アームスリングケープ
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認証年度
令和4年度
対象者
脳血管障害の上肢麻痺、腱板断裂・損傷等に伴う上肢不自由でアームスリングや三角巾を装用していた方
製品概要
腕の重さを背中に分散し、長時間の着用でも肩・腕が疲れにくい構造で片手で簡単に着脱が可能。秋冬、夏の冷房下の保温に適したコーディネイトも楽しめるポジティブなデザインの衣服。
開発背景
対象者23名(上肢麻痺、亜脱臼、骨折、腱板断裂等)へヒアリングを繰り返し開発された。質問項目はOTPT監修でICFの衣服の活動:更衣、洗濯、参加:外出、慣例等に基づき作成、動作は深く観察された。結果、傷病、年齢、介護度、障害程度を限定しない共通機能「片手で着脱」「長時間着ても首を痛めない」「歩行時も腕が安定」を導出。デザイナーはそれらを衣服に取り入れ「外出」「コーディネート」も楽しめる造形を実現。
開発の意義
・対象者が補助具をポジティブな日常着として装うことで、前向きな気持ちでリハビリに望むことができる
・介助を要せず独力で更衣できる服で対象者の生きる意欲と尊厳を守る
・解決の選択肢を提供し医療介護の仕事を豊かにする
・対象者、ご家族、作業療法士、理学療法士、看護師、デザイナー、パタンナー、工場の協働で新たな価値を創造する
・医療介護サービス先進国で日本発の独自の製品を開発し、グローバル市場に進出する
創意工夫
【首を痛めない】服の生地全体で腕の重さを支え、首を痛めない
【疲れない】背中に重さを分散、長時間着用しても肩や腕が疲れにくい
【肩と腕があたたかい】秋冬、夏の冷房対策に肩と腕まわりを保温
【ゆったりゆだねる】内袋に腕をゆだねる、両肩と手や指を出せる開口部で腕が安定
【長く着れる】内袋を使わなければ傷病回復後もオシャレなケープとして着れる
【ポケットとして使える】内袋は物を入れるポケットにもなる
メッセージ
衣服は、選ぶ、着る、脱ぐ、洗う、たたむ、収納するというように傷病を伴う対象者の多くの生活シーンに登場する。また、個人的価値観の象徴であり、意思表示の手段でもある。それらを支援する製品を、新たな選択肢として対象者及び対象者のリハビリや生活を支援する医療介護従事者へ提供することで、対象者及び医療介護従事者の未来を豊かにしたい。また、対象者、ご家族、作業療法士、理学療法士、看護師、デザイナー、パタンナー、工場といった多職種連携により社会に根づき、持続性ある製品を提供したい。
かわさき基準認証総合評価コメント
三角巾やアームスリングと比較した際の身体に対する負担軽減が見込め、デザイン性が優れており外出意欲が高まる等、利用者の自立支援に繋がる製品と考えられるため、かわさき基準の理念に適合した製品と判断し、認証いたします。
問合せ先
お問い合わせ先
川崎市経済労働局イノベーション推進部
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