たこ(まだこ)(旬の魚・青果・花)
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たこの種類

上の写真はモロッコ産のまだこです
(市場では通常このような陳列方法はしていません)
たこは世界に約200種類、日本近海だけで60種ほどの仲間が生息しています。
一般的なスーパーや魚屋さんで見かけるものは、ほとんどが「まだこ」「みずだこ」「いいだこ」「やなぎだこ」の4種のはずです。
市場で流通する「まだこ」は、そのほとんどが既に茹(ゆ)でられたものが多く出回っています。お湯で茹でたものや、蒸気で蒸したものが大半です。
出荷業者によっては、茹で方に独自の工夫を加えるものもあり、濃いアズキ色や風味を加えるために「お茶の葉」と一緒に茹でているものもあります(上の写真のまだこがそのものです)

市場では口・吸盤側を上向きにして陳列しています
(頭側は下向きになっています)

まだこの産地
現在は国内産より外国産(メキシコ産、アフリカのモロッコ・モーリタニアなど)が主流になっています。
国内産のまだこは、長崎県の五島産や、神奈川県の佐島産、兵庫県の明石産、岡山県の下津井産、福島県の常磐などの産地が知られています。

まだこの見分けかた

まだこは表面の皮がしっかり付いているものを選びましょう。表面にぬめりや、足と足の間の皮が剥(は)げているものは好ましくありません。
茹で方や蒸し方は人によって好みが分かれ一概にはいえません。固く茹でたものの歯ごたえや弾力感を好む人や、軟らかく茹でられたものを好む人もいます。茹で方も加工業者によって異なっています。

たこの雌雄の違い

まだこは単純に茹でられるわけではなく
お茶、ミョウバン、塩などを加えて茹でられます
ちなみに左側が雄、右側が雌です
雄と雌の最大の違いは吸盤にあらわれています。
吸盤の大きさにばらつきがあるものは雄、比較的大きさの均一なものは雌です。雄は8本足のうち一本の足の先端が生殖器になっているのも特徴です。
(上の写真の左右の吸盤の大きさの違いがお分かりいただけるでしょうか?)
ちなみに、雌のほうが身が軟らかく美味しいといわれています。

まだこの食べ方
食べ方としては、お刺身や、天ぷら、からあげ、茹でだこ、煮だこなどがあります。

まだこの栄養素
カロリーは低いのですが、代わりにタンパク質、各種ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。また、タウリンも豊富です。

まだこの旬
国内では関西方面のものが夏が旬といわれています。(逆に関東以北のものは冬のようです)
まだこの旬は一般的には冬といわれますが、獲れる海域によって異なります。産卵直前の時期。一年で一番多く獲れる時期のものが共通点といえます。

お魚データ
- 種 マダコ O.vulgaris
- 綱 頭足綱 Cephalopoda
- 目 タコ目(八腕目) Octopoda
- 科 マダコ科 Octopodidae
- 属 マダコ属 Octopus

特徴
- 食用として出まわるたこは、「まだこ」「みずだこ」「いいだこ」「やなぎだこ」がほとんどです。
- 外国産のものが国内産のものより主流になっているようです。
- まだこは、ほとんどが茹でられるか蒸されるかしたものが出まわっています。

食材データ
- 旬は海域によって異なり、関西方面は夏・関東以北は冬といわれています。
- カロリーが低く、たんぱく質やタウリン等が豊富です。
- 加工業者によっては、塩やミョウバンの他に「お茶」と一緒に茹でることで独特の色合いに仕上げているものもあります。
- 食べ方は、刺身、天ぷら、からあげ、茹でだこ、煮だこ等があります。

こちらが「みずだこ」です

みずだこのあしです
触ると吸盤が吸い付いてきました

こちらは「いいだこ」です

いいだことまだこのサイズ差は
大人と子供のようですね

こちらは「やなぎだこ」です

やなぎだこの酢漬けです
1kgあたり2,300円(!)の高級品です
取材・写真協力:川崎魚市場株式会社
写真協力:株式会社大貴水産、川崎ヤマタ株式会社
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