ネット通販の代引き配達のトラブルが急増しています!
- 公開日:
- 更新日:
相談事例
【相談事例1】
SNSで「工場倒産のため半額セール」という広告をみてブランドバッグを8,800円で購入した。代引き配達で届いたバッグはブランド品とは思えない偽物だったので、宅配便の送り状にあった連絡先に電話をしたところ、「全額返金する」と言われた。しかし返金はなく、連絡も取れなくなった。
【相談事例2】
SNSに、時計ブランドのネットショップの広告がでてきた。サイトを見てみたところ格安だったので腕時計を2本購入した。代金35,000円は代引き配達しか指定できなかった。注文後、宅配業者から不在票が入っていたが、知らない業者名が記載されており、公式ショップを確認したら関係のない販売サイトだった。商品を受け取りたくない。
アドバイス
● SNSの広告をきっかけにしたネット通販で、特に代引き配達でのトラブルが増えています。代引き配達は、代金を支払ってから商品を受け取りますが、あとから偽造品や粗悪品だったとわかっても販売サイトと連絡が取れないことが多く、返品や返金の交渉が困難です。
● 【事例1】のように届いた商品は偽物だと思っても、通販サイトの電話番号表記がなかったり、通販サイト自体が見つけられないこともあります。その場合、宅配便の送り状に「依頼主」として記載された業者に電話連絡ができれば、業者が返金の話し合いに応じることがあります。一部返金、または全額返金されることもありますので、すぐに電話が通じなくても、粘り強く連絡を試みてください。
● 代金を支払って、商品を受け取ると宅配業者からの返金は困難です。代金を支払う前に、送り状を確かめて、知らない業者からの商品は受け取らないようにしましょう。
● 【事例2】は公式ショップとそっくりの偽サイトの事例です。本来、通信販売では販売サイトに載っている返品ルールに基づくことになり、返品ができるとは限りません。しかし偽サイトだと分かった場合は、メールでキャンセルを申し出て、宅配業者には荷物の受け取りを拒否すると伝えて様子を見ることになります。
● ネット通販を規制している特定商取引法では、通販サイトに事業者の名称、所在地、連絡の取れる電話番号などを表示するよう義務付けています。初めて利用する通販サイトでは、電話をかけて信用できるか確認するなどの慎重さが必要です。
不審な通販サイトの特徴
(1) 相場より大幅に安い価格で販売している
(2) サイトやメールの日本語のフォントや文章が不自然
(3) 支払い方法が代引き配達などに限定されている
(4) 事業者の情報が表示されていない、もしくは虚偽の情報である
● 少しでもおかしいと感じたら注文をするのをやめましょう。
ネット通販で偽造品や粗悪品を受け取ったなど困った時には、川崎市消費者行政センターにご相談ください。
ここに掲載する相談事例は、掲載時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違いますので、消費者行政センターにご相談ください。
相談窓口はこちら(川崎市在住・在勤・在学の消費者)
川崎市消費者行政センター 電話044-200-3030
月~金曜日 午前9時から午後4時まで(金曜日は電話相談のみ午後7時まで受付)
土曜日 午前10時から午後4時まで(土曜日は電話相談のみ受付)
※日曜日・祝日・年末年始(12/29から1/3)を除く。
「かわさき消費生活メールマガジン」配信中
「かわさき消費生活メールマガジン」は、相談事例や講座、イベント等の消費生活に関する情報を配信していますので、ぜひご登録ください。
※この情報は、掲載時における契約トラブルの未然防止を目的として提供しているものです。一定期間掲載した後、状況判断のうえ、順次削除いたします。
発行・編集 川崎市消費者行政センター
許可なく記事を転用することを禁じます。
お問い合わせ先
川崎市経済労働局産業政策部消費者行政センター啓発係
住所: 〒210-0006 川崎市川崎区砂子1-8-9
電話: 044-200-3864
ファクス: 044-244-6099
メールアドレス: 28syohi@city.kawasaki.jp
コンテンツ番号152324