紙本着色両界曼荼羅図
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金剛界
胎蔵界
紙本着色両界曼荼羅図 2幅
年代
江戸時代初期
法量
- 縦110cm
- 横92cm
所有者
川崎区大師町4-48
指定
市重要歴史記念物
昭和40(1965)年11月2日指定
解説
両界曼荼羅は、金剛界と胎蔵界より成り、教理の説明または修法の対象とされ、金剛界は仏の力が一切の煩悩を打ち破ること、金剛(ダイヤモンド)のごとく強きことを表わし、胎蔵界はその妙力がまだ発露しないこと子の胎内にあるがごときを示したものである。
両界ともに大日如来を中心に、金剛界は諸尊を周囲にめぐらした組織により、胎蔵界は諸尊の配置によって仏界を図示しているが、真理は金胎不二にあると解く。したがってその表現と内在の両世界を分析し仏格をもって図示したものといえる。そこでは、すべての仏、菩薩、天部、鬼神が包含されている。大日如来は文字どおり日輪(太陽)であり、万物万象の母にたとえられるのである。
本図は、明治44(1911)年に寄進された作品で、江戸時代初期の制作である。
(箱蓋裏墨書銘)
明治44年灌頂之砌 開壇者一同寄贈。
隆運代
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