盲導犬一本棒ハーネス
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認証年度 2019年度
盲導犬ユーザー・盲導犬の負担を軽減。
価格 オープン価格
製品概要
一本棒ハーネスは、盲導犬ユーザーや訓練士の身体的負担の軽減を実現したハーネスである。
従来の盲導犬ハーネスは「門構え型(U字型)」が主流であるが、使用中にはユーザーの手首やひじ、肩をねじった状態で持つことになるため、長期間利用するとユーザーが身体的な痛みを感じるケースがみられた。これに対し、一本棒ハーネスは腕をまっすぐに下ろす状態で持つことができるため、腕にかかる負担が少なく人間工学に即した設計となっている。また、持ち手が一本棒になることによって、従来品と比べて盲導犬の前後左右上下の動き・停止が伝わりやすく、ユーザビリティにも優れている。
開発背景
盲導犬ユーザーや訓練士の中に、ハーネスを持つ側の肩や手首に異常を訴えるケースが多数現れており、形状の見直しや改善を求める声が出てくるようになった。ハーネスの持ち手の形状が肩、手首に無理な姿勢を強いていることから、肩や手首に負担のかからないハーネスを開発することとなった。
開発の意義
現状では持ち手がU字型の盲導犬ハーネスが主流となっているが、動作分析に基づいて、人間の姿勢にとって最も自然に動かせる形状を追求した結果、一本棒ハーネスを開発することとなった。
一本棒ハーネスの利用を通じて、盲導犬ユーザーが外出する際に腕や手首の痛みに悩まされることがなくなり、また、それによって盲導犬ユーザーの外出機会が促進されることが期待される。
創意工夫
研究試作では、使い勝手の良さが高く評価されたものの、門構えのステンレス材と一本棒ハンドルのアルミ材の接続部分が破損しやすいという問題点も明らかになった。
当社がアミューズメント事業で培ったアルミ素材加工のノウハウから、破損の原因が接続部品の形状にあると推定し、同部品を自社で加工し改良した試作品を製作した。また強度を客観的に検証するため、KISTECで試作品の強度テストを実施した。
メッセージ
当社では、「世界に通用するものづくり、世界の人々が笑顔になるものづくり」をモットーに、自社商品の開発に力を入れている。
一本棒ハーネスも日常の中にある不便さ、痛みを解決するために開発された商品だが、これからますます増えてくる高齢者や障害をお持ちの方が、不便と感じていることを軽減できる商品を開発し、多くの人を笑顔にしたいと考えている。
かわさき基準認証総合評価コメント
盲導犬ユーザー、盲導犬訓練士が日常生活や訓練時に利用する製品として、盲導犬の動きを感知しやすい形状であるとともに、ハンドル部分が伸縮することで着座時や混雑した場所での取り回しが行いやすいことは非常に評価できます。モニター評価においても「盲導犬の動きが感じやすい」、「盲導犬が左右に動きやすい」、「伸縮機能があるため、混雑した場所でも安心できる」など<理念5 活動能力の活性化>等において優れた配慮があるとの評価を受けました。<理念1 人格・尊厳の尊重>、<理念5 活動能力の活性化>、<理念6 利用しやすさ>等の優れた配慮を評価し、2019年度かわさき基準(KIS)認証福祉製品に認証いたします。
問合せ先
社名:有限会社 松橋製作所
住所:神奈川県川崎市幸区小倉2-1-22
電話:044-587-8581
FAX:044-587-8596
お問い合わせ先
川崎市経済労働局イノベーション推進部
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2334
ファクス: 044-200-3920
メールアドレス: 28innova@city.kawasaki.jp
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