庚申塔(真福寺)
- 公開日:
- 更新日:
庚申塔 1基
附 石造鉢形香炉 1基
非公開
年代
江戸時代[寛文5天乙巳6月吉日(1665)]
法量
総高221cm
- 塔身高さ173cm
- 幅75cm
- 厚さ14cm
所有者
所在地
川崎区堀之内町11ー7
指定
市重要郷土資料
昭和63(1988)年11月29日
解説
本塔は、入口の右側に安置されている。(通常は非公開)
総高2mを越える大型の石塔で、市域の近世初期庚申塔の中でも特に優れたものといえよう。
塔身部正面に、上品下生の阿弥陀如来立像が半浮彫されている。寛文頃はまだ庚申塔の特定の主尊は決まらず、諸仏の中から阿弥陀を選んで三猿とともに彫刻したものである。一方、この頃から庚申塔の本尊として青面金剛が普及し、やがて延宝以後その全盛時代を迎えるようになる。三猿は正面向きで、右から口、耳、目を塞ぎ、雌、雄の性別で並んでいる。口、耳、目の配列は類例が少ない。
銘文は、阿弥陀如来の頭上に梵字でキリーク、像の左右に願文と紀年が刻まれている。
「我建超世願…」の偈は無量寿経を出典とする。
台石正面には、新宿の庚申講の構成員の姓名(14名)を明らかにしている。
本庚申塔前には、高さ23cm、口縁部40.5cmを測る石造鉢形香炉が据えられていて、「貞享五辰天三月吉日」の銘が刻まれている。石造香炉に紀年を刻むことは少なく、貞享5(1688)年は全国的に見ても古い方に属するものといえよう。
お問い合わせ先
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