徳川家康の命により稲毛・川崎領及び世田谷・六郷領に用水を開削した小泉次大夫と、完成後100年を経過し老朽化した二ヶ領用水や多摩川の改修、川崎宿の再興を成し遂げた田中休愚の2人を顕彰するため建立されました。

　この顕彰の動きは元幕臣で宮内省に勤務したのち隠居して川崎に居住した池田忠政が発起人となり、地元の有力者らによって小泉次大夫の事績を顕彰する水恩講社が結成されたことを契機にはじめられました。

　碑文は信夫恕軒（粲）によるもので、篆額は2代内閣総理大臣の黒田清隆、金子之恭の書を石工の飯島鶴北（吉六）が刻んだもの。

　二ヶ領用水の開削や整備、川崎宿の再興に係る多大な貢献のあった2名に対する地元有力者の顕彰活動を示す資料として貴重です。

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有形文化財（歴史資料）

川崎区宮前町6－5　妙遠寺

屋外にあり、常時見学可能です。