SNSで話しかけられた相手はサクラ?出会い系サイトに誘導する手口かも。
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相談事例

SNSで知らない女性からメッセージが届いた。「寂しいので送信した。よかったら、友達になってほしい」というものだった。興味を引かれてSNSで何度かメッセージのやり取りをしたが、女性から「スマートフォンが壊れてSNSが利用できないので、別のサイトに登録して」と言われて、紹介された出会い系サイトに登録した。サイトでメールのやり取りを続けたところ、女性から連絡先の交換を持ち掛けられた。サイト内で電話番号等の特定の情報を交換するには規定のサイト内通貨を購入する必要があるとのことで、2万円分のサイト内通貨をクレジットカードで購入した。しかし、サイトから認証に失敗したと言われ、追加で3万円分購入した。その後も、文字化けが起こった、キャンペーン期間が経過した等と言われて、合計で30万円程をカード決済した。しかし、結局、連絡先の交換はできなかった。騙されたと思うので返金してほしい。

アドバイス

- SNSや婚活サイト等で知らない相手から話しかけられて、出会い系サイトに誘導されるトラブルが増えています。サイト内でお互いの連絡先を交換しようとしますが、高額の費用を支払ったにも関わらず、さまざまな障害が起こって交換することができません。
- 事例の他に、悩み相談で報酬がもらえると言われて誘導されたケース、間違いメールをきっかけに誘導されたケースもあります。いずれも連絡してきた相手が実在するかどうか疑わしく、サクラを使って巧みに高額の支払をさせる悪質な手口と考えられます。
- 支払い方法はクレジットカード、現金振込の他、コンビニ決済の電子マネーが利用されています。出会い系サイトとカード会社・電子マネー会社の間に決済を代行する事業者が介在することもあり、取引が複雑になっています。
- 事例のようにサイトに対して返金等を求める場合は、経緯を書面にしてサイトに送付し、交渉する必要があります。メールが保存されている場合は、それをサイトに示して交渉できますが、保存されていなかったり、ログインできずメールを取り出せなかったりした場合でも、メールのやり取りを再現することで交渉は可能です。電子マネーでの支払いや現金振込は受領書・振込票等支払いをしたことを示す根拠がないと交渉が難しくなることもあります。
- 時間が経過してしまうとサイトが閉鎖されて交渉相手がいなくなるリスクもあるので、おかしいなと思ったら残っているメール、控え、資料等を保存して消費者行政センターに相談してください。
- ネットは自分の個人情報を公開せずに交流をすることが可能です。高額の支払をして交流する必要がある人物かどうか、冷静に判断しましょう。
ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違います。
身に覚えのない請求書が携帯やパソコンのメールに来たら無視しましょう。
困ったときはすぐに、消費者行政センターに御相談ください。

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