ゆり根(旬の魚・青果・花)
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ゆり根

道北なよろ産のゆり根

おぐちの田中さん

大地の力で、じっくり時間をかけて育てられます
ゆり根とは、食用とされるユリの球根の部分のことです。

産地
北海道、京都

時期
8月~2月

特徴
- ユリの根の部分に養分が貯蔵されているので、栄養豊富で漢方薬としても用いられます。
- 三大栄養素のひとつ「たんぱく質」、食物繊維の「グルコマンナン」、血や骨のもとになる無機質(鉄、リン、カルシウム、カリウムなど)が含まれています。
「ゆり根」とは、食用に品種改良された植物のユリの根っこの部分です。一応、花も咲きますが、あくまで食用です。
8月から2月ごろまで出荷されますが、ピークは11月から12月までです。関西では、もう少し時期が長く、10月から3月ごろまで売っているそうです。シェアは、全国区でみると、関西がメインで関東は2~3割と、関東での認知度はまだまだ低いのが現状といえます。
日本でゆり根が食用にされるようになったのは江戸時代で、北海道では、大正時代に多度志村の和田伊三郎という人物がコオニユリから選んで栽培に取り組んだのが始まりとされています。現在、北海道が主な産地で、道内各地で生産されています。

食べられるようになるまでに3年かかる!?
そうなのです。出荷できるまで、生育になんと!3年もかかります。現在出回っているものは、平成17年に作付けしたものです!北海道の畑の中で、じっくり3年もの歳月をかけて、栄養分が球根に行き渡っています。

召し上がり方
ゆり根は、下ごしらえをしないと食べられません。1回水洗いをして、芯をとって、りん片を少しずつはがして、調理します。
味は、イモとクリの中間のような感じで、甘みがあります。

おがくずに入って売られています
調理するにあたっては、下ごしらえをしましょう!
オススメの調理方法は、てんぷらにして、軽く塩をふって食べる方法です。冷めてしまうと味が落ちてしまいますので、ぜひとも温かいうちに召し上がってください。だれもがおいしいというオススメの調理法ですので、ぜひお試しください!!
また、高級な料亭では、茶碗蒸しの具として、銀杏の代わりにゆり根を使っています。料理屋さんは、北部市場にも買いに来ているそうです。

その他の調理法
- 炊き込みご飯
- かき揚げ
- 麻婆豆腐
- カレー
- 炒め物
- グラタン
- 味噌汁
- 鍋物
写真を見ていただいてもわかるとおり、ゆり根は、なんと、おがくずに入った状態で、冷蔵ケースに入れてお店に置いてありました(わざわざおがくずの中から出していただきました)。
写真は北海道の道北なよろ産で、丹波産もあるものの、ほとんどが北海道産だそうです。
これから年末にかけて売れ行きはピークを迎えます。
お正月料理としても、関東ではまだまだ認知されていないので、これを機会にぜひぜひお試しください。

ゆり根

ゆり根

川崎中央青果の江澤さん
協力
川崎中央青果株式会社 野菜第一部 江澤さん
有限会社おぐち 田中さん
(平成20年12月作成)
お問い合わせ先
川崎市経済労働局中央卸売市場北部市場業務課
住所: 〒216-8522 川崎市宮前区水沢1-1-1
電話: 044-975-2211
ファクス: 044-975-2242
メールアドレス: 28hogyo@city.kawasaki.jp
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