪穴住居跡で、中央よりやや西側によった床面には、底部を欠いた深鉢(ふかばち)形土器を埋めて炉にした埋甕炉(まいようろ)が設けられていました。また、この住居跡からは、スプーンの形をした珍しい土製品1点も出土しています。弥生時代後期の住居跡は、6~7mほどの大きさで、方形、隅丸(すみまる)方形、楕円形の平面プランをしていました。そのうち1軒からは、鉢や甕(かめ)の弥生土器といっしょに、土製の勾玉(まがたま)も発見されています。古墳時代の住居跡は、一辺が約4mほどの方形をした竪穴住居跡です。2軒の住居が重複して発見されましたが、そのうち1軒の住居跡の内部には、竈(かまど)が設置されていました。現在、長尾台遺跡の保存区は、ふじやま遺跡公園の中にあり、新しく整備されたこの公園は市民のいこいの場として利用されています。

お問い合わせ先

川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課

〒210-0004 川崎市川崎区宮本町6番地

電話: 044-200-3306

ファクス: 044-200-3756

メールアドレス: 88bunka@city.kawasaki.jp

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