絹本着色毘沙門天像

絹本着色毘沙門天像 1幅
年代
鎌倉時代初期
法量
- 縦95.2cm
- 横53.5cm
所有者
川崎区大師町4-48
指定
市重要歴史記念物
昭和40(1965)年11月2日指定
解説
毘沙門天図は「金光明経四天王護国品」に登場するインド北方を領有する天部多聞天の別称で、四天王の1人として北方の守護に任ずるが、財施の神として独自の信仰をもたれ毘沙門天という名で呼ばれるようになった。
その姿は、多聞天と同様、甲冑に身をかため、塔を捧げ、鉾または宝棒をもつ。本図のように毘沙門天が独立して本尊として描出される場合には、脇侍として左に吉祥天、右に善膩師童子を侍らせる。これはインド説話では毘沙門天の妻が吉祥天で、善膩師童子はその子とする伝えによる。
中尊を大きく表現した三尊形式であり、火焔を頭光風に背負い、着衣、持物ともに金泥を多用する艶麗な作品で、鎌倉時代初期の制作である。
- 旧箱蓋墨書銘『毘沙門 菅承相御筆』
- 添状『南部某町々持毘沙門堂本尊也 明治三十三年五月感得之』
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